栗東留学と今の私の10段階評価【藤田菜七子 2022年4月号 連載】

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 早いもので、滋賀県栗東市にある栗東トレニングセンターに競馬留学をしてから、もう1カ月半が経ちました。

 初めの頃はどこに何があるのかわからず、まごつくこともあって、自分でも、周りの目も、美浦トレセンからやって来た女性騎手という感じでしたが、最近ではすっかり栗東にも馴染み、ず〜〜〜っと、ここにいたような顔で、あちこち歩き回っています(笑)。

 で、肝心の成果は…というと――。

 言い訳はしません。1月29日に挙げた今年の1勝目から、ずっと勝てていないというのが、すべてです。

 でも、私自身としては、今のこの状況をスランプという言葉で片付けたくはありません。

 年間43勝を挙げた3年目と比べて、騎乗技術は間違いなく進歩しています。でも、勝てない…。

 なぜ、勝てないのか!? あの頃と何が違うのか?

 その答えを見つけるために、これまで変えずにやってきたことを一度、ゼロに戻し…騎乗方法も、競馬への取り組み方も、全部白紙にして、もう一度、新しい藤田菜七子を作り上げよう――。

 今回の栗東留学は、そのための…もっともっと上手いジョッキーになるための第一歩です。

 もしかしたら、自分で考えているより、長い時間がかかるのかもしれません。勝てないことで、何か重いものに押し潰されそうになることだってあるかもしれません。

 でも、大丈夫です。凹むことはあっても、落ち込むことはあっても、絶対に立ち上がって、また前を向いて歩いて行きます。

 

 手応えというほどのものではありませんが、光の尻尾は見えています。4月16日、17日の福島競馬で騎乗させていただいた13鞍の内、9鞍が栗東に所属する厩舎からいただけた依頼だったというのも、その一つです。

 3月に起きた福島沖地震の影響で開催が1週延び、無観客競馬になってしまったことは残念でしたが、それでも、騎手としてやらなければいけないことは同じです。

 4月23日、東京競馬のメインレース、オアシスステークスで、栗東の友道康夫先生が管理されるマイラプソディに乗せていただけることになったのも、栗東留学のおかげだと思います。

 あとは、いただけたチャンスを私が活かせるかどうかです。

 栗東から開催前日に東京に移動して調整ルームに宿泊。レース後、そのまま福島に移動して、競馬終了後はまた栗東にトンボ帰り――。

 長いこと留守にしている部屋が、どんなことになっているのか、ちょっと心配になりますが、5月の新潟開催が終わるまでは、このまま栗東留学を続けます。

 その先のことは、新潟開催が終わってからです。途中で狂っていた歯車が再びガチッと噛み合うことがあるかもしれないし、泥沼の中を這いずり回っているかもしれないし…今は先のことを考えず、目の前の競馬に集中です。

 最後に――。

 今、現在の私を10段階評価で、表してみました。

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