現在、全国一〇〇本にわたるツアーで各地を巡る森山直太朗。弾き語りによる自身“初”のベストアルバム『原画I』『原画II』を本人が直接、購入者に手渡しする「お渡し会」の東京会場の様子をダイジェストでお届けします。
構成・取材・文/かわむらあみり 撮影/junko
東京「めぐろパーシモンホール」の弾き語り公演会場
開催中の『森山直太朗20thアニバーサリーツアー「素晴らしい世界」』の会場限定で初の弾き語りによるベストアルバム『原画I』『原画II』を発売している森山直太朗さん。ツアーの「前篇追加」となる全6公演の各会場限定で、直太朗さんが直接、購入者に『原画』を手渡しする「お渡し会」を行うと聞き、1月25日に東京公演の会場となった「めぐろパーシモンホール」へTV Bros.チームも駆けつけました。
この日は寒波の影響により、首都圏にも降雪予想のニュースが流れるなか、会場の最寄り駅からぞろぞろと歩く人たちのほとんどは直太朗さんのライブ会場へと移動。会場のドアを開けて中に入ると、これから始まるライブへの期待感と暖房のおかげで、凍えた体が一気にあたたかくなりました。
ロビーには、ツアーグッズの販売ブースから『原画』の視聴コーナーまで、いろいろな展示がずらり。なかでも視聴コーナーには、『原画』の収録曲が聴けるとあって、多くの方が並んでいました。『原画』にパッケージされた歌詞やイラストの直筆作品、これまでにリリースしたアルバムなど、展示物をじっくりと見て聴いて楽しむ来場者のみなさん。
たくさんの笑顔がこぼれる「お渡し会」がスタート
開演時間が迫ってくると、賑やかだったロビーのみなさんは足早にホールの中へ。生の音の豊かな響きを重視したホールだけあって、直太朗さんの歌声がより一層、心に響きます。全国一〇〇本ツアーの初日、2022年6月以来の東京弾き語り公演となった今回の公演も、大盛況のうちに幕を閉じました。素晴らしい歌とおしゃべりを堪能した後は、いよいよ「お渡し会」です。終演後すぐに行列が……!
「お渡し会」実施場所となった2階のスペースには、たくさんの『原画I』と『原画II』が運び込まれました。みなさんにお渡ししていく際に混乱が起きないように、スタート前から、動線をしっかりとチェックするスタッフの方々がキビキビと動いています。
ぬかりない事前確認を終えた頃、「お渡し会」実施場所に、直太朗さんが登場。『原画』を直接手渡しする場所には透明ビニールシートが設置され、感染症対策も万全です。時刻は午後8時40分。「お渡し会」がスタートしました。
列に並ぶみなさんの緊張感が、そばで見守るこちら側にも伝わってきます。前に並んでいた方がどんどん手渡しされていく状況を目にしながら、もうすぐ訪れる順番をソワソワしながら待っているみなさん。いざ直太朗さんを目の前にして、胸がいっぱいで言葉に詰まる方もいらっしゃいました。
直太朗さんのすごいところは、小さいお子さんから年齢を重ねた方まで、幅広い年齢層のファンの方がいること。手渡しする方の身長に合わせて、その都度、姿勢と目線を合わせていく直太朗さん。女性のファンの方やご夫婦、男性のファンの方もいて、直太朗さんの魅力が多くの方々に届いていることがわかります。
ただでさえ心待ちにしていたライブを味わえるだけでも嬉しいのに、直接、直太朗さんから『原画』を手渡してもらえるなんて、夢のようですよね。思い思いにみなさんからかけられる言葉に、「ありがとう」と、一つずつ丁寧に応える直太朗さん。
直太朗さんが一人ひとりに心を込めて手渡しをして、みなさんも『原画』とともにその想いをしっかりと受け取っているように見えました。「お渡し会」を行っている間、直太朗さんは一滴も飲み物を口にしませんでした。みなさんと真摯に向き合う直太朗さんです。
「とても楽しかったです」「今日初めて来ました!」「毎日頑張れます」「『原画』を大事に聴きます」「応援しています」「弾き語り最高でした!」「長生きしてくださいね」「素敵な時間をありがとうございました」と、みなさんそれぞれに直太朗さんに思いの丈を伝えていました。
始まってみると、楽しかった「お渡し会」はアッという間に終了。たくさんの『原画』を手渡ししていった直太朗さんは、後日、「お渡し会」の写真を見て「こんな顔して渡してたんだね」とつぶやいていました。コロナ禍でツアーができない時期を経て、有観客での全国一〇〇本ツアーを行っている直太朗さん。ステージの上からだけではなく、ステージを降りて実際にファンの方と触れ合うことでも、とても素敵な笑顔を見せてくれました。
第3回はここまで。3月に第4回をお届けする予定です。お楽しみに!
【Information】
森山直太朗
『原画I』『原画II』
発売中
*「森山直太朗 20thアニバーサリーツアー『素晴らしい世界』」会場限定販売となります。
『原画I』
(収録曲)
01.人間の森
02.さもありなん
03.金色の空
04.花
05.レスター
06.声
07.ラクダのラッパ
08.君は五番目の季節
09.今
10.いつかさらばさ
11.生きてることが辛いなら
12.さくら
13.土曜日の嘘
SETSUNA-0001
3000円(税込)
『原画II』
(収録曲)
01.日々
02.泣いてもいいよ
03.アルデバラン
04.⻘い瞳の恋人さん
05.愛し君へ
06.素晴らしい世界
07.papa
08.あなたがそうまで言うのなら
09.カク云ウボクモ
10.生きとし生ける物へ
11.どこもかしこも駐車場
12.夏の終わり
13.群⻘
SETSUNA-0002
3000円(税込)
<PROFILE>
森山直太朗(もりやま・なおたろう)
1976年4月23日東京都生まれ、フォークシンガー。2002年10月ミニ・アルバム『乾いた唄は魚の餌にちょうどいい』でメジャーデビュー以来、独自の世界観を持つ楽曲と唯一無二の歌声が幅広い世代から支持を受け、 定期的なリリースとライブ活動を展開し続けている。俳優としては、2020 年 1 月からNHK土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』、 同年4月からNHK 連続テレビ小説『エール』、2021 年8月からテレビ東京ドラマ プレミア23『うきわ -友達以上、不倫未満-』に出演し、その演技力が評価された。2022年3月に20周年オリジナル・アルバム『素晴らしい世界』をリリース。 同年6月から“全国一〇〇本ツアー”と銘打った、20thアニバーサリーツアー「素晴らしい世界」がスタート。2023年 1月17日に自身初となる弾き語りベストアルバム『原画I』『原画 II』を発売。そして同年3月24日に全国公開の映画『ロストケア』の主題歌を担当する。
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