神尾楓珠『恋は光』インタビュー 雨男だった過去を告白「僕のテンションが上がってくると何故か雨になる」

『彼女が好きなものは』『顔だけ先生』『17才の帝国』など、話題作への出演が絶えない俳優・神尾楓珠。彼の最新主演映画であり、秋★枝による同名人気漫画作品を実写化した映画『恋は光』が2022年6月17日(金)から劇場公開される。

映画『恋は光』予告

今作は恋をしている女性が「光輝いて視える」という体質を持った男子大学生・西条と彼を取り巻く3人の女子大学生がそれぞれの「恋」に悩む物語。恋愛映画にありがちな展開を排し、個性豊かな登場人物たちが「恋」についてひたすら冷静に議論を重ね、思考を深めながら物語は展開していく。今作で神尾が演じる主人公・西条はその特異体質から恋を疎ましく思い、恋愛とは無縁の学生生活を送る文語的な言い回しが特徴的なキャラクターだ。 

            

TV Bros.WEBでは今作を前後編にわけて2日連続で特集。前編となる1日目は西条を演じる神尾楓珠単独インタビュー、後編の2日目は西条の幼馴染み・北代を演じる西野七瀬への単独インタビューを公開する。6月17日という梅雨時期に公開される今作にちなんで、それぞれの「雨」にまつわるエピソードも展開。個性が光る雨トークと、作品の制作秘話を楽しんでいただきたい。 (インタビューの最後には直筆サイン入りポラの抽選プレゼント企画も実施中。詳しくは【プレゼント情報】欄をご覧ください。)

撮影/倉持アユミ
取材・文/SYO

■映画『恋は光』特集
前編 神尾楓珠インタビュー
後編 西野七瀬インタビュー

【Profile】
神尾楓珠(かみお・ふうじゅ)
●1999年1月21日生まれ。東京都出身。2015年、24時間テレビドラマスペシャル『母さん、俺は大丈夫』で俳優デビュー。2019年にはTVドラマ『左ききのエレン』で連続テレビドラマ初主演。主な出演作は、ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』、『顔だけ先生』、映画『HiGH&LOW THE WORST』(19)、『転がるビー玉』(20)、『私がモテてどうすんだ』(20)、『ビューティフルドリーマー』(20)、『樹海村』(21)。2022年9月からは舞台「劇団☆新感線 薔薇とサムライ2 海賊女王の帰還」に出演。 

              

メガネをかけることで役のスイッチが入るような感覚があった 


――『恋は光』で神尾さんが演じる西条は「恋をしている女性が光を放ってキラキラして視える」という特異体質を持つ男子大学生です。神尾さんは恋愛リアリティ番組「オオカミ」シリーズ(ABEMA)のMCも務められていますが、西条のように恋をしている人がわかることはありますか? 

神尾楓珠(以下、神尾):仲のいい友だちだと、雰囲気で分かるかもしれません。 

恋って昔から当たり前のようにあって、誰もが考えざるを得ないものだと思うんです。だからこそなかなか理屈で説明できないけど、やっぱり変化はありますよね。 

――今回、声を低く、かつちょっと張ったアプローチが印象的でした。「役をつかむのがなかなか難しかった」とお話しされていましたが、どのようにして西条の演じ方にたどり着いたのでしょう? 

神尾:本読みのときに、小林啓一監督に「それでいい」と言われたのがまずひとつあります。僕はその時に全く役をつかめていなくて、ただ声質はこんな感じだろうと考えていったものがOKとのことでした。髪型や衣装、メガネといったビジュアルでつかめたところも結構大きいです。 

映画『恋は光』キャラクター動画
〈恋する女性が光って視える男・西条〉

――最初に準備したものが通った形だったのですね。しかし、結構なセリフ量をあの速さで話すのは大変だったのではないでしょうか。 

神尾:言い回しも独特ですしね。慣れるまでは結構時間がかかりましたし、難しかったです。 

ただ、小林監督がリハーサルを重ねるタイプで、掛け合いのシーンなども「こういう風にしたい」というヴィジョンもしっかりあったので、悩むことはなくひたすらそこに向かっていく形でした。 

――「これまでになかなかなかった役どころ」というお話もありましたが、本作を通して得た発見であったり、表現が広がった部分はありましたか? 

神尾:これまではあまり「声を作る」ことをやってこなかったのですが、本作においてはちゃんとハマったように感じています。これまでは内面部分から作っていくことが多かったので、こういうアプローチの仕方もあるんだなと発見できました。 

――現在放送中(取材は5月中旬に実施)の『17の帝国』も傑作ですが、近年では個性の強い作品に多数出演していらっしゃる印象です。今年の9月から劇団☆新感線の舞台『薔薇とサムライ2 海賊女王の帰還』にもご出演されますね。 

神尾:自分ではあまりわかりませんが、アプローチを変えることは増えてきたかもしれません。『17才の帝国』も、まさにそうですし。ただ作品のカラーについては、自覚としては今までとそこまで変わっていないようにも感じます。 

――とはいえ、公開・放送順で見ていくと、作品数が非常に多い。切り替えは大変ではないのでしょうか。 

神尾:それは意外とすんなりいけるんです。「切り替えよう」みたいに特別なことをせずとも、衣装や現場の空気で自然と入っていけるところがあって。『恋は光』においては、メガネの存在が大きかったですね。メガネをかけることで役のスイッチが入るような感覚がありましたし、むしろメガネがないと西条になれないくらいでした。 

――ブリッジ部分のデザインが印象的なメガネでしたが、衣装合わせの時にすぐに決まったのでしょうか。 

神尾:原作にも合わせているかと思いますが、結構な数のメガネが用意されていて、そこで監督が「これ!」と選んでくれました。 

              

「元」雨男だった過去


――本作は岡山1ヶ月ロケでしたね。 

神尾:目に映るもの全てがすごくきれいで、「太陽の町」と呼ばれているだけあって雨が本当に少なくて。ほぼずっと晴れだったので、気持ち的にも晴れやかな気持ちで撮影できました。 

――今作は6月17日、梅雨の時期に公開されますね。神尾さんは「雨」と聞いて連想する作品はありますか? 

神尾:やっぱり、雨と言われると映画『ショーシャンクの空に』のあのシーンがぱっと浮かびますよね。自分の好きな作品だと映画『おおかみこどもの雨と雪』。お父さんがゴミ収集車で運ばれていくシーンを思い出します。とても悲しいシーンですが、すごく印象に残っています。 

――神尾さんご自身は雨の日はどのように過ごされることが多いですか? 

神尾:雨の降る音がすごく好きなので、その音を聞きながら家でゆっくりしていることが多いですね。「雨の日は湿気が……」というようなマイナス面もありますが、僕自身は雨の日は結構好きです。 

――お仕事だと、雨で撮影スケジュールがズレてしまうこともありますよね。 

神尾:そうですね。ただ今作の撮影で言えば、雨が降ったのは1回あったかどうかくらいでした。それくらい、ずっと晴れていたんですよね。 

実は僕は昔、雨男だったんです。お盆休みには家族で岩手県に行くのですが、僕が疲れて寝ているときは晴れているのにテンションが上がってくると何故か雨になって(笑)。ただ、最近は雨に降られることが少ないです。 

――雨男体質じゃなくなったのかも……。 

神尾:どこかのタイミングで変わったのかもしれませんね。雨男のままだったら、『恋は光』の撮影がここまでスムーズにいかなかったかもしれない(笑)。

                     


【映画情報】

『恋は光』キービジュアル

©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

恋は光

2022年6月17日公開

TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

配給:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA

■出演:神尾楓珠、西野七瀬、平祐奈、馬場ふみか、伊東蒼、宮下咲
■脚本・監督:小林啓一
■原作:秋★枝「恋は光」(集英社ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ刊)


【プレゼント情報】

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