OKAMOTO’S オカモトショウ、オカモトレイジインタビュー「OKAMOTO’S LIVE TOUR2023 Flowers」 

そもそもメンバー全員がプロデューサーになれるバンド、それがOKAMOTO’Sである。“バンド内コラボ”というコンセプトで制作しリリースされた最新作『Flowers』は、オカモトショウ、オカモトコウキ、ハマ・オカモト、オカモトレイジのいずれかがプロデュースを担い、2人ずつチームごとに分かれて各曲を作り上げていった。そして、彼らは現在、本作を引っさげてロングツアー「OKAMOTO’S LIVE TOUR2023 Flowers」を回っている。過去最高に充実したツアーになっているというその理由を、オカモトショウとオカモトレイジに語ってもらった。

取材&文/三宅正一 撮影/佐野円香

<Live infomation>
ワンマンツアー「OKAMOTO’S LIVE TOUR2023 Flowers」
4月28日(金)東京 Zepp Haneda
開演:19:00~ (開場 18:00~)
チケット購入→http://eplus.jp/okamotos

──今回のツアーはバンド内コラボアルバム『Flowers』のリリース前に初日を迎えるという試みを実施したのがまず大きなポイントですよね。

 

オカモトショウ そうですね。最初の3公演はリリース前に開催して、レイジの誕生日(1月9日)でもあった初日の横浜公演は当日にコラボアルバムの中からタイトル曲の「Flowers」の配信などもありつつ、あとは、お客さんはラジオでオンエアされた曲は知っているくらいの状態で。なぜこういうスケジュールを組んだかというと、9枚目のアルバム『KNO WHERE』(2021年9月29日リリース)は、作品が出てから約1ヶ月後にツアーが始まるスケジュールだったんですね。そこで思ったのは、このご時世、作品が配信されてから1ヶ月も経つとちょっと熱が冷めちゃうところがあるなということで。その期間がもったいないと思ったんです。それで今回はツアー中にリリースすることにして。当初はお客さんがライブ中にじっくり聴く要素の強いツアーになるかなと想像していたんですけど、新曲はじっくり聴いてくれるところもありつつ、それと同時に想像以上に踊ってくれる局面もあって。あとは、コラボアルバムのラストに入ってる「Last Number」という曲。これはあらかじめアルバムの最後の曲にすることを意識して作ったんですけど、歌詞も自分なりにかなり思いを込めた自負があって。お客さんはライブでこの曲を初めて聴くということは、歌詞の言葉が聴こえない部分もあるかもしれない。けれど、心を込めて歌いますということもMCで伝えて。曲がその場で、生で伝わっていく感じがとてもいいなって。あとは、今回のアルバムはハマくんが歌っている曲(「いつも、エンドレス」)もあったり、「この曲は誰と誰が作ってます」と紹介する楽しさもあって。そういう意味でもリリース前にツアーを始めたことはいい作戦だったんじゃないかと思いますね。

オカモトレイジ 随時、セトリを変えたりしているし、本数を重ねるごとにブラッシュアップしていく感じがあって。今後、ツアー途中で新曲の解禁もあって、それがセトリにも加わっていくだろうし。今回、よく見たらボリューム感があって派手なセットリストなんですよね。10周年ツアーのときよりもベストな感じがあるというか。俺らの13年間の後半のキャリアに当たる部分――2016年ごろ以降のリード曲が全部セトリに入ってるみたいな。全体的にかなり面白いツアーになってると思います。基本は土日にライブを開催するスケジュールなので、だいたい1週間空くから毎回緊張もするんですよ。それも楽しいですね。

 

──セットリストがベストオブベスト的な内容になった一番の要因は?

 

レイジ 『Flowers』ってメンバーがそれぞれ曲ごとにイニシアチブを握っているから、セットリストも1人2曲くらい提案して、それは有無を言わさず絶対にセトリに入れることを提案したんですね。その提案は結果的に採用されなかったんですけど、そういうちょっとトリッキーな提案をしたらセトリがいつもとは違う組み立てになったような感じがして楽しかったんですよね。本当に、今回のツアーはとにかく俺ら自身が面白いと思っていて。今まであまりOKAMOTO’Sに興味のなかった人も、かなり楽しめると思うんですよね。あとは、俺らはコロナの影響でベストアルバムを出したとき(2020年4月リリース)もツアーを回れなかったので。そういう影響もあるかも。

 

ショウ ああ、そうだね。その影響もある。去年は『KNO WHERE』のツアーだったし、ベストアルバムのツアーをやれてないままだったから。あとは、そのときはまだライブハウスがまだまだコロナの影響から戻ってきてない感じがあって。今はだいぶ緩和されてきたから、お客さんも少しずつ自由に盛り上がれるようになってきたのも大きいですね。声を出したい人は自由に出しているし、それでいいと思うんですよね。今回のツアーは全体的にかなりエネルギーがあると思います。

インタビューの全文は発売中TV Bros.5月号をチェック!

OKAMOTO’S●東京都出身。中学からの同級生4人(Vocal/オカモトショウ、Guitar/オカモトコウキ、Bass/ハマ·オカモト、Drums/オカモトレイジ)によって結成されたロックバンド。’10年にデビュー。音楽性はロックを中心に多岐にわたり、各年代の音楽の旨味を’90年代生まれの感性で抽出、解釈し表現している。

オカモトレイジ レギュラー連載「チング会」好評配信中!

0
Spread the love