上坂樹里インタビュー  反抗期の娘を演じるために「お父さんと弟のそれぞれに接する際にどれだけテンションの差を見せられるか意識しました」

3月24日(金)午後10:00からNHK総合にて特集ドラマ 『生理のおじさんとその娘』が放送される。今作は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』 などを手がけた制作陣と、他者に恋愛感情も性的欲求も抱かない「アロマンティック・アセクシュアル」の男女を描いたドラマ『恋せぬふたり』が評価され、第40回向田邦子賞を受賞した吉田恵里香という強力タッグにより制作された注目作。“生理に詳しすぎるおじさん” と “生理を語りたくないその娘”。2023年の「生理」の現状を通して「違う人同士が分かり合うこと」を描いたドラマだ。

 

“生理のおじさん”として有名人になってしまったシングルファーザー・幸男の娘を演じる上坂樹里をシューティング。ファッション誌『Seventeen』の専属モデルであり、次世代を担う女優として期待される彼女の姿を、今作のインタビューを交えながらお届けする。(インタビューの最後には直筆サイン入りポラの抽選プレゼント企画も実施中。詳しくは【プレゼント情報】欄をご覧ください。)

取材・文/編集部
撮影/Tim Gallo

【Profile】
上坂樹里(こうさか じゅり) 
●2005年7月14日生まれ。神奈川県出身。2017年、「東京ガールズオーディション」ファイナリストに選出され、モデルとしての活動をスタート。 2021年には「全国消防協会『2021年春の火災予防運動用ポスター』」イメージモデル、「駿河台学園『駿台予備校』」イメージキャラクターなどを務め、同年、「ミスセブンティーン2021」でファッション雑誌『Seventeen』専属モデルとなる。LINE VISIONによるショートドラマ「可愛くなったらさようなら」初主演、NHK「ヒロイン誕生!ドラマチックなオンナたち」で地上波デビューするなど、多数のTVCMやドラマに出演し、活躍の幅を広げている。 「生理のおじさんとその娘」で地上波ドラマデビュー。


スタイリスト/金田健志 イヤリング/江戸一希 ヘアメイク/住本彩
シャツ:mintdesigns store シューズ:reppetto

今作で地上波ドラマに初出演。生理用品メーカーの広報部で働く父・幸男(演:原田泰造)と弟・嵐(演:齋藤潤)と暮らす高校生・花を演じる。幸男が「生理についてよく知ろう!」と呼びかける動画が「バズ」ったことをきっかけに、生理に理解のある「生理のおじさん」として賞賛され、一躍SNSとお茶の間の人気者となりメディア活動をするようになるが、花はそんな父に複雑な思いを抱いている…という役どころ。

                   

「花は私と同じ年齢だったので共感できる部分や重なる部分が多く、自分と照らし合わせながら役を作っていくことができたので演じやすかったです。花は頑固で素直になれない女の子ですが、私自身は“THE・反抗期”のような時期がなかったので、お父さんに冷たい態度を取るキャラクターを演じるのは新鮮でした。でも、私もたまに家族に頑固な態度をとってしまうので、そこは似ていると思います(笑)」

©︎NHK

今作の撮影現場の様子を尋ねたところ、「女性スタッフの方々が多い撮影現場だったので、それがとても新鮮でした」と話す。そのことは今作の役を演じる上でも彼女にとって大きな助けになったという。

「私は花との共通点から役を作っていったのですが、台本を読んでいながら花が話す言葉の意図や行動の理由が分からない部分ももちろんあって。やはり役のことを自分が理解しないまま演じてしまうと見ている方にそれが見透かされしまうと思っているので、普段から監督とお話しするようにしているのですが、今作は監督も女性の方だったので『生理』というテーマに関連するシーンでも、相談しやすかったのでリラックスして撮影に臨めました」

コミカルなシーンも見どころの今作。特に父親・幸男と弟・嵐の三人との家庭内でのセリフの掛け合いのシーンは注目だ。

「生理というテーマを分かりやすい演出により描いている今作ですが、光橋家のシーンではホームドラマとしても楽しめると思います。家庭内のコミカルなシーンで演じる際に私が意識したのは、花がお父さんと弟のそれぞれに接する際にどれだけテンションの差を見せられるかということ。花はお父さんに対して思うことはたくさんあるけど、それを言葉にしないからこそ、画面では表情で伝えないといけない。表情においては、私はやりすぎるくらいがちょうどいいとモニターを見て思ったので全力でやりました」

©︎NHK

作品内では彼女が演じる花は父に対して冷たい態度で接するが、撮影では主演の原田泰造がムードメーカーとして現場を引っ張っていた様子を見て「素敵な方でした」と印象を語った。

「お父さん役を演じる原田さんは本当に優しくて穏やかな方。いつも撮影現場の雰囲気を明るくしていながら、周りに気を配っていて、色んなスタッフさんとコミュニケーションをとっているのを見かけました。お芝居の面でも、原田さんはカットがかかるとすぐにモニターで自分のお芝居を確認されていて。私もそれまでは時間がある時にしかモニターを見に行けなかったのですが、原田さんのその姿を見て、私もモニターを見るようになって、自分の芝居を見る時間を大事にするようになりました」

地上波初出演となる今作で大役を演じる彼女だが、そのことに対して恐れや戸惑いを感じさせない。ファッション雑誌の専属モデルとしても活動する彼女に今後の目標を聞くとまっすぐな目を向けて話してくれた。

「今の夢は朝ドラのヒロインを演じることです。今作の撮影を通しても花を演じていても楽しいと思えたし、撮影現場の雰囲気が好きなんです。モデルとして雑誌の撮影で学んだことをお芝居に活かして、やがてはお芝居で学んだことを雑誌の撮影でも活かせるように成長していきたいと思います」

高い目標を堂々と言葉にする様子を見て「目標や夢を言葉にすることに怖いと感じることはないか」と最後に尋ねると、彼女は言葉を選びながらもこう答えてくれた。

「夢や目標を言葉にすると自分のモチベーションにも繋がると思っていて。自分の胸の内に秘めておいたままでいると目標が気づかないうちに消えていくような気がしまうんです。周囲に伝えることで私はそれに向かって頑張ろうと思えるんです」


【番組情報】

©︎NHK

特集ドラマ 『生理のおじさんとその娘

3月24日(金)NHK総合 午後10:00〜午後11:13

あらすじ・・・主人公は、生理用品メーカーの情熱的な広報マン、光橋幸男(ひかりばし・ゆきお)。高校生の娘と中学生の息子を育てるシングルファーザーだ。半年前、「生理についてよく知ろう!」と幸男が呼びかける動画が「バズ」ったことをきっかけに、「生理のおじさん」として活動している。一躍 SNS とお茶の間の人気者となった父親に、思春期の娘・花は、複雑な思いを抱いていた。生放送の情報バラエティで幸男と共演するコメンテーターの北城うららもまた、幸男の言動が気に食わない。ある日、うららの「あなたは女性のことを全然分かってない」という挑発に興奮した幸男は思わず「僕は娘の生理周期も把握している!」と発言。幸男の会社にはクレームが殺到する。学校でもうわさになった花は家出してしまう。激しく落ち込む幸男。彼は炎上を乗り切り、愛娘と仲直りできるのか。生理を巡る親子のスレ違いを、二人はどう乗り越えるのか。


【プレゼント情報】

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