推し問答!【2人目:仮面推し活経験者 野田春香さん前編】「時にオタクは推しを隠してた Because I love you」

様々な人に「推し」や「推し活」について語ってもらう「推し問答!~あなたにとって推し活ってなんですか?」、第2回のゲストは編集・ライターの野田春香さんです。なお、この記事は前編になります。

 

取材&文/藤谷千明  題字イラスト/えるたま

 

野田春香さんは、『CLASSY.』(光文社)や『ESSEonline』(扶桑社)など、女性ファッション雑誌やWEBメディアの記事を手掛けているフリー編集・ライターです。彼女の手掛ける企画はユニークなものが多く、SNSで「この着回し記事おもしろい!」とバズっているものは、私の知る限り結構な確率で野田さんの手によるものだったりします。(みんな〜そういうのはスクショだけじゃなくてURLも貼ると嬉しいで〜す! ライター・編集者からのお願いで〜す!)単純なモテだけじゃない、恋だけじゃない、ファッションと女性の人生は多様である、そんな暖かな視線を感じました。

気がつけば、ファッション誌でも「推し活」がフィーチャーされる時代になり、私のツイッターでとある雑誌の推し活特集のコピー「推しのために可愛くなる」を紹介したところ、めちゃめちゃバズってしまい「推しのために可愛くなりたい、わかる!」から、「推しのためじゃない、自分のためだよ」「この取り上げ方はズレている」的な賛否両論に。

 

https://twitter.com/fjtn_c/status/1603408058167988224?s=20

 

ファッション誌の編集・ライターである野田さんも「誰かを推すことをオシャレ文脈に介入させることは昔は考えられなかった」と言及してくださいました。その一方で「推しのいない人は苦しくなるのだろうか」とも。

 

https://twitter.com/harukanoda0329/status/1603884778687987712?s=20

 

そして、ツイートをみていると、野田さんはGLAYのファンであるいうことを知りました。また「まわりの目を気にして、GLAYのファンだと言えなかった」時期もあったそうです。第1回の松本美香さんの取材でも感じましたが、「推し活ブーム」以前は「なにかのファンであること、オタクであることを人に言えない」なんて空気があったはず。今もあるのでしょうか? ちなみに私は隠したところですぐバレるタイプなので、早々にあきらめて孤独な青春を送っていました(オタクであることと関係ない、生来の性格の問題も大きいのですがね!)。

そんな、私と正反対(?)な、「隠れオタク」だった野田さんの話を聞いてみたい。そう思って、オファーをしました。

 

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「時にオタクは推しを隠してた Because I love you」

 

藤谷 最初の質問は毎回同じなんです。あなたにとって「推し」とはなんですか?

野田 「ご飯と味噌汁」ですね。

藤谷 その心は?

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