「付き合ってからが見たいんだよ!」主演舞台開幕直前インタビュー!三田麻央が語るエモい「昭和」と愛するマンガの数々

ライトノベル「夢にみるのは、きみの夢」の執筆や、声優の出演など多方面に活躍する元NMB48の三田麻央が、新宿村LIVEにて、2月22日からスタートする「INDESINENCE『Case:Beautiful』 Vermilion Ways」で主演舞台を迎えるとのことで、インタビューに伺ってきました! 忙しい中でもほとんど毎日買うというマンガのお話や、今回の舞台の時代背景でもあり、彼女がエモいと感じる「昭和」についてもお話を聞きました。さらにTV Bros.WEBむけのコメント映像もいただきました! 先ずはマンガの話題からスタート!

取材・文/TV Bros.編集部 撮影/笹森健一

三田麻央

INDESINENCE Case:Beautiful Vermilion Ways
公演期間 2023年2月22日 (水) ~2023年2月26日 (日)
会場 新宿村LIVE
公演ホームページ  https://luckup.co.jp/
出演 三田麻央/市川知宏/中林登生(円神)/滑川恭子/上地慶/齋藤貴裕 澤邊寧央/幸田尚子/山本匠馬/新田えみ/荒木凪瑳/卯野壮馬 璃音/木村圭介/薮正紘/田村葵夢/西澤佳就/安堂大空/富名腰拓哉 敦士
チケット 先行販売:8,000円 ★キャスト別回替わり特典付き 一般販売:7,500円 (全席指定・税込)<カンフェティ取扱チケット> 一般販売:7,500円 (全席指定・税込)こちらのチケットは、 [WEB予約]のみ の受付です。 お電話でのご予約はいただけません。

好きな漫画は多すぎて、ジャンルを絞ってくれないと、語りきれない!

ーー最近面白かったマンガはありますか?

三田 マンガめっちゃ買うんですよね。だから、最近面白かったものはたくさんあるのですけれど、ジャンル絞った方がいいですかね。少年マンガ、少女マンガ、BLなど、何のジャンルのマンガのお話をしましょうか?

ーー少年マンガからお伺いしても良いですか?

三田『SAKAMOTO DAYS』(集英社)ですね。週刊少年ジャンプ連載中の作品です。私はジャンプ作品の中で、次にアニメ化するならこの作品だろうなって思っています。第一線を走ってきたプロの殺し屋の坂本が引退して、奥さんと子供と暮らしているのですが、その許に元同僚や、かつての敵が現れて…という話なんですけど、絵がとにかく上手いのと、今って『鬼滅の刃』とかダークヒーローものが人気じゃないですか。この作品も殺し屋達や、元殺し屋の主人公がまさにダークヒーローとしてかっこよくて、同時にエピソード同士の組み方もすごい上手で…この話題だけで小一時間欲しいな(笑)。

ーー『SAKAMOTO DAYS』で特に好きなキャラクターはいますか?

三田 南雲ですね! めっちゃ強い。一番最初に坂本に接触してくる元同僚の殺し屋が南雲なんですけど、飄々として、黒髪で、女性が好きそうなキャラクターです。武器を持って戦う時もずっと笑っているようなイメージです。

ーー主人公の坂本は急激にふくよかになったり、痩せたりしますよね。どちらの坂本が好きですか?

三田 私はふくよかな時の方が好きです。ふくよかだけど、機敏ってかっこいいですよね。ギャップ最高(笑)。同じくジャンプ作品の『PPPPPP』(集英社)も好きです。ピアノの話なんですけど天才のピアニストのもとに7つ子が生まれるんですよ。6人はピアノの天才なのですが、1人だけ天才じゃなかった「ラッキー」が主人公です。ラッキーは父親から「凡才」であるため疎まれてしまいます。両親も離婚してしまった後に、ラッキーは母と暮らすのですが、お母さんが危篤状態になってしまう。そのお母さんに昔のように7人全員でピアノを弾いていた様子を見せたくて、音楽高校に入学するというストーリーです。
(マンガ上では)聞こえないはずの音が聞こえるような表現がめちゃくちゃ独特で面白くて、今すごくハマってます。音自体を目に見えるものに置き換えて、視覚化してるんですよね。この作品もアニメ化になったらどうなるんだろうと楽しみにしています。

アニメ化してほしい作品に思いを馳せる三田真央

付き合ってすぐに終わってしまう少女マンガが嫌なんです。付き合ってからが見たいんだよ!

ーー少女マンガのおすすめタイトルも教えていただけますか?

三田 『成田くんを攻めたい!』(講談社)ですね。2巻で終わってしまうんですけど、いわゆるイケメン、壁ドン! の少女マンガではなくて、女性がこの男の子はかわいい、守りたいと思うタイプの作品なんです。メインの男の子役の成田くんは見た目は「スパダリ」系のカッコいい見た目なんですけど、色々な理由で自分を作っている部分もある。そんな成田くんがふとした瞬間に見せる可愛さがめちゃくちゃ刺さりました。女の子も別にカッコいい路線じゃない、ロングのヘアスタイルの可愛い女性なんですけど、2人の仲だからこそ成立するその関係っていうのが本当に素敵で、私はもっと続いて欲しかったマンガです、なんか付き合って終わっちゃうのが嫌で、「付き合ってからが私は見たいんだよ! あなたたちのラブラブを見せてくれ、頼む!」と思っていました。それしか考えてないですね本当に(笑)。他の作品では、『早くしたいふたり』(集英社)も好きです。これはめちゃくちゃ頭が良くて、政治家一家の頭固いタイプの男の子と、いわゆるギャルの女の子の2人の話なんですけど、まさに付き合ってからのお話です。付き合ったら、女の子はある程度イチャイチャしたいなと思ってるけど、男の子の家系が由緒正しいため、18歳になるまでキスをしてはならないという家訓があるんですね。女の子は早くキスしたいけれど、男の子はそれを絶対クールに阻止するような展開が、ギャグ調にずっと進んでいくお話です。めちゃくちゃ漫画が上手だから、すごい引き込まれやすいので、男性にもぜひ見ていただきたい。本当に面白かったです。ギャグが中心だったのに最後、感動して泣いちゃいました。

感動を思い出す三田麻央

ライトノベルを書くことになったきっかけ

ーーライトノベルもお好きだったんですか?

三田 実は、ライトノベルはほとんど読んだことなかったんですよ。小説を読むならどちらかというと、BL小説、もしくは純文学ばかり読んでいました。純文学もそんなに詳しいわけではないのですが、やっぱり(登場人物に)変人が多いじゃないですか。そして文章の書き方も面白いので時々、読んでいました。その他は恋愛小説ばかり読んでいたので、ライトノベルの執筆のお話をいただいた時、実は最初は私には書けないと思っていたんです。

ーーそれでも執筆してみようと思ったきっかけは何かあったのですか?

三田 出版社の方からお話をいただいたっていうのが大きかったのと、自分が書きたいものを書いていいですよと編集の方が言ってくださったからです。ライトノベルというジャンルに捉われずに、好きなものをまず書きましょうと言ってくださって、それがすごい嬉しかったです。「それであれば!」と書き始めた結果、やっぱり私が一番好きなものが出来上がったので、本当にもう編集の方さまさまですね。出来上がった作品は、恋愛とSFがテーマです。あとがきにも書いてるんですけど、「誰かの正義は誰かの悪」というテーマがとても好きで、ヴィラン(悪役、またはその演者)がいるのって何でかって言うと、彼らには彼らの正義があるからであって、彼らの立場から見てみたら実は正義の味方の方が敵だったんじゃないかというような物語の見方が好きなんです。それをテーマにして書き進めたらロボットと人間のSFになっていました。

ーーそういった作品のテーマ性や世界観を定めてからストーリーを考えられるのですか?

三田 そうですね、こういうテーマでやりたいなというようなアイディアは割とすぐに出てきますね。自分自身頑固で、人の意見にあまりとらわれたくないのですが、同時に色々な意見も聞きたいし、自分が正義だとも全然思わないし、知らないことをいっぱい知りたいと常々思っています。なので、どこか自分の中に元々そういう思考があるのかも知れないですね。

セリフではなく、舞台上に可視化される『昭和感』

「昭和」を掴んだ三田麻央

ーー今回の舞台はどんなテーマや世界観なのですか?

三田 まず、私が生きたことのない時代なんですよ。1970年ぐらいの昭和の話なんです。だから舞台上ではみんなどこでもタバコを吸ってるんですよ。そういう言葉じゃない可視化される『昭和感』が至るところにちりばめられてエモっ! と思いました。令和の言い方をすると(笑)。セリフの言い回しとか演出の佐藤さん(佐藤信也 / 疾駆猿)から、今多分このセリフを言うと恥ずかしくて笑っちゃうけれど、この当時の人はその時代の流行に乗って喋ってるから、もう本当に一番カッコつけてやってくださいっていうシーンがあったり、生きたことのない時代だった分最初は難しかったのですが、一度掴めてしまえば逆にすごく楽しかったですね。ただ、私が演じる南上宮陽子は、女性だからとくくられるのが嫌で強くなった人なので、その時代の中でも異端なんだろうなとは考えていました。

ーー今回特にここは見て欲しいというポイントはありますか?

三田 舞台好きな方でも絶対楽しんでいただけるし、舞台を見たことない方は、これがー作品目でよかったねって、ここから舞台にハマるんじゃないかと思えるような作品になっていると思います。なんだかやっぱり映像じゃない舞台ならではという見どころがたくさんあるんです。演出の佐藤さんは、舞台上でとにかく多い情報量をどれだけ見ている人にストレスなく届けられるかを考えられている方です。佐藤さんに、(舞台の中の)このキャラめっちゃ好きですってお伝えしたときに、パソコンをぱっと見せられて何かなって思ったら、作品の年表だったんです。今回の『INDESINENCE』シリーズがつながっているのは分かっていたのですが、それだけではなく、彼の今までに書いた脚本全てがどこかでつながっているということがわかる年表でした。その何十年分の年表を拝見したときにはこんな面白いこと考えるんだって思って、もうびっくりしました。そんな方が手掛ける舞台に出ることができて、すごい嬉しいですね。

ーー最後に一番好きな BLの話も聞いていいですか?

BLについて語る三田麻央

三田 いいんですか(笑)? ずっと好きな作品は『ピットスポルム』(GOT)ですね。寮生活をしている学生の話なんですけど、寮の同じ部屋になった男の子がチャラくて学校の規則も守らない。もう1人の男の子はめちゃくちゃ優等生なのですが、奨学金をもらっていて成績上位でないと学校に入れない。この2人が同室になります。特待生は問題を起こして欲しくないけど、チャラ男は点呼の時にいなかったので、1回罰を受けるんですよね。成績上位の彼も連帯責任でバツ掃除をしているときに、チャラ男はもうこんな掃除なんか適当に済ませればいいじゃん、もう帰るわ、みたいな話をするのですが、特待生の彼は、1回内申点が下がっちゃうと学校に入れない、みたいな話をしたときにすごくチャラ男が協力的になってくれるんですね。そこからチャラ男にも重い過去があることや、特待生も抱える過去が語られていくのですが、細やかに綴られる感情の描写がとても素敵なんです。特に普段軽薄な男の子の、奥の奥の部分が見えたときの感動がすごい。しかも上下巻でボリュームもかなりあるので読み終わると映画を1本見終えたみたいな熱量を感じますね。昨日も読み返しました。もう、何回読んだかわからないです。映画化してほしいマンガはいっぱいあるんですが、BLは、人間関係だったりだとか、感情の動き方だったりとかがとても繊細で、作品としてもすごく面白いものが多いので、国内のドラマやタイなどの海外の作品の人気で周知されては来ていますが、もっともっと素敵な作品が多いからこそ、私もプッシュしていきたいですね!

三田麻央

三田麻央(みた・まお)
生年月日:1995年9月9日
身長:160.5 cm
血液型:A型
出身地:大阪府
趣味:食べること(好きな食べ物:肉/アイス)、好きなこと(アニメ/漫画)を語ること
特技:絵を描くこと
夢:声優
好きなキャラクター:沖田総悟(銀魂) 、鏡音レン(VOCALOID) 、来栖翔(うたの☆プリンスさまっ♪)、朔間凛月(あんさんぶるスターズ!)、逢坂壮五(アイドリッシュセブン)

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