ヒマ病に罹ったときの心の癒し【藤田菜七子 2021年10月号 連載】

編集部注:
今回の連載原稿は、10月13日にいただいたものです。
その後、藤田菜七子騎手は、17日の新潟競馬場2Rで、騎乗中に負傷。左鎖骨骨折の手術を受け、現在は、騎乗を取りやめております。
編集部一同、1日も早い完全復帰を心より願っております。

 

 9月18、19、20日に行われた3日間競馬を終えた翌日、左鎖骨に埋め込まれていたプレートを取り除く手術を受けました。

 骨折したのは昨年2月ですから、プレートとは1年7カ月という長い期間お付き合いしたことになります。

 騎乗にも、普段の生活にも支障はないし、プレートが埋め込んであることを忘れるほど普通にしていたので、

――もうちょっと、このままでも、いいかも!?

と思わなくもありませんでしたが、骨が完全にくっついたら取ろうと決めていたので、このタイミングで手術をすることになりました。ニュースの見出し…9月25、26日の競馬を欠場という文字を突然見た方は、驚かれたかもしれませんが、大丈夫です、藤田菜七子は元気です。

 全身麻酔での手術になったため、入院したのは3日間。体はなんともないし、頭もすっきり、くっきりしているのに、点滴の投与が必要ということで、1日24時間、ほぼベッドの上での生活です。

 たかが3日。されど3日――。ぼーっとしたり、考え事をしてみたり、入院生活は、退屈というより、ヒマでした(笑)。

 家にいれば、最近、ちょっとハマっているフジテレビ系の占い突撃番組『突然ですが占ってもいいですか?』の録画を見ることもできますが、病院ではそれもできません。ヒマです。ただ、ただ、ヒマです。そんなヒマ病に罹った私の心を癒してくれたのが…YouTubeのゲーム動画でした。

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