雨でも片手が塞がるから
傘を刺さない
──今作は6月17日公開=梅雨ということで、「雨」にまつわるトークテーマを用意しております。先にインタビューした神尾さんは「“雨”で連想する映画といえば?」という質問に、『おおかみこどもの雨と雪』と回答されました。
西野:細田守監督の! いいですよね〜。
──西野さんにとって「雨」が印象的な作品はありますか?
西野:今、パッと思いついたのがあるんですけど…。え〜、でもあれ、雨だったかな? 真っ先に思いついたのは『流星の絆』(TBS系)っていうドラマで、確か事件が起こる日に雨が降っていたような…。
──事件現場に駆けつけた三浦友和さん演じる刑事が、傘でゴルフの素振りをしているんですよね。
西野:そうそうそう! それです(笑)。
──西野さんはインドアなイメージがありますが、雨の日はどんな過ごし方をされますか?
西野:小雨とかなら全然平気なんですけど、確かにあまり外に出たくないですよね。私、傘をさすのが嫌いなので基本的にささないんですよ。いつも友達がさしている傘にいれてもらいます(笑)。片手が塞がるのが嫌なんですよね。
──雨に降られやすい人を「雨男」「雨女」なんてよく言いますけど、西野さんは映画・ドラマの撮影中によく降られやすいタイプですか?
西野:私は全くないですね〜。今作の撮影でもほとんど晴れていて、去年撮影していたドラマの撮影では一度だけ大雨があったんですけど、その時はスタッフさんが屋根を作って大変そうでした。でも「雨女」「雨男」とか…私はもう「関係ない!」っていう感じです。
──そのご様子だと西野さんは「雨男」「雨女」を信じてない?
西野:なんの関係もないのに〜と思っちゃいます(笑)。でも何故だか、みんな言いたくなるんですよね。海外でもその文化ってあるのかな?
「華があるけど普通に見える」
稀有な存在
──小林啓一監督が西野さんを今作にキャスティングした理由として「華があるけど普通に見える人ってなかなかいないのですが、そこが北代にぴったりだなと思いました」とお話しされていました。その「華があるけど普通に見える人」という評価について、どう思いますか?
西野:え〜、めっちゃ嬉しいです(笑)。私にとって、褒め言葉ですね。
──「普通に見える」と言われることに、ご自身で思い当たる節ってありますか?
西野:え〜、なんでなんだろう? でもそれはきっとそれぞれが持っているもので、逆に言えば自分ではどうしようもできないものですよね。不思議ですね(笑)。
──華やかな芸能界にいるからこそ、常日頃から普通でいることを意識している…ということもなく?
西野:そうですね。そこを意識して自分に制限を課しているということはないんです。ただ、自分が思ってる以上のものに思われるとあまり居心地がよくないなあ、と感じることはあって。そういう時に「全然普通だけどなあ」と思うことはありますね。だから小林監督にそんな風に「華がある」と思っていただけるなんて意外でした。
──「華がある」と言われたことの方が意外なんですね。
西野:意外ですよ! 自分では華があると思ってないので…。
──そんなことないです。華がない人は昨日、登場しただけで7万人の観客をどよめかせて日産スタジアムをあんなに揺らすことはできないですから。
西野:あはは(笑)。ありがとうございます。でもあれは演出とかいろんなことがあってみせていただいていることですからね(笑)。
※取材は5月16日に行われ、前日の5月15日に西野は日産スタジアムで開催された乃木坂46の10周年ライブにサプライズ出演していた。
──現在、出演ドラマ『恋なんて本気でやってどうするの?』が放送中、また舞台『みんな我が子』が東京・大阪で公演期間中(5/10~5/30)で、そして昨日(5月15日)は乃木坂46のライブにサプライズ出演されパフォーマンスを披露、その翌日には今作『恋は光』の完成披露試写会に登壇されるのを見ると、とても忙しくされているかと思いますが今の精神状態はいかがですか?
西野:精神状態ですか(笑)? 「超健康、毎日楽しい!」って感じです。
──とはいえ外部から分かるだけでも連日こんなにも色んなお仕事をやっていると色んな感情が入り混じって、大変なのではないでしょうか?
西野:大変ですけどそれも楽しんでいますね。一人になってから、視野が広くなったり人と話すことが好きになったり、いろんな変化がありました。考え方もそれまではネガティブだったんですけど、今はポジティブ…とまではいかないんですけどかなり楽観的になりましたし、ネガティブなことも明るく笑いながら言えるようになって、かなり快適に過ごしています(笑)。
【映画情報】
©秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会
『恋は光』
2022年6月17日公開
TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
■出演:神尾楓珠、西野七瀬、平祐奈、馬場ふみか、伊東蒼、宮下咲
■脚本・監督:小林啓一
■原作:秋★枝「恋は光」(集英社ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ刊)
■配給:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA
■関連記事
>西野七瀬『LIFE!夏』インタビュー「実家のテレビには自然とお笑い番組がついていました」
>西野七瀬の2021年のマンガ事情「気になったらすぐ調べるようにします!」【「言霊荘」インタビュー】
>伊藤万理華 書き下ろしコラム「ただいま」【『WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい』特集】
>乃木坂46・与田祐希にこれまでのカルチャー遍歴を聞いてみた。【『量産型リコ』放送スタート直前インタビュー 】
>ハマ・オカモト&齋藤飛鳥が4月から新生活を迎えるあなたに贈る言葉【「新生活、どう過ごした?」インタビュー】
>かまいたち・白石麻衣の「ウラ」聞いちゃいました! 【『ウラ撮れちゃいました!』インタビュー】
>小林涼子×松村沙友理が結婚観を語り合う『花嫁未満エスケープ』SP対談
関連キーワード
投稿者プロフィール
- テレビ雑誌「TV Bros.」の豪華連載陣によるコラムや様々な特集、過去配信記事のアーカイブ(※一部記事はアーカイブされない可能性があります)などが月額800円でお楽しみいただけるデジタル定期購読サービスです。