様々な人に「推し」や「推し活」について語ってもらう「推し問答！～あなたにとって推し活ってなんですか？」、第5回のゲストは会社員のWさんです。なお、この記事は後編になります。
前編はこちら
取材＆文／藤谷千明 題字イラスト／えるたま
【1人目：ジャニーズオタク松本美香さん】「あの頃の未来にオタクは立っているのかな」
【2人目：仮面推し活経験者 野田春香さん】「時にオタクは推しを隠してた Because I love you」
【3人目：メンズ地下アイドルオタク Kさん】「推しとオタクとドラマと部活」
【4人目：芸人オタク 手条萌さん前編】「Chu! ワーキャーでごめん」
【5人目：Vtuberオタク Wさん前編】「健康的なオタ活ですわ皆様方〜！」
ビジネスパーソンの面談のような趣の前編。そんな彼女が現在ハマっているのはVTuber。
後編では、VTuber業界とVTuberについてのプレゼン感が出てきました。パワーポイントが幻視できるレベルで。でも、そもそも「推す」という言葉の本来の意味を考えたら、「プレゼンテーション」とあまり離れていないはずなので、これはこれでアリなはず…？ なお、私はVTuberについては外も外、外野も外野の門外漢です。「なんかアニメのキャラっぽくて。なんかYouTubeを主戦場にしてる配信者（らしい）」くらいの解像度しか持っていません。いいのかそれで。そういう意味でも、勉強になった回です。
メディア露出がアイドルなどに比べて少ないから、結果Vtuberの炎上が目立ってしまいがち？
藤谷千明 私はVTuber自体、あんまり詳しくないんですよね。
キズナアイさんという方が先駆者…最近はお嬢様口調の方（壱百満天原サロメさんの意）が人気…大きな会社がふたつ（ホロライブとにじさんじの意）ある…そしてわりと炎上したり解雇になったりするイメージがあります。
Wさん 炎上って言っても、今は膨大な数のVtuberがいるので、全体からすると少ないほうだと思いますよ。
藤谷 単に私のツイッターのオススメ欄にやたらと炎上ニュースが出てくるだけかもしれません。
Wさん だって、VTuberの活動って大きな事件を起こす要因が少ないんですよ。基本的に雑談などのトーク系配信、ゲーム実況配信、歌、ライブ…くらいじゃないですか。
藤谷 三次元のYouTuber…、「三次元のYouTuber」という表現もなんだか不思議だな？ まあ、YouTuberだったら「迷惑系YouTuber」みたいな存在もいるけれど、バーチャルな存在だし、「中の人」のプライベートの不祥事ならともかく、コンテンツとして現実で迷惑をかけられるわけでもない？
Wさん たとえば「CD出しました」「ライブやります」みたいなメディア露出も、アイドルやミュージシャンに比べて少ないから、結局炎上が目立ってしまう現状があるのでは。
藤谷 なるほど、Wさんが最初にハマったVTuberはどなたですか？ きっかけは？
Wさん 私、藤谷さんの言葉を借りると、三次元のYouTuberを含めて、高校生の頃くらいからゲーム実況が好きなんです。その流れでVTuberにたどり着きました。「なんとなく見る」じゃなくて、私の中で「推し」と呼べる存在になったのは、にじさんじ所属の葛葉さんが最初ですね。
藤谷 おっ（検索している）、この人は駅の看板広告なんかで見たことあります。吸血鬼なんですね。「石油王に求婚され養われることを目標にバーチャルライバーを始めた吸血鬼」……なるほど。
Wさん 主に夜帯に3時間…、長くて10時間とかのゲームジャンルの配信を軸に活動しているVtuberさんです。あとは「歌ってみた」動画を上げたり、たまにライブに出演したり。昨年アーティストとしてメジャーデビューもしてます。にじさんじは所属VTuberが登場するバラエティ番組的な企画が結構多くて、そこに出演することもありますね。なお、にじさんじはホロライブに比べて男女混合のタレンティブな感じというか、バラエティ色が強いのが特徴です。
藤谷 なるほど…。葛葉さんは、男性VTuberのなかではかなり前から活動しているイメージがあります。
Wさん そうですね、たしかに昔はVTuberは女性タレントがメイン、ファンはオタク男性というイメージがありました。にじさんじ元２期生の剣持刀也さんあたりの登場から徐々に流れが変わったんだろうなと思っています。雑談が面白くて企画力があって大衆性がある男性Vtuberってそれまでほぼいなかったので。
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