CSテレ朝チャンネル2『神田伯山の“真”日本プロレス』第2シーズンのスタートが今から待ち遠しい人気講談師・神田伯山&実況アナウンサー・清野茂樹の名コンビ。新日本プロレス1・4東京ドーム大会の中継で副音声を務めた2人を大会終了直後に直撃した新春インタビューの後編は、当日に現地で遭遇したレジェンドレスラーたちについて語ってもらいました! 偉大なるレスラーを前に少年のように目を輝かせている2人の様子を想像しながらお読みください。また、伯山の人気者だからこその“選ばれし者の恍惚と不安”も垣間見えるので必読です!
取材・文/K.Shimbo(昔も今も好きなままのレスラーは、武藤敬司。武藤の持つ天性の明るさは歳を取っても、膝を怪我しても、ヘアスタイルが変わっても、変わらない。きっと、これからも武藤は武藤であり続ける)
撮影/ツダヒロキ(同じく、藤波辰爾(今も変わらぬ部屋制へのこだわり))
豊本明長(東京03)特別寄稿 2日連続ドーム大会、団体対抗戦で歩み出した新日本プロレスの50周年イヤー、プロレス業界に今、思うこと
1.4東京ドーム大会の副音声を終えて感じた「副音声は“新日本イズム”」【連載『神田伯山の“真”日本プロレス』延長戦!2022年1月号】
「実況で改めて考察する『1.4事変』」清野茂樹(実況アナウンサー)【私にとっての「1.4事変」】
『神田伯山の“真”日本プロレス』過去記事一覧はこちら
<プロフィール>
神田伯山(かんだ・はくざん)●1983年東京都生まれ。日本講談協会、落語芸術協会所属。2007年、三代目神田松鯉に入門し、「松之丞」に。2012年、二ツ目昇進。2020年、真打昇進と同時に六代目神田伯山を襲名。講談師としてもさることながら、講談の魅力を多方に伝えるべく、SNSでの発信やメディア出演など様々な活動を行っている。現在は『問わず語りの神田伯山』(TBSラジオ)などに出演している。
清野茂樹(きよの・しげき)●1973年兵庫県生まれ。広島エフエム放送(現・HFM)でアナウンサーとして活躍。『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)で数々の名実況・名言を生み出した古舘伊知郎アナウンサー(当時)に憧れ、宿願だったプロレス実況の夢を実現すべく、2006年フリーに。2015年には新日本プロレス、WWE、UFCの実況を行い、前人未到のプロレス格闘技世界3大メジャー団体を実況した唯一のアナウンサーになる。『真夜中のハーリー&レイス』(ラジオ日本)のパーソナリティーとしても活躍。
『神田伯山の“真”日本プロレス』
CSテレ朝チャンネル2
※再放送などの情報は番組HPへ
出演 神田伯山 清野茂樹(実況アナウンサー)
●“最もチケットの取れない講談師”の神田伯山と、プロレスに魅せられた実況アナウンサーの清野茂樹が、テレビ朝日に残された貴重な映像を観ながら、プロレスの歴史をマニアックに語り尽くす。そのほか、当事者を招いて真相を探る「真のプロレス人に訊け!」や、現役プロレスラーの魅力を深掘りする「最“真”日本プロレス」といったコーナーも。
番組HP:https://www.tv-asahi.co.jp/ch/recommend/hakuzan/
『<新日本プロレス創立50周年記念>ワールドプロレスリング オレ史上最高の一戦!』
CSテレ朝チャンネル2
毎週土曜午後10・00放送
●今こそファンに伝えたい、新日本プロレスのベストバウトを現役レスラー、レジェンド、各界著名人の総勢15人がアツく紹介する。
番組HP:https://www.tv-asahi.co.jp/ch/recommend/njpw50th/『独占生中継!新日本プロレス50周年旗揚げ記念日 presented by CSテレ朝チャンネル』
CSテレ朝チャンネル2 3月1日(火)午後5・00~ 生中継
*チャンネルにご加入の上『スカパー!番組配信』にログインするとスマートフォン、タブレット、PCでも独占生配信が視聴可能
『ワールドプロレスリングLIVE2022 NEW JAPAN CUP 2022 《開幕戦》』
CSテレ朝チャンネル2 3月1日(火)、3月2日(水)午後5・00~ 生中継(東京・日本武道館)
『ワールドプロレスリングLIVE2022 NEW JAPAN CUP 2022 《優勝決定戦》』
CSテレ朝チャンネル2 3月27日(水)午後2・00~ 生中継(大阪・大阪城ホール)
“イッテンヨン”を始めた坂口さんの話題に時間を割くのはすごい大切なこと(清野)
――伯山さんは東京ドームで坂口征二(注1)さんにお会いになったとか。
伯山 東京ドームに入る直前に坂口さんが歩いているのをお見かけして。我々の『真日本プロレス』を見ていただいているらしいんですよ。それで、おそるおそる近づいたら目が合って、坂口さんから「伯山さんですか?」って話しかけていただいて。「番組を見ていただいているそうで。良かったらゲストに…」とお願いしてみたんだけど、「それはお断りします」って。あんなに偉い人に丁重に断られた(笑)。
清野 ディフェンスが固いですね。
伯山 この前の3時間特番(伯山がメインプレゼンターを務めた『新日本プロレスアワード』)も見ていただいて。すごいチェックしてくださっているんですよ。「言いたいことはいっぱいあるんだよ」っておっしゃっていましたけど、「じゃあゲストに…」となると、「それはダメだ」と(笑)。余計なことを言っちゃいそうだからっていう。
清野 編集で何とかするので、是非、出ていただきたいですね。
伯山 それにしても、新日本を大成させた坂口さんが今日、東京ドームに来ているということが、僕はすごく美しいなと感じたんです。だから、副音声で坂口さんについて冒頭15分くらいかけてしゃべったんですよ。主音声では誰も触れないんだけど、とても大事なことじゃないですか。僕も清野さんから教えてもらったんですけど、坂口さんが大きな役割を果たしたから、現在の新日本があるわけで。
清野 そうなんですよ。1・4東京ドーム大会はちょうど今日が30周年。今ではすっかり定着していますけど、そもそも、この“イッテンヨン”を始めたのは坂口さんですから。30周年を迎えた日に、東京ドームで坂口さんの話題に時間を割くのはすごい大切なことなんです。坂口さんの話が終わった後、目の前の試合の話題になったのに、もう一回坂口さんに戻ったりしましたからね(笑)。
伯山 「そういえば、清野さんが一番最初に会った時の坂口さんの印象は?」「いやぁ、大きかったですね~」とか言って(笑)。「レスラーは体の大きさが大事ですね」って話しているんですけど、その時に試合している選手が大柄な選手ではなかったから、皮肉みたいになってしまって。
清野 聞こえていたら、ちょっと失礼だったかもしれませんね(笑)。
――蝶野正洋さんもお2人について、Twitterで反応してくれていたみたいですね。
伯山 「#真日本プロレス」をつけてツイートしてくれたんです(注2)。
清野 ちょうどルー・テーズ(注3)と蝶野さんの試合について話した後で、そのツイートを発見したので、いいタイミングでしたね。
伯山 蝶野さんがテーズの引退試合で、すごい気を使っていたみたいな話をしていて(笑)。
清野 生中継ならではですね。生で話をして、そこにTwitterなどのSNSのツールが入ってくるという。
伯山 あと、控え室から実況席に行こうかなというときに通路に藤波辰爾さん(注4)がいらっしゃって。
清野 そうでしたね!
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