押井守のサブぃカルチャー70年「YouTubeの巻 その12」【2022年8月号 押井守 連載第47回】

押井さんがよく見ているYouTubeの映画レビューチャンネル『映画日和』の話題を。このチャンネルにハマった理由、そして押井さんが思う、映画チャンネルにとって重要な要素とは?

取材・構成/渡辺麻紀

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<新刊情報>

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当連載がついに書籍化しました。昭和の白黒テレビから令和のYouTubeまで、押井守がエンタメ人生70年を語りつくす1冊。カバーイラスト・挿絵は『A KITE』(1998年)などを手掛けた梅津泰臣さんが担当し、巻末では押井×梅津対談も収録。ぜひお手に取ってみてください。

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押井守/著
『押井守のサブぃカルチャー70年』
発売中
発行:東京ニュース通信社
発売:講談社
カバーイラスト・挿絵:梅津泰臣
文・構成:渡辺麻紀

映画をちゃんとわかっているし、その編集もツボだったんです。

 

――押井さん、今回は映画かゲームのチャンネルを紹介したいとおっしゃってましたが、どちらにします?

そうだったっけ……じゃあ、映画にしようか。

私が映画のチャンネルを観るようになったのは、海外の短編映画をたくさんアップしているチャンネルがあって、それが結構面白かったからだよ。アクションやSFばかりを選んでいたので、字幕はないけどさほど問題もなかった。

――押井さんの本、『押井守の映像日記 TVをつけたらやっていた』の最新版もYouTubeで見つけた短編が多かったですもんね。

そうそう。向こうのそういう作品はたとえ短編でもちゃんとお金も手間もかかっていて、それなりに見応えがある。それで注目され、長編監督デビューという場合も最近は多いんじゃないの?

――まさに『第9地区』(09)のニール・ブロンカンプがそうでしたし、『シャザム!』(19)のデビッド・F・サンドバーグもそう。私も彼の短編ホラーをYouTubeで観ましたが、とても面白かった。いまのハリウッドのプロダクションには、YouTubeなどから才能を見つける係の人がいるみたいですよ。

そうだろうね。アップするほうも、ハリウッドデビューを睨んで短編を作っているからクオリティは高くなる。これが日本の場合はどうなのか、日本の短編は観ていないのでよくわからないけど。

でも今回、紹介するのはそういう短編系じゃなくて、映画を紹介するチャンネルです。

――そういうチャンネル、それこそ五万とありそうですね。

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