いよいよメジャーデビューシングル『Ribbon』の発売日を迎えるM!LK。全5回にわたってお送りした連載「僕とM!LKと未来と」も、いよいよフィナーレ! ラストは、メンバー全員でのインタビューをお届け。M!LKが到達したい未来とは?
取材&文/吉田可奈 撮影/飯田エリカ
ヘア&メイク/中島愛貴(do:t)、車谷結(do:t)
――2014年の結成から7年、ついに本日、2021年11月24日にメジャーデビューシングル『Ribbon』が発売となります。みなさんはこのメジャーデビューをどう捉えていますか?
吉田仁人 正直な話、最初にメジャーデビューの話を聞いたときは、所属するレーベルが変わるだけなのかな、と思っていたんです。いままでもM!LKとしてCDはリリースしていたので、“メジャーになると何か変わってしまうのかな?”と正直不安もあって。でも今回、ビクターさんと話をするなかで、“チームM!LK ”の仲間が増えるということを実感したんです。僕が少し不安に思っていたようなすべてがガラッと変わるということはなく、+αで助けてくれる仲間も増えることで、より可能性が広がるんだなと思いました。
山中柔太朗 でも、メジャーデビューっていう響きはやっぱり大きいのか、ネットニュースなどを見た友達が、「おめでとう!」と連絡をくれたんです。
塩﨑太智 これまでアイドル研究生みたいな活動だったと思われていたのかな(笑)? とはいえ、M!LKとして活動するなかで、メジャーデビューをしたことは、大きな一歩だと思うので、素直にうれしいですね。
曽野舜太 いつも見ているネットニュースや、SNSのトレンドに僕らのメジャーデビューが取り上げられていて、注目してもらっていることを感じたんです。あらためて、すごく“なう”で“トレンディ”なグループなんだなって思いましたね。
吉田 言葉が全然“なう”じゃないけどな(笑)。
――あはは。周りからの見え方が変わってくるのがメジャーデビューなのかもしれないですね。
吉田 そうですね。僕らがどう受け止めるかというよりも、み!るきーずやいつも支えて下さっているみなさんのために受け取ったメジャーデビューなのかもしれないですね。
塩﨑 だね。何よりも、みんなが喜んでくれたのはうれしいですね。それが一番だよね。
一同 うん。
――例えるならば、成人式のような感じ?
塩﨑 そうかも! 僕たちはあまり変化がないと思っているけど、周りのみんなが区切りとして祝ってくれるという事実が誇らしいというか。
佐野 (さえぎって)僕はちょっと違いますね。
吉田 おいおい、どうした急に! 聞かせてもらおうか!
佐野 僕は成人式じゃなくて、高校の入学式だと思っていて。
吉田 悪くないな、それ。続けて(笑)。
佐野 はい(笑)。高校の入学式って、小学校、中学校の積み重ねがあって、高校に入学しますよね。ここで0から始まるのではなくて、いままでの積み重ねは忘れません、ありがとうございます、これまでのご恩も忘れませんって感じかな。新しい仲間が加わってリスタートする感じ!
一同 おお~!
山中 たしかに、高校受験は選ばれし人しか受からないもんね。
佐野 まあ、僕らは一般受験じゃなくて、普通の推薦でもなく、AO入試(自己推薦)だけどね(笑)。
一同 (笑)。
――デビュー曲となる『Ribbon』は、歌詞がいまのみなさんとリンクしていますよね。
曽野 そうなんです。振り付けでも、 “すれ違う時の中 やっと出会えた”というフレーズで、柔と見つめ合うところがあるんです。この曲をYouTubeライブでパフォーマンスをしたことがあるんですが、自分たちでもグッときましたね。それと同時に、僕らが奏でるハーモニーがみんなのもとに届いていたらいいなと思いました。
山中 僕も、そのフレーズは歌っていてすごくホッとするんですよ。パフォーマンス中に見つめ合う形でコミュニケーションが取れることもうれしいですし、その一瞬だけでも安心できることがすごくありがたくて。振り付けもすごく素敵なんです。
吉田 歌詞も深読みすればするほど、泣けるものになっていて。歌詞をじっくり読みながら聴いてもらえたら心に響くんじゃないかなと思います。
――カップリング曲である『夜明け』もすごく素敵な曲ですよね。
佐野 スケボーの実況風に言うのであれば、“あちぃ歌”なんですよ(笑)。いままでにないようなバンドサウンドで、メッセージ性が強くて、真っ直ぐに気持ちを届ける曲です。み!るきーずにはもちろん、何かを打開したい人にも刺さる曲なんじゃないかなと。『夜明け』というタイトルは、僕らがいま夜にいるというわけではなくて、“なにか新しいことが始まるぞ”という、夜明け前のワクワクするような気持ちが描かれた曲になっているんです。
吉田 そう考えると、メジャーデビューを控えた僕たちにピッタリのタイトルだよね。
佐野 うん。いましかつけられないタイトルだと思います。
曽野 僕は歌詞にある“夜明け前午前3時眠れなくて”というフレーズに、すごく共感できるんです。僕は三重から4月に上京してきて、なかなか寝付けない時期があったんですよ。どんな人でも、悩むこともあると、上手く眠れないことがあると思うんですけど、そういう人たちに寄り添える曲にもなっていると思います。
――『夢路』は、作詞クレジットがM!LKとなっていますね。
塩﨑 Zepp Tokyoでのライブでメジャーデビューを報告したあと、すぐに合宿へ連れ去られたんです(笑)。そこで考えたことや、その合宿での思い出などがこの歌詞に綴られています。
――どのように作っていったのでしょうか。
塩﨑 柔ちゃんと、仁人、僕で軽く軸を作って、みんなで会議をして決めていきました。でも、なかなか決まらなくて、何度も直して、作り上げていった感覚ですね。相当難産だったのですが、それだけ思い入れが強い曲になっているので、これからも大事に歌っていきたいです。
――“僕らなら夢が夢じゃなくなる”って、とってもいい歌詞ですよね。
山中 おぉ! これは誰が書いた歌詞だ? ……僕か(笑)。
一同 (笑)。
――あはは。すごくリアルですし、込められている想いも伝わるし、ものすごく響いてきました。
山中 そう思ってもらえたのなら頑張って書いたかいがありました。作っていると、考えすぎてどんどんゲシュタルト崩壊してきちゃうんです。
塩﨑 あらためて、いつも歌詞を書いてくれている作家さんはすごいなって思ったよね。
佐野 うん。もっとちゃんと歌詞を大事にしながら覚えようって思った(笑)!
塩﨑 あはは。自分達が書いてはじめて、込められている想いの強さを実感したんです。
山中 僕たちも、いま以上に読み込んで歌わないといけないなって思いましたね。
佐野 僕はこの曲、すごく好きなんですよ。メンバーが作ったから愛着が湧いているのもそうですが、とにかく歌詞がいいんですよね。歌詞は、僕らは東京ドームに立っていることを想像して書いているんです。
塩﨑 書いちゃったからには、絶対に立たなきゃいけなくなったね。
佐野 立つよ!
塩﨑 そうだ、立つ!
佐野 み!るきーずへの気持ちもあるし、夢を叶えるために続けていくぞという想いがあるから、この歌詞がちゃんと伝説になるように、夢を実現していかなくちゃいけないって思ったよね。
吉田 うん。これをドームで歌ったら泣いちゃうね。
曽野 絶対に泣く自信がある。というかドームで歌うことを想像しながら書いているもんね。ほら、柔、言っちゃって!
山中 この曲はドームで歌うことで初めて完成する曲なのかなって思っているんです。
一同 おぉ~!
吉田 いまの舜太の「言っちゃって」でちょっとダサくなったけどね(笑)。そこがいい。
――さて、これからのM!LKの未来は、どうなっていきたいですか?
曽野 『夢路』の歌詞の最後に“誰かの夢になれる”っていうフレーズがあるんです。僕らが大きなステージに立つことで憧れの先輩に近付きたいですし、いつか後輩にも憧れてもらえるようになりたいです。そのうえで、僕たちを見た子どもたちが、“大きくなったらM!LKみたいにステージに立ちたい”って夢を与えられるようなグループになりたいですね。
――先日、来年2月のパシフィコ横浜でのワンマンライブ(「M!LK LIVE 2022 NEXT WINNER」)
も発表されましたが、どんなライブになりそうですか?
佐野 まだ計画段階ですが……泳ぎます!
塩﨑 嘘でしょ⁉
佐野 すみません、泳ぐっていうのは嘘です(笑)。『Ribbon』はカップリング含めてすごくポジティブな曲が多いですし、いままで以上にパワーを感じさせるライブにしていきたいです。
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