10月の間、「マンガ」をテーマにお届けするTV Bros.WEBの「マンガ大特集」。本日は俳優・高杉真宙さんのインタビューを公開!
女性向け漫画雑誌『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて連載中の漫画『婚姻届に判を捺しただけですが』は、利害の一致した男女が偽装結婚し、夫婦生活の中でも生まれる恋愛模様を描いたラブコメディだ。
同作は、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』や『着飾る恋には理由があって』(どちらもTBS系)など、女性人気の高い作品がこれまで放送されてきたTBSの「火曜ドラマ」の枠で実写ドラマ化、2021年10月19日に第一話が放送される。同作に出演する高杉真宙は、坂口健太郎と清野菜名の二人が演じる偽装夫婦をかき乱す、人懐っこくも底知れない大胆さを持つ動物病院の看護師・牧原唯斗を演じる。高杉と唯斗との共通点、数々の人気漫画作品のキャラクターを演じてきた彼が漫画原作の作品のキャラクターを演じる上で考えることとは。
取材・文/TV Bros.編集部
「漫画が原作の作品を演じるときは、いつも緊張します」
──今作のオファーを受けたときのお気持ちを教えてください。
高杉:嬉しかったです。僕は「キュン」という言葉の難しさ、特に演じる上での表現する難しさをこれまでにも感じていたので今作で僕も学びながら、視聴者の皆さんにお届けできたらと思っています。
──高杉さんが演じる「牧原唯斗」の印象はいかがですか?
高杉:唯斗くんは現実的な性格なんですけど、底知れない部分がどこかあって、全貌が見えないところが僕はおもしろいと思っているので、そこは視聴者の皆様に伝わるように演じていきたいです。僕と唯斗くんに共通する部分は、偽装夫婦という複雑な事情を知ったときに、引いたりせずにお話を聞いてみたいと思う部分は僕にもあると思います。でも唯斗くんみたいな絡み方はしないと思いますけど(笑)。
──唯斗は人懐っこい性格で、人の懐にすぐ入ることができますが、高杉さんは共演者の方とすぐ仲良くなれますか?
高杉:僕は初めて共演するときの「はじめまして、高杉真宙です。」と挨拶する瞬間が、めちゃくちゃ緊張するんです。これまでの現場でも、どうやって話に入っていこうか考えながら生きてきました(笑)。唯斗くんみたいに人の懐にスルスル入れる人間だったら、もう少し自分の人生も変わっていたのかもな、と思うんです。だから、こういう人懐っこい役を演じさせていただける時、いつも羨ましいなと思います。そう思いながら今回も演じることになりそうです。
──意外ですね! そういう意味で、今作で初共演される方は多いのではないでしょうか?
高杉:そうですね。深川(麻衣)さんとはCMで一度だけ共演したことがあって、森永(悠希)さんとは何度か共演させていただいたんですが、坂口さん、清野さん、倉科(カナ)さんも初共演で、ほとんどの方が「はじめまして」です。今回も、「今、メイク中だからやめよう」とか、挨拶のタイミングを考えながら過ごすと思います(笑)。
──高杉さんはこれまで『賭ケグルイ』シリーズなど数々の人気漫画作品の実写版に出演されていますね。既に漫画でイメージができあがった作品のキャラクターを演じるということは大変なことだと思いますが、実写化作品で役を演じるにあたり、漫画原作はどのように影響していますか?
高杉:漫画が原作の作品を演じるときは、いつも緊張します。でも、僕らが作品で演じるときの軸は台本にあって、今回のドラマに関して言えば、台本と監督を軸に置いて演じています。それは原作を疎かにしていいということでは決してなく、原作をリスペクトした上で、ドラマを成立させながら漫画原作の要素を取り入れていくということは、僕らができることだと思います。だから、今作もドラマ版の唯斗というキャラクターを成立させながら、漫画版の唯斗をいかにミックスさせられるか、それは今作でも僕がやらなければいけないことだと思っています。
──最後に『婚姻届に判を捺しただけですが』の視聴者の皆様にメッセージをお願いします。
高杉:何も知らない二人がいきなり生活を共にして夫婦を演じるという物語に、恋愛の素晴らしさや共感する部分がたくさんあります。僕自身、今作で改めて「キュン」というものを探すためにがんばっているので、ぜひ見ていただければ嬉しいです。
【プロフィール】
高杉真宙(たかすぎ・まひろ)
●1996年生まれ。福岡県出身。舞台『エブリ リトル シング’09』にて俳優デビュー。『散歩する侵略者』にて第72回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞。近年の出演作に『糸』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』など。
【番組情報】
火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』
TBS系
10月19日スタート 毎週火曜午後10:00〜10:57
※初回15分拡大 10:00~11:12
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