今年の2勝目を挙げて思ったこと【藤田菜七子 2022年5月号 連載】

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 3歳牝馬のアカタンテと共に挑んだ、5月14日の新潟競馬1レース、3歳未勝利戦(ダート1200m)で、今年2つ目の勝利を挙げることができました。

「おめでとう!」「よかったね」という温かい言葉の裏側に、「遅いよ」「もう勝てないかと思った」という叱咤激励が込められているのは、私自身が一番よくわかっています。自分でも、そう思っていましたから(苦笑)。

 スランプ? 壁にぶち当たった? K-POP界に潜むといわれる7年目のジンクス? う〜〜〜〜〜〜〜ん。私自身は、そういうものとはちょっと違うかなと思っていますが、それを否定するだけの成績を残していないので、いまは、これからの私を見ていてください、としか言えません。

「ゴールはケチャップみたいなもの。出ないときは出ないけど、出るときはドバドバ出る」と言ったのは、サッカーの本田圭佑選手です。

 競技は違いますが、もしかすると競馬も同じかも!? そんな考えがふと頭の片隅をよぎりますが、そうなって欲しいという願望はありますが…勝負の世界はそんなに甘いものじゃないというのもわかっています。

 でも――これだけは自信を持って言えます。

 栗東留学を期に、これまでの藤田菜七子を一度、白紙に戻して、もう一度、ゼロから作り直そうと思ったことは間違いではありませんでした。いまは、勝てるジョッキー、信頼される騎手になるための進化の過程…そのための第一歩を踏み出したところです。

 

「成果が出すのが遅すぎる」と言われるかもしれませんが、徐々に手応えは感じています。

 以前は、競馬がうまくいかなかったとき、「あそこは、こうすればよかったのかな?」とか、「いや、こうすればよかったのかも?」と、あれこれ考え、次のレースでは思いつく限りのことをすべてやろうと考えていました。

 でも、いまは――。

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