”概念としてのギャル”になってみました【2022年8月上坂すみれ連載「すみぺ♡は〜どこあ」vol.13】

上坂すみれが愛してやまないものをハードコアに語る連載「すみぺ♡は〜どこあ」。 これまでに披露したテーマは デヴィッド・ボウイ秋葉原ハロー!プロジェクトプロレス運動サンリオ、ヴェイパーウェイヴ。そしてウサギに、クラゲ。プレステ、横浜、前回の鎌倉編ではゆかたも着ました♡

今回は、上坂さんが自身のYouTubeや、ライブMCでもよく言及しているギャルに変身! 作品の役作りのために始めたというギャルフィールドワークの調査結果を披露してもらいました。

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取材&文/南波一海 撮影/tAiki ヘア&メイク/北川恵(クララシステム)スタイリング/佐野夏水

 

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――今月のテーマは「ギャル」です! 「上坂すみれのおまえがねるまで」でもよく話題に挙がりますし、ライブのMCでも話してましたね。

ギャルが好きなんですよね。たぶん、そこまで知らないから好きなのでしょうね。生のギャルと実際に交流があったらまた違うと思うんです。

――あくまで想像上のギャルが好き。

そうなんです。私、『イジらないで、長瀞さん』という作品で、長瀞さん役をやっていて。長瀞さんはギャルというわけではないんですけど、クラスでのカーストが上で、放課後に図書室を占領してお菓子を食べながら「だりー」みたいに言っている感じの子で。そういう役を演じたのは初めてだったんです。それまではわりと品の良い委員長系が多かったんですけど、長瀞さんに出会って、どうしたら私の中からギャルが出てくるんだろうというギャル禅問答をしていた時期があったんですね。身近にギャルはいないですし、声優界にもギャルギャルしいギャルはそんなにいない。だから街を徘徊してみたんですね。ギャルを観測するために。

――フィールド調査を行なったわけですか。

役のためと思って渋谷を歩いてみたりしました。そうしたら、やっぱりギャルはたくさんいるんですよ。

――近年また流行ってますもんね。

10代ギャル、大人ギャル、ちびギャル、見た目はギャルじゃないけど心がギャルっぽい人、あるいはその逆。大まかにこの種族がいるということがわかったのです。マルキューを何周もして(笑)。共通して言えるのは、「盛り」とか「映え」とか、自分よりも大きなものを目指していることだと思うんです。

――それはおもしろい視点です。

目標が現状維持ではないんですよね。ちゃんと物欲があるし、自分に似合うものを知っていたり、あるいは新たに摸索していたりする。どんな会話をしているかといったら、「彼氏はどっちが好きだと思う?」「どっちも」「は? 真面目に考えろし」ってお洋服を選んだりしているんですよ。いじらしい! なんということでしょう、いい子じゃないですか! よくわからん男性のために真剣に服を選んでいるわけです。黒のショートパンツか黒の短いプリーツスカートを比べていて、私にはどちらもほぼ同じに見えるんですけど、彼女にとっては重大な問題なんですよね。

――たしかにその一生懸命さはいいですね。

それと、すっぴんのギャルもいないんです。すっぴん風の子はいますが、それは試算を重ねた上でのメイクなわけで。髪がそのままのギャルもいないですよね。なにかしらの工夫をしている。トートバッグのギャルもかなり少なくて、いなくはないけど、小さいバッグに収まるような努力をしている。小さいバッグにしちゃった結果、収納しきれなかった荷物を年期の入ったビニール袋に入れて提げていることもありますが(笑)、それはとても可愛らしい。調査の結果、とにかく私とは真逆の人種であるということがわかったんです。これからもギャルとマブダチになる機会はないと思いますけど、私は心から尊敬していきたいと思ったのです。

――ご自身とはまったく違う種族であるがゆえに尊敬するポイントもたくさんあると。

いつも荷物の詰まった巨大なトートバッグを持ち歩き、チャイナボタンのお洋服を着てるような私とは違いすぎます。(私物の鞄をゴソゴソとしながら)ギャルはわざわざこんな大きいiPadを持ち歩かないですよ。だからギャルっぽい役をやるというのはひじょうに難航する作業なんです。

――なるほど。しかし、盛る人が好きというのは上坂さんらしいところだなと思います。

それってロリータとも似てますもんね。アプローチは異なるけれど発想は一緒。「KERA」を読むか「egg」を読むかの違いでしかないのかもしれない。私にとってギャルはエルフとかドラゴンとかと近いのかもしれないです。交流したことはないけどなんだかすごい生き物。

――(笑)。昨年のライブ「上坂すみれのPROPAGANDA CITY 2021」の幕間映像で鈴木愛奈さんにギャルのJK役をやってもらってましたよね。

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