二十歳を迎えたら退団”少女歌劇団ミモザーヌ”「きくたまこと卒団公演」直前インタビュー 第二回

 令和元年5月1日に始動した、少女歌劇団ミモザーヌ。「天外魔境シリーズ」をはじめ、数々の作品を手がけているマルチクリエイター·広井王子が総合演出を務めているこのレビューカンパニーのメンバーは、12歳~19歳の少女達。20歳を迎えたら卒団というルールの中で、現在は26名の団員が、歌にダンスにアクロバットにと、日々レッスンに励んでいます。

 特集第二回目となる今回は、きくたまこと、しものあやめ、もうりさくらの3人がミモザーヌに入るまでのいきさつを聞いたパーソナルインタビューをお届けします。

取材・文:山口哲雄
撮影:小坂茂雄

第一回目の記事はコチラ!

少女歌劇団ミモザーヌ 冬公演「Winter Story〜きくたまこと卒団公演〜」 チケット概要
少女歌劇団 ミモザーヌ オフィシャルホームページ  https://showjokagekidan.com/
少女歌劇団 ミモザーヌ 「ミモザのように」ミュージックビデオ  https://www.youtube.com/watch?v=2q9
<日時・場所> 
2021年12月28日(火) 大阪公演:堺市立東文化会館
①11:30開場/12:30開演/14:30終演 ②15:30開場/16:30開演/18:30終演 
2022年1月9日(日) 東京公演:草月ホール
①11:30開場/12:30開演/14:30終演 ②15:30開場/16:30開演/18:30終演 
<出演> 
少女歌劇団ミモザーヌ 
東京公演:レイザーラモン / 尼神インター 
大阪公演:コロコロチキチキペッパーズ / エルフ 
<チケット> 
前売 4,000円 (三つ折りパンフレット付) 当日 4,500円 (三つ折りパンフレット付) 
■FANYチケット:  https://yoshimoto.funity.jp/r/mi mosane_winter/ 
■ローソンチケット  L(大阪公演):51472  L(東京公演):71060 

左からもうりさくら、きくたまこと、しものまこと

デビューのきっかけは、ミュージカル「アニー」

──きくたさんがミモザーヌのオーディションを受けたキッカケというと?

きくたまこと 小さい頃から子役をしていたんですけど、学業を大切にしたいなと思って、一度離れた時期があったんです。でも、やっぱり演じることが好きで、頭の片隅には芸能の道がずっと残っていたので、どうしようかなと悩んでいたときに、母がミモザーヌのオーディションをたまたま見つけてくれたんです。受けようと思った理由としては、大阪だから交通費がかからないんですよね(笑)。そこで(親に)負担をかけていたところもあったから、どうしてもやりたい!って言えずにいたんですけど、これなら大丈夫だなと思いました。

──子役を始めたのは、ご自身の意思だったんですか?

きくた ミュージカルの「アニー」を観に行ったときに、これに出たい!と思って、オーディション受けたらたまたま通ったんです(笑)。そのときに舞台の楽しさに気づけて、この道を目指すキッカケになりました。

──観に行って、出たいと思って受けたら合格って、かなりすごいですね。

きくた たぶん、運がよかったんですよ。そのときに使い果たしちゃったのかもしれないですけど(笑)。

──そんなことはないと思いますよ。きくたさんはミモザーヌの中で最年長なのもあって、グループを引っ張っていく立ち位置になりますよね。それもあって、周りに相談しづらかったりすることもあるんじゃないかなと思ったんですが。

きくた そうですね。メンバーに相談したときにネガティブな発言をしてしまうと、それが伝わってしまったら嫌ですし、自分の負の感情を相手に持って行かせたくないんです。だから、困ったときはお母さんに相談してました。お母さんは結構厳しくて、私のことをあまり褒めないんですよ(笑)。だけど、「まぁ、あんたらしくやったらええんちゃう?」みたいなことを言ってくれるので、そう言ってもらえると気がラクになりましたね。

──きくたさんは冬公演で卒団が決まっていますが、これから先、どんな活動をしていきたいですか?

きくた 卒団後は、吉本さんのほうで活動させていただくことは決まっているんですけど、どうなりたいかな……。やっぱりミュージカルが好きでこの世界に入ったので、技術も磨きながら、人への感謝を忘れずに、どんどん進んで行けたらいいなと思っています。

このオーディションが受からなかったとしても、別のところでまたやろうと思っていた。

──もうりさんはどういう経緯からオーディションを受けたんですか?

もうりさくら 中学2年生のときにオーディションを受けたんですけど、それまでは別のところでダンスと歌をやっていたんです。でも、高校受験をするときに、行きたい高校があったので勉強をしなきゃいけないと思って、やめてしまって。でも、お母さんが、「そんなにダンス好きなのにやめちゃうの?」って、ミモザーヌのオーディションを持ってきてくれたのがキッカケでした。

──それで受けてみようと。

もうり でも、最初はそこまで乗り気じゃなかったんです(苦笑)。本当にこのまま続けていいのかな……と思っていたんですけど、オーディションで振付を覚えているときに、やっぱり楽しいなと思ったんですよね。勉強と両立できるか不安だったけど、やっぱりダンスが好きという気持ちのほうが大きくて。だから、このオーディションが受からなかったとしても、別のところでまたやろうと思っていたら、合格の通知をいただけました。

──ダンスのどんなところが好きだったんですか?

もうり 私はずっと人見知りで、小学生の頃は人と全然話せなかったんです。でも、ダンスを始めてから、表現として自分の気持ちを表に出すことができるようになりましたし、いろんな人と話してみたいなって思うようになって。だから、ダンスの好きなところは、自分の気持ちを表現できるところですね。そこは歌も同じです。

──ミモザーヌでの活動を通して、これからどんな人になっていきたいですか?

もうり これになりたい!っていう理想みたいなものは特にないんですが、今みたいにダンスや歌をお仕事にできたらいいなと思っています。あと、私のさくらという名前は、桜の木みたいに、いろんな人から好かれる人になって欲しいというところから、お母さんがつけてくれたんです。だから、いろんな人に「さくらちゃん好き」って言ってもらえるような人間になりたいし、私も人に優しく、勇気を持って行動できるようになりたいですね。

好きなものは「ダンスと歌とアクロバット」

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