新グループOCTPATH誕生! INIを輩出した日プ2出身グループの軌跡を追いかけた

文/吉田可奈

JO1、INIを輩出したサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』。11月3日にデビューしたINIは、発売初週で50.8万枚を売り上げ、オリコン週間シングルランキングでは初登場1位を獲得。華々しいスタートを切った。

そんななか、このオーディション番組に出演していた元練習生による新グループOCTPATH(オクトパス)が誕生。何の予告もなしに、11月15日から、4日間、2名ずつメンバーが発表されると、SNS上では次に誰が公開されるのか予想が飛び交い、公式Twitterは結成から2週間あまりでフォロワーが9万5千人を突破。その勢いを感じることができる。

OCTPATHとは、「8人(OCT)ならではの道(PATH)をファンの皆様と共に歩み、固定概念にとらわれない変幻自在な活動をし、つねに上の音域・領域(OCTAVE)への道(PATH)を追求していく」という想いが込められているんだとか。

メンバーは以下の通り。

 

圧倒的なダンススキルと頼れる兄貴肌 誰もが彼を再び見つける古瀬直輝

 

 

”君の幸せは僕の幸せ また君が僕を見つける”というメッセージと共に、最初にメンバーとして発表されたのは、オーディション期間中にコロナに感染し、辞退することとなった古瀬直輝。前半からその圧倒的なダンススキルと、ダンスが得意でない練習生に積極的に教える姿は人気を集め、ファイナル進出を見込まれていたが、涙の辞退。これを受け国民プロデューサーは、参加復活依頼の署名を集め、出演してくれたことの感謝を伝える応援広告が出るなど、大きな話題に。辞退時に、涙ながらに「またいつか、僕を見つけてください」とコメントしていたからこそ、この“また君が僕を見つける”というメッセージは胸を熱くさせてくれる。メンバーカラーは赤。

 

 

一瞬で目を引く最上級ビジュアル&ゆるふわギャップで魅了!高橋わたる

 

 

圧倒的なビジュアルで多くの国民プロデューサーをざわつかせていた高橋わたる。オーディション時は髙橋航大として参加。HYBE Japan(旧Big Hit Japan)の練習生という経歴を持つ彼は、オーディション中、何度も崖っぷちに。第2回の順位発表で、ボーダーである40位に届かず、41位で脱落。しかし、古瀬直輝がコロナで辞退となったため、繰り上げで残留。その後はコンセプト評価に途中から参加した『SHADOW』で、ダンスの遅れを取り戻しながら、センターとして活躍。“たくさんの逆境を乗り越えてきた”というコメントは、まさにこれまでの軌跡。まだまだ伸びしろが大きい彼がどう成長するか、楽しみにさせてくれる。メンバーカラーはピンク。

 

大きな瞳の奥に抱く野望はまだまだ未知数!栗田航兵

 

 

大きな瞳が目を引く、愛らしいビジュアルが印象的な栗田航兵。オーディションの序盤から特技であるフィンランド民謡で一気に心を掴み、人気メンバーに。歌もダンスも未経験でありながら、しなやかなダンスと、コンセプト評価の『A.I.M』で聴かせた高音パートは、可能性を感じさせるように。個性的かつポジティブなキャラクターでありながら、“これからも成長していく僕を ずっと見守っていてください”という登場時のコメントにもあるように、今後が期待できるメンバーだ。メンバーカラーはオレンジ。

 

 

力強いラップとフリースタイルのダンスを武器に魅了する“リアコ枠”海帆

 

 

中野海帆としてオーディションに参加。圧倒的なラップスキルと、クランプやフリースタイルダンスを武器に、力強いパフォーマンスを披露。オフィシャルに公開された私生活の様子は、勉強し、趣味のスケボーを楽しみ、料理をするという好感度爆上がりなもの。さらに英語もペラペラという文句なしのオールラウンダー。それなのに漂う、クラスメイト感、すぐそばにいそう(でいない)な存在感は沼が深い。メンバーカラーは黒。

 

 

OCTPATHの最終兵器は守ってあげたい成長株・小堀柊

 

 

レベル分けテストでトレーナーのKEN THE 390にラップの実力を見初められていた小堀柊。愛らしいビジュアルとともに人気を集めるが、歌もダンスも未経験のため、周りに実力が追い付かず、弱音を吐くシーンも。その際、古瀬に一喝され、気持ちを新たに成長。弱い自分もしっかりと受け止め、それでも前を向き、上を目指す姿は国民プロデューサーに刺さり、順位も上昇。その成長物語を表すような“まだ道の途中 少しずつ変わってきた僕を、君に見せたい”というコメントから再始動した彼の今後を見守りたい。メンバーカラーは水色。

 

 

彼が起こす奇跡がOCTPATHを頂点へと引き上げる!四谷真佑

 

 

“四谷の奇跡”という名フレーズを生んだ四谷真佑。オーディション中のグループバトルにて、自分でメンバーを選べるくじ引きが行われ、会場は大盛り上がり。そこで人気メンバーを獲得したことをきっかけに、注目を浴びる練習生に仲間入り。ポジティブで、どこかあたたかい雰囲気を持つ彼は、いるだけで場が明るくなる存在。最初のコメントはそんなエピソードがあったからこそ、“奇跡で終わらせないよ”という力強いメッセージ。メンバーカラーは黄緑。

 

誰もが認める王子の風格を持つグローバル進出に欠かせない存在・冬馬

 

 

オーディションは“仲村冬馬”として参加。インドネシア出身で5か国語を話せるだけでなく、母親を大事にする様子が映し出され、その優しい様子から練習生たちに慕われていたことも注目を浴びていた。ファイナルでの『RUNWAY』ではセンターを務め、滑らかで美しく、まさに彼の世界観を表現した美しいパフォーマンスを披露。歴代トップレベルともいわれ、伝説ともささやかれた、太田駿静とともに歌った『花束のかわりにメロディーを』は、現在819万回再生を記録。オーディションが終わってもなお、再生され続けている。メンバーカラーは白。

 

 

弱音も可能性もすべて受け止めてポジティブに歩み続ける。太田駿静

 

 

先述の『花束の代わりにメロディーを』は圧倒的な人気を誇るパフォーマンスとなったが、そこまでの道のりで大きな壁と向きあった太田駿静。そもそもダンス志望なのにも関わらず、ボーカルチームとなり、葛藤しつつ、その不安な気持ちを吐露し、泣き崩れる姿は多くの国民プロデューサーの胸を打った。つねに挑戦をし続ける彼のコメントは“ありがとう、僕を見ててくれて 挑み続けることの意味 僕が皆さんの唯一無二になります”。今後もさらに多くのことに挑戦し、新たな姿を見せてくれそうだ。メンバーカラーは紺。

 

11月28日には、結成を報告する番組『OCT・BIRTH』を配信。序盤から栗田がアイドルらしい歌を添えて自己紹介をし、MCにツッコまれると、イジられキャラとして愛され力を発揮。海帆はヒューマンビートボックスを披露。冬馬は15分前に作ったという歌を披露しその存在感を見せつけた。

 

ティザー映像が出た際には、全員で意見交換をしながら作ったことを話し、冬馬は、この7人が大好きだからこそ、ティザーを見る度に泣いてしまうと発言。太田は「ポージングがあまりうまくいかなかった」と反省をしつつ、SNS上で“ビジュ覚醒”と騒がれた高橋は「この日のために顔を仕上げていました」とコメント。

さらに“OCTPATH”という名前が発表されたときに、SNSで多くの人が“タコ”と反応したことから、冬馬がタコの“OCTPUS”と、彼らの名前である“OCTPATH”の発音の違いも指南。現在ファンネームを募集していることも発表。メンバー発表とともに、すでにSNSではファンネームの呼び方が大喜利のように溢れていたので、どんな名前になるのか、今から楽しみだ。

オーディション中は“よつこぼ”の愛称で愛されていた、同じ誕生日の四谷と小堀。小堀は四谷のことをお兄ちゃんのように慕っていると話し、今もふたりでよく行動していることを暴露。古瀬はその姿がほほえましいと話し、あまりの親目線をツッコまれると“生んだかもしれない”と発言(笑)。すでに仲の良さが滲んでいた。

番組の終盤では、2022年2月9日には、彼らの決意を表したというデビューシングル『IT’S A BOP』をリリースすることを発表。さらに2022年2月11日の、小堀と四谷の誕生日には、ファンミーティングが行われることも告げられら。

ラストには、ここまで待っていてくれたファンや家族に向けて手紙を朗読。「みなさんが辛い時は強くなれる力を捧げます。僕たちとこれからの未来を歩いていきましょう。OCTPATHは永遠です。これから唯一無二のグループとなっていきます」と宣言。決意を新たに、新しい一歩を踏み出した瞬間だった。様々なボーイズグループが乱立しているいま、すでに多くの関心を集めている彼ら。INIに続き、かなりの注目グループへと成長しそうだ。

JO1が誕生した『PRODUCE 101 JAPAN』では、元練習生からOWVや円神、そのほかにも多くのグループが誕生。今回もこのOCTPATHを筆頭に、様々なグループや活躍する練習生が誕生しそうだ。なかでも、デビューメンバーに入ると誰もが疑わなかった西島蓮汰と、圧倒的なダンススキルで注目を集めていた小林大悟は、同日に個人のInstagramにて、“韓国でデビューを目指して頑張っています”と投稿。同じ文章だったため、ふたりが同じ環境で頑張っているのかと想像も膨らむ。

 

さらに、個性的なキャラクターで人気を集めた村松健太は、OCTPATHの最初のメンバーが公開されたときに、「メンバー予想をしましょう!」との動画を投稿。彼を推していたファンは“もしかしてメンバーに⁉”という願いを本人が一瞬で消し去るというまさかの行動で話題に。しかし、村松の行動力はすさまじく、数々のイベントに出演したり、2022年の2月には舞台『ぼくらの七日間戦争』に出演したりと精力的に活動。活躍の場を広げている。

その他にも、今後開催される様々なオーディションに元練習生が参加する可能性も多い。夢を諦めることなく、活動し続け、ツバサを羽ばたかせる場所を探し続ける彼らの今後にも、注目していきたい。

【ツイート初出時ハッシュタグにてお名前の誤りがございました。削除の上、再ツイートさせていただきました。お詫びして訂正させていただきます】

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