今年の夏も目が忙しい!注目ボーイズグループをご紹介【男性アーティスト編】TV Bros.WEB初夏のMUSIC特集04

日本最大級のオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』からJO1がデビューしたのは、2020年の3月。彼らはデビュー後、リリースするCDが全てオリコン1位を獲得し、チャートを席巻。さらにメンバーそれぞれのポテンシャルを活かしバラエティ番組やドラマ、映画などに進出するだけなく、世界で活躍するK-POPアーティスト・Stray Kidsから楽曲提供を受けたりと、大きな注目を浴びている。そんな彼らの登場により、日本のボーイズグループの在り方が大きく変化したと言っても過言ではないだろう。その後、数々のサバイバルオーディション番組が開催され、実力とビジュアルを兼ね揃えたボーイズグループが多く誕生。現在も新たなグループが続々とデビューを控えている。ここでは、いま注目すべきボーイズグループを紹介したい。

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文/吉田可奈

まずは、JO1を輩出したオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN Season2』にて、視聴者投票により生まれたINI。デビューシングル『A』とセカンドシングル『I』は初週売上50万枚を超え、オリコン史上初の快挙を達成。『I』に関しては5月1日の時点で74万枚の売り上げを超え、早くもビッグアーティストの仲間入りを果たした。彼らは世界的なアーティストにバックダンサーとしてついていた木村柾哉や西洸人、韓国の事務所の練習生として実力を磨いていた田島将吾を筆頭に圧倒的なダンススキルを持ち、先日『CDTV』でオンエアされたAdoの『阿修羅ちゃん』のカバーダンスは大きな話題に。ダンスだけでなく、ボーカルにも強いメンバーが所属しており、HIP HOPをベースとした激しい楽曲から、聴かせるミディアムチューンなども歌いこなす実力を持つため、まだまだ伸びしろが期待できる。さらにJO1と同じく、韓国の音楽番組にも出演。今後は事務所の特性を活かし、韓国のアーティストとのコラボも期待したい。

SKY-HIが主催したオーディション番組『THE FIRST』から生まれた『BE:FIRST』の勢いにも目を見張るものがある。このオーディションは、視聴者投票ではなく、プロデューサーのSKY-HIが才能を発掘し、“実力ファースト”でメンバーを選出。音楽業界で長く愛される存在を見据えた彼ららしく、デビュー曲『Gifted.』は“楽曲ファースト”な音楽ファンが唸る仕上がりに。どんな楽曲であっても、その表現力とスキルを活かせる実力はさすがのひと言。メンバーのRYOKIは俳優経験を活かし、9月公開の映画『HiGH&LOW THE WORST X』にNCTのYUTAとともに出演することが決定。今後、他のメンバーも様々な場所で活躍することだろう。

ちなみにINIとBE:FIRSTは同日にデビュー。両グループのファンはその動向に注目したが、先日INIのラジオ番組のイベントにて共演し、事務所の垣根を越えた、注目のボーイズグループの共演が果たされた。さらにグループを越え、仲良くMCをすることでお互いがリスペクトを表明。同じ時代に切磋琢磨していく姿を見られることに、安堵したファンも多いことだろう。

これらのボーイズグループが多く活躍するいま、これまでしっかりと実力を積んできたグループも多くの人から注目を浴びるようになってきた。まずは、現在TikTokにて日本国内アーティスト最多の440万フォロワーを誇るONE N’ ONLY。彼らのキャリアは長く、2018年にさとり少年団とEBiSHHという2組が融合し、結成。K-POPとJ-POPのエッセンスを取り入れた楽曲のクオリティはとても高い。それもそのはず、彼らのプロデュースを手掛けるのが、2006年に日本デビュー果たしている韓国出身のクリエイター、JUNEなのだ。だからこそ、彼らのファンにはK-POPが好きなファンも多い。さらに、コロナ禍に入り、彼らのTikTokが中南米で大ブレイク。そのヒットを受けポルトガル語で楽曲をリリースするなど、世界から注目される存在へと成長している。

ONE N’ ONLYと同じ事務所であり、結成当初は小学生が在籍していたSUPER★DRAGONも、当時からメンバーが誰も欠けることなく大きく成長。メンバーそれぞれが大人の色香をまとい、よりコアにHIP HOPをベースとした楽曲をテクニカルに披露するように。彼らは日本のボーイズグループ特有の、“成長を楽しむ”という姿をより体現しているグループではなかろうか。メンバーそれぞれが俳優やタレントとしても活躍(『アメトーーク!』にて、伊藤壮吾が愛する鉄道について語る早口っぷりは最高だった)。DISH//の北村匠海のように、俳優としてブレイク後、グループも大ブレイクという道も、待っているのかもしれない。

さらに、冠番組を持ち、アリーナツアーを成功させるなど、多くのファンを魅了している7ORDERの活躍も目覚ましい。バンド、ダンス、ボーカル、ラップとオールラウンドにエンターテイメントを構築していく彼らのライブは多幸感にあふれている。メンバーが楽曲制作や振り付けに携わるクリエイティブな面も持つだけでなく、メンバーがそれぞれ舞台やドラマに出演し、阿部顕嵐は映画『ツーアウトフルベース』の主演も果たしている。大きな爆発力を持つ彼らが今後、どんな活動を見せてくれるのか、楽しみだ。

その他、『PRODUCE 101 JAPAN』出身のグループも根強い人気を得ている。ブラックテイストの楽曲と、ダイナミックかつストーリー性のあるダンス、さらには妖艶な魅力を発揮しながら、圧倒的なお笑いのセンスで様々な界隈から注目を浴びているOWVや、ラップ、ダンス、ボーカルとそれぞれ得意分野を活かす楽曲と、その仲の良さがほほえましいOCTPATH積極的に舞台やドラマなどに出演し、その幅を広げている円神、そしてSeason2の練習生からJO1、INIと同じ事務所に所属し、現在練習生として韓国で修行をしているLAPONE BOYSなど、今後の活躍も大きく期待できる。

さらに、注目すべきなのが、この10月から放送されるドラマ『君の花になる』(TBS系)のなかで結成されるボーイズグループ、8LOOM(ブルーム)だ。このメンバーのオーディションから、ドラマ放送まで追う密着&応援コンテンツ『「君の花になる」までの365日』がTBSにてスタートする。今作に出演するのは、大注目の若手俳優・高橋文哉、実際にボーイズグループに在籍していた宮世琉弥、韓国の大手事務所であるYGの元練習生だったNOAに、ホリプロが力を入れるボーイズグループ、WATWINGのメンバーである八村倫太郎、BUDDiiSのメンバーであり、兄弟でやっているYouTube「アホと弟」で人気を集めている森愁斗、『恋とオオカミには騙されない』で圧倒的な優しさで注目を集めた綱啓永、ダンサーとして数々の賞を獲得している山下幸輝。様々なジャンルからネクストブレイクメンバーを集めた注目のグループとなりそうだ。実際にドラマを飛び出しデビューを控えているこのグループが、どう跳ねるのか、楽しみで仕方がない。

そしてこの夏、多くのボーイズグループのオーディションが開催される。まずは、Kep1erを輩出した「GIRLS PLANET」の男性版『BOYS PLANET2022』韓国、中国、日本から参加するメンバーから最終的に多国籍なボーイズグループを誕生させる。『GIRLS PLANET』では、言語が上手く伝わらないなか、必死に理解し合おうと、ダンスと歌で心を通わせていく姿に感動した人も多いはずだ。基本的に『PRODUCE 101』シリーズと同じ構成になるため、“プデュ”ファンから大きな注目を浴びそうだ。

NiziUを輩出し、社会現象となった『Nizi Project』も男性版が開催。この『Nizi Project Season2 Global Boys Audition』では、すでにプロデューサーであるJ.Y.Parkがオーディションのため来日し、合格者を選出。4月の時点で4都市で開催したにもかかわらず、まだ合格者が4名という、今回も非常に険しい選出=良質なメンバーが参加することが予想できる。

ENHYPENを輩出したサバイバルオーディション番組『I-LAND』出身のK、NICHOLAS、EJ、TAKIの4名の&AUDITION boysは、公式Twitterが開設からわずか2か月でフォロワーが33万人を突破する人気グループ。『I-LAND』放送時に、惜しくもデビューを掴めなかった日本人メンバーのKとTAKIの進路を気にしていた人も多いはず。彼らは7月に開催されるオーディション番組『&AUDITION-The Howling-』で追加メンバーを選出し、グローバルを舞台に活躍するグループを結成する。すでに大きな人気を持つ彼らに、さらに原石が投入され、どんな素敵なグループになるのか、今から楽しみだ。

それぞれが大きな夢を持ち、お互いに刺激を受け、切磋琢磨してトップを目指していく彼らの活動、生き様は見ていて大きな勇気をもらえるはずだ。INIとBE:FIRSTのように、今後はグループ同士の交流も多く見られることだろう。女子アイドルのTOKYO IDOL FESTIVALのように、ボーイズグループが一同に会し、コラボするイベントがあってほしいと思うのは筆者だけではないはず。この夏に向けて、さらに加速していく日本のボーイズグループの活躍を期待したい。

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TV Bros.編集部
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