1.4東京ドーム大会の副音声を終えて感じた「副音声は“新日本イズム”」【連載『神田伯山の“真”日本プロレス』延長戦!2022年1月号】

記念すべき50周年イヤーを迎えた新日本プロレスの1・4東京ドーム大会にあの男たちが帰ってきた! CSテレ朝チャンネル2『神田伯山の“真”日本プロレス』ですっかりおなじみの講談師・神田伯山&実況アナウンサー・清野茂樹の名コンビが、同局の東京ドーム大会の生中継で3度目となる副音声を担当した。そこで、大会終了直後の東京ドームの控え室で、今年初めてとなるインタビューを決行! 4時間以上しゃべり続けた後にもかかわらず、放送と同じテンションで繰り広げられた、まさに“延長戦”と言うべき新春大放談をお届けします。副音声の可能性を追求し、未知の領域を開拓する2人は、50年にもわたって“プロレス”というジャンルを更新し続けてきた新日本プロレスの魂の体現者なのだ!
取材・文/K.Shimbo(2022年のプロレス界の気になるトピックは、飯伏幸太選手がいつ、どのように復帰するか)
撮影/ツダヒロキ(同じく、団体対抗戦の継続と広がり)

豊本明長(東京03)特別寄稿 2日連続ドーム大会、団体対抗戦で歩み出した新日本プロレスの50周年イヤー、プロレス業界に今、思うこと
2022年を迎える前に…まさかの「アントニオ猪木の譲り合い」【連載『神田伯山の“真”日本プロレス』延長戦!2021年12月号】

「実況で改めて考察する『1.4事変』」清野茂樹(実況アナウンサー)【私にとっての「1.4事変」】
『神田伯山の“真”日本プロレス』過去記事一覧はこちら

<プロフィール>
神田伯山(かんだ・はくざん)●1983年東京都生まれ。日本講談協会、落語芸術協会所属。2007年、三代目神田松鯉に入門し、「松之丞」に。2012年、二ツ目昇進。2020年、真打昇進と同時に六代目神田伯山を襲名。講談師としてもさることながら、講談の魅力を多方に伝えるべく、SNSでの発信やメディア出演など様々な活動を行っている。現在は『問わず語りの神田伯山』(TBSラジオ)などに出演している。

清野茂樹(きよの・しげき)●1973年兵庫県生まれ。広島エフエム放送(現・HFM)でアナウンサーとして活躍。『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)で数々の名実況・名言を生み出した古舘伊知郎アナウンサー(当時)に憧れ、宿願だったプロレス実況の夢を実現すべく、2006年フリーに。2015年には新日本プロレス、WWE、UFCの実況を行い、前人未到のプロレス格闘技世界3大メジャー団体を実況した唯一のアナウンサーになる。『真夜中のハーリー&レイス』(ラジオ日本)のパーソナリティーとしても活躍。

 

<番組情報>
『神田伯山の“真”日本プロレス』
CSテレ朝チャンネル2
※再放送などの情報は番組HPへ
出演 神田伯山 清野茂樹(実況アナウンサー)
●“最もチケットの取れない講談師”の神田伯山と、プロレスに魅せられた実況アナウンサーの清野茂樹が、テレビ朝日に残された貴重な映像を観ながら、プロレスの歴史をマニアックに語り尽くす。そのほか、当事者を招いて真相を探る「真のプロレス人に訊け!」や、現役プロレスラーの魅力を深掘りする「最“真”日本プロレス」といったコーナーも。
番組HP:https://www.tv-asahi.co.jp/ch/recommend/hakuzan/

新日本プロレス50周年記念! 新たなプロレスコンテンツも始動!

『<新日本プロレス創立50周年記念>ワールドプロレスリング オレ史上最高の一戦!』
CSテレ朝チャンネル2 1/29(土)午後10・00 スタート
毎週土曜午後10・00放送
●今こそファンに伝えたい、新日本プロレスのベストバウトを現役レスラー、レジェンド、各界著名人の総勢15人がアツく紹介する。
最新情報は番組ページをチェック!

https://www.tv-asahi.co.jp/ch/sphone/sports/0364/

 

オカダ選手の試合後のマイクがとっても良かった、力強かった(伯山)

――昨年の東京ドーム、G1 CLIMAXに続いて3度目の副音声を終えたばかりですが、感想を聞かせてください。

伯山 我々のフィニッシュがフニャフニャしたっていうことだけが心残りでしたね。音声機材のトラブルの関係で、僕が言った「あれ、これ切れてる?」で放送が終わったという。すごいグダグダな感じが“ザ・副音声”でした(笑)。でも、Twitterでの視聴者の方の反響(注1)を見ると、好評だったようですね。

清野 そうですね。我々に好意的な人たちがTwitterに集まってくれて。彼らには喜んでもらえたと思います。

伯山 この副音声は、マスに向けていないですから。でも、マスに向けないものも実は大事なんですよね。テレビとか特にそうですけど、向きすぎですよ、みんな。もちろん、コンテンツとしてプロレスはマスに向けたものだし、オカダ選手(注2)もマスに向けたチャンピオンだと思いますが、同時にプロレスのニッチな部分、お酒を飲みながら観戦する副音声みたいな楽しみ方というのも非常に意味があるんじゃないかと。

 

――確かに“#真日本プロレス”のツイートを読んでいると、幸せな空間が広がっているなという気がしました。

伯山 そうでしたね。地方のラジオ番組みたいな(笑)。

――“マスに向けたチャンピオン”とおっしゃっていましたが、オカダ選手のチャンピオンとしての姿がとても印象的でした。

伯山 試合後のマイク、とっても良かったですよね。ご自身が言っていたように、やはり目標は集客なんだと。聞いたところ、今日の観客数は約12000人で、このご時世でも、東京ドーム大会にしては少ないじゃないですか。だけど、来年は超満員にしてやるっていう。力強かったですね。

清野 志の高さを感じましたよね。あと、モヤモヤしていたIWGP問題(注3)をすっきりさせてくれました。

伯山 清野さんはアントニオ猪木さんが初代のベルトを巻いていたから、思い入れがすごくあると思うんですけど。オカダ選手もこれまでのIWGPを愛している中で、でももう新しいベルトで行くよっていうのを宣言した。政治でも何でもそうですけど、この人が言うのなら、それでいいかっていうのがあるじゃないですか。お前が言うならいいよっていう。古いファンまで根こそぎ一致団結させた感じはありました。

清野 ありますね。統一を提唱した飯伏選手の力もあるんですけど、IWGPを12回も防衛したオカダ選手がこれで行こうじゃないかと言ったことは非常に重みがあると思います。ファンも今日、納得したんじゃないかと。

伯山 なるほど。

 

注1・Twitterでの視聴者の方の反響 生中継の間、“#真日本プロレス”を付けたツイートで視聴者と交流。あえて副音声での視聴を選んだ強者たちが大いに盛り上がった。蝶野正洋本人からのツイートも。

注2・オカダ・カズチカ オカダは1月4日のメインイベントで鷹木信悟を下し、IWGP世界ヘビー級の王座を初戴冠。翌日には“リアルIWGP世界ヘビー級王者”を自称するウィル・オスプレイとの初防衛戦にも勝利。その活躍はスポーツ紙の一面も飾った。

注3・IWGP問題 2021年3月に飯伏幸太がIWGPヘビー級王座と同インターコンチネンタル王座を統一し、新たにIWGP世界ヘビー級王座が誕生した。しかし、第2代王者のオスプレイが負傷で王座返上後、それを不服としてレプリカベルトを自作。さらに、G1 CLIMAX覇者のオカダが飯伏への挑戦権利証として、封印された旧IWGPヘビー級のベルトを保持した。第3代王者の鷹木が持つIWGP世界ヘビー級のベルトと合わせて、3本のベルトが同時に存在する異常事態となった。しかし、今年1月4日にIWGP世界ヘビー級のチャンピオンとなったオカダが旧IWGPヘビー級のベルトに別れを告げたことで事態は収束に向けて大きく進展。翌日にオスプレイも下し、ベルト騒動に終止符を打った。

副音声自体は昔からあるんですが、伯山さんが新たに見つけてくれた(清野)

――それにしても、4時間しゃべりっぱなしだったと思いますが、疲れはありませんか?

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