毎週金曜23時15分から放送中のドラマ『最初はパー』(テレビ朝日系)は、情熱を注ぐものが見つからないまま中途半端な人生を送ってきた青年・利根川豪太(演:ジェシー)が街で受け取ったチラシをきっかけに入った「お笑い養成所」を舞台に、お笑い芸人を目指す者たちの喜びと葛藤を描く物語。『あなたの番です』『共演NG』など、ドラマでも近年話題作を生み出し続ける秋元康が企画・原作・脚本を手がけ、テレビプロデューサーの佐久間宣行が総合監修を務める。
今作で主人公・豪太の同期として養成所に通う雨宮すみれを演じる賀喜遥香(乃木坂46)にインタビュー。乃木坂46のメンバーとして冠番組を中心にバラエティ番組を経験してきた賀喜さんが、今作の台本を読んで「刺さる!」と感じた、そのワケとは?(インタビューの最後には直筆サイン入りポラの抽選プレゼント企画も実施中。詳しくは【プレゼント情報】欄をご覧ください。)
取材・文/編集部
撮影/倉持アユミ
ヘアメイク/稲葉紀和
スタイリスト/菅野悠
【Profile】
賀喜 遥香(かき・はるか)
●2001年8月8日大阪府生まれ、栃木県出身。2018年に乃木坂46の4期生として加入。28thシングル「君に叱られた」で表題曲でセンターを務めて、30thシングル「好きというのはロックだぜ!」で2度目のセンターを務めるなどグループの中心メンバーとして活躍。2020年には直木賞作家・西加奈子の短編を実写化したWEBドラマ「猿に会う」(dTV)に主演。
目次
「作品がどうすればより良くなるか考えて、一つの作品を作り上げることはすごく楽しい」
━━久しぶりのドラマ出演ですね。
はい。以前に乃木坂の4期生メンバーでドラマに出演させていただいたり、連続ドラマに一話だけゲスト出演させていただいたりしたことはありましたが、地上波連続ドラマにレギュラー出演することは今作が初めてです。
━━ドラマのほかにもコントや個人PVなどを経験されていますが、それらの経験を踏まえて、演じることにどんな意識をお持ちですか?
私自身が演技をする──誰かになる、ということがあまり得意じゃなくて。緊張しいのところもあるので、決して上手にはできないと思うんです。だけどキャストやスタッフの方々と一緒に、作品がどうすればより良くなるか考えて、一つの作品を作り上げることはすごく楽しいと思ったし、撮影が終わった時に達成感があって、すごく素敵な活動をさせていただけているんだなと思ったんです。4期生メンバーと共に出演した『猿に会う』(dtv)の時も、『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(NHK総合)にゲスト出演させていただいた時も、その達成感と同時に「もっとできるようになりたいな」とも思ったので、今回のドラマではその気持ちを発揮できたらと思います。
━━今作のオファー受けた時の気持ちはいかがでしたか?
メンバーが色んなドラマに出演しているのを見ていたので、お話を聞いたときは凄く嬉しくて。「頑張らないと!」と思ったんですけど、演じるのはどんな役なんだろう?と思って聞いてみたら「ピン芸人です」って言われて。「ピン芸人!……ピン芸人?」と思って、ちょっとびっくりしました(笑)。でも今作の撮影を通して、きっと乃木坂46グループの活動では経験できないことがたくさんできるんだろうなと思いました。
━━今作で演じるのは主人公と共にお笑い養成所に通うピン芸人志望の女の子・雨宮すみれ。役との共通点はありますか?
すみれちゃんも私も「コミュ障」なところは一緒だと思います(笑)。でも、すみれちゃんはそのコンプレックスを乗り越えようと、お笑いの世界で頑張ろうとしていて。私はそんな自分が嫌で変わりたくて、先輩方に憧れて、坂道グループのオーディションを受けました。私は坂道グループを見てアイドルに憧れたけど、もしお笑い番組を見て芸人さんに憧れていたらお笑いの世界を目指していたのかもしれなくて。台本を初めて読んだ時に、その志がすごく似てるなと思いました。だからすみれちゃんは違う世界線の私だと思います。
━━1話の台本では「エセ関西弁を使う栃木生まれ」という大喜利の回答や「君は顔が可愛いから、芸人なんて諦めて〇〇46とかでアイドルをやったほうがいい」という台詞があります。賀喜さんご自身が大阪出身の栃木育ちで、乃木坂46に所属しているように、台本には賀喜さんのパーソナリティに関連したメタ発言もありますね。
そういう単語を見つけると「これ、私のことかな?私の思い上がりかな?」と考えて、すごくドキッとしちゃいます。でも、そういう私のパーソナルなことを台本に散りばめていただいていることで私もこの作品にいていいんだと思えますし、秋元先生の愛情も感じました。だから台本を読むときにも「ないかな?」とドキドキしながら読んでいます。
ソロ写真集、センター、全国ツアー座長…
激動の下半期を経験して
━━今年6月に発売されたソロ写真集が20万部を超える大ヒットを記録、8月に発売された乃木坂の30枚目シングル曲ではセンターに、そして今年の夏に全国7都市15公演で21万人を動員した全国ツアーでは座長を務められました。この下半期の活動は、賀喜さんの自信に繋がりましたか?
元々の性格もあって自信はやっぱりないんですけど、周りにいるメンバーやスタッフの方々からたくさん温かい言葉をかけていただいて。その言葉を聞いて「何も分からないままここに居たけど、私も居ていいんだな」と思えて、安心できたんです。自信がついたのか分からないんですけど、この安心が自信に繋がるのかもしれないと思いました。
━━活動の実績よりも誰かの言葉が気持ちに影響している、というか。
そうですね。3年前に選抜メンバーとして活動に参加した時から「なんであなたがここにいるの?」と思われないように、皆さんに納得して認めていただけるように頑張らないと、と思っていて。ずっとその気持ちで活動してきたからこそ、周りの方々から温かい言葉をかけられることがすごく嬉しいんです。
━━以前に「グループの外の世界で活躍してるメンバーがいるから自分もそうなりたい」とおっしゃっていました。今作の出演も含めて下半期の活動はグループの外での活躍と言えると思うのですが、ご自身の手応えはいかがですか?
今は握手会ではなくオンラインでファンの方々とお話しするイベントがあるんですけど、そこに来ていただける方が「写真集で好きになりました!」とか「MVを観て好きになって来たんです」と言ってくれる方が沢山いらっしゃるんです。自分では手応えはわからないけど、そういう声を聞いた時に、少しは乃木坂に貢献できてるのかもしれないなと思いました。
「どんどんスベっていかないと
ダメだと思ったんです」
━━第2話では養成所メンバーがネタ見せをするシーンがあります。賀喜さんが演じる雨宮すみれは一人漫談で「合コンあるある」を披露しますが…。賀喜さんはいわゆる「スベる」ことに免疫はありますか?
いや〜、スベることか〜(笑)。
━━バラエティ番組ではスベりキャラではないですもんね。
でも多分、私はずっとスベってると思うんですけど(笑)。
━━そんなことはないと思います(笑)。
もう滑りまわってると思います(笑)。だけど私は乃木坂に加入してから冠番組でバラエティやコントを経験させていただいて、どんどんスベっていかないとダメだと思ったんです。
━━スベっていかないとダメ?
はい。このドラマでも小籔(千豊)さんが演じる養成所の講師が生徒たちに「スベることに慣れたらあかん!」と発破をかけるセリフがあるんですけど、私自身は失敗したことから学んでいけると思っていて。「まず挑戦しないと駄目だ!」と感じたので、私は失敗することを恐れずに、挑戦していきたいなって思います。…もちろんスベりたくはないんですけど(笑)。
━━賀喜さんはこのドラマで描かれる「新人お笑い芸人がぶち当たる壁」を既に経験されていたんですね。
そうですね…! 台本を読みながら「刺さる刺さる!」って思いました(笑)。
【番組情報】
金曜ナイトドラマ『最初はパー』
毎週金曜 午後11:15~深夜0:15 ※一部地域を除く
テレビ朝日系
【プレゼント情報】
賀喜遥香さんのサイン入りフォトを
抽選で1名様にプレゼント!
賀喜遥香さんの直筆サイン入りフォトを会員限定、抽選で1名様にプレゼント。
ご希望の方は pipipi@tokyonews.co.jp 宛に、 件名に「賀喜遥香・プレゼント」、
本文に「①郵便番号・住所 ②氏名 ③年齢 ④TV Bros.WEB 有料会員登録時のメールアドレス ⑤取り上げてほしい番組・映画・本などの作品やタレント名」を明記の上、ご応募ください。当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。 ご応募締め切りは2022年11月29日17時まで。
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