2022年8月1日からNHK総合にて4夜連続放送のコメディードラマ『事件は、その周りで起きている』は、コント番組『LIFE!』の制作チームが手がける異色の刑事ドラマ。『LIFE!』で数々の人気コントを生み出した脚本家・倉持裕が手がける1話15分のドラマで、キャストには小芝風花、笠松将、お笑いコンビ・蛙亭の中野周平 、倉科カナ、北村有起哉が名を連ねる注目作だ。
TV Bros.WEBでは昨年の『LIFE!夏』大特集に続いて、初回放送日の8月1日まで今作のキャスト陣5名へのソロインタビューを5日連続で公開!
1日目に登場するのは若手刑事・真野 一花を演じる主演の小芝風花さん。昨年12月に放送された『LIFE!冬1』にも出演し、コントに参加した彼女が、今作で気づいたコメディ作品の難しさとは? インタビューの後半は、小芝風花さん演じる真野と舌戦を繰り広げる相棒刑事・宇田川和人を演じる笠松将さんとのクロストークをお楽しみください!
撮影/倉持アユミ
取材・文/編集部
【『事件は、その周りで起きている』
5日連続キャストインタビュー】
1日目 小芝風花
2日目 笠松将
3日目 北村有起哉
4日目 倉科カナ
5日目 蛙亭・中野周平
【Profile】
小芝 風花(こしば・ふうか)
●1997年4月16日生まれ、大阪府出身。11年、「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得し、12年にドラマ「息もできない夏」(フジテレビ系)で女優デビュー。近年の主演作にドラマ「トクサツガガガ」(NHK)、「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」(テレビ朝日系)、「妖怪シェアハウス」(テレビ朝日系)、「彼女はキレイだった」(カンテレ・フジテレビ系)などがある待機作として映画『貞子DX』、『Lady Kaga レディ・カガ』を控えている。
今作の共演者の皆さんは
めちゃくちゃ仕掛けてくるんです(笑)
━━「警察」を題材にしたドラマは多くありますが、今作はコント番組『LIFE!』チームが手がけるということで、他のドラマとの違いをどんな部分で感じますか?
小芝風花(以下、小芝):やっぱり刑事ドラマなのに「事件を解決しない」ということですね(笑)。刑事ドラマと言えば、犯人を追っかけたり推理したりするのが定番だと思うんですけど、今作は刑事課が舞台なのに物語の内容は日常に転がっているような本当に些細な「口喧嘩」がほとんどで。
撮影現場には警察指導の方が来てくださったんですけど、今作では警察っぽいことは全くしないから、わざわざ来てくださったのに申し訳なく思ってます(笑)。
━━撮影現場の雰囲気において、他のドラマの現場との違いは感じますか?
小芝:以前に『LIFE!』に出演させていただいたことがあったんですけど、そのチームでドラマを作るということでどんな感じになるんだろうとワクワクしていたんです。でも撮影が始まってみたら、撮り方とか現場の雰囲気も『LIFE!』のまんまだったんですよね(笑)。
例えば、ドラマの撮影だったら「本番、よーいハイ!」で始まるんですけど、今作は「本番5秒前!4、3・・・」で始まるので「えっ、これバラエティ番組?」みたいな(笑)。だからドラマを撮っているというより『LIFE!』に出演させていただいている感覚が近くて。緊張感もあるんですけど、『LIFE!』の独特な世界観のままドラマを撮影することができるのは、すごく楽しかったです。
━━小芝さんが演じる真野は、先輩刑事の宇田川(演:笠松将)といつも口喧嘩をしている若手刑事ですね。ツンツンした表情が多いキャラクターですが、印象はいかがですか?
小芝:まともに見えて、ちょっとズレてる女の子ですよね(笑)。宇田川さんが発する屁理屈やちょっとイラっとするような理論的なことに対して、ただツッコんだり怒ったりする真面目な人間かと思いきや、素直に「ありがとう」や「ごめんなさい」が言えない、ちょっと意地っ張りなところがあって。
一番まともに見えるんですけど、実はこのキャラクターも独特なんですよね。だから、この作品はちゃんとした人が一人も出てこないんです(笑)。
━━これまで小芝さんはコメディ作品に多く出演されていますが、改めて『LIFE!』チームと作品を作るなかで新たに気づいたコメディ作品の難しさはどんなところでしょうか?
小芝:監督から「リズム感はすごくいい」と褒めていただいて。今作は会話のテンポが速いんですけど、ただずっとリズムが良いだけではなくて「そのリズムを崩して間をとれるようになるともっと良いかもね」ともおっしゃっていただきました。
これまで出演させていただいたコメディ作品は、基本的には周りの人に振り回される役を演じることが多かったので、自分から芝居で仕掛けることが少なかったんです。だから今回、監督にそうおっしゃっていただいて「めちゃくちゃ大きな課題だな!」って思って。しかも今作の共演者の皆さんはめちゃくちゃ仕掛けてくるので(笑)。自分から仕掛ける難しさは今作で感じましたね。
━━お話を聞いていると、コメディ作品なので撮影も楽しそうなイメージがありましたが、緊張感がありそうな現場ですね。
小芝:今作は、台本では5ページぐらいのシーンも一連で撮るので、編集でいじれないんですよ。だから相手のお芝居をちゃんと受け取って、自分もお芝居を出していかないと、気づいたらいつの間にかシーンが撮り終わっちゃって、後悔しても撮り直せないんです。だから舞台に立っているような緊張感があるんですけど、その感覚を大事にしながら、お芝居で出せるものが面白くなればいいなと思って演じています。
小芝風花×笠松将 クロストーク!
テーマ:夏の定番
©️NHK
━━今作の放送が8月1〜8月4日の4夜連続放送、夏真っ盛りの時期に放送されます。夏になると必ずこれはやりたい、お二人にとっての「夏の定番」は何でしょうか?
笠松:いや〜、夏が似合うようになったら終わりですよ(笑)。
小芝:あはは(笑)。
━━笠松さんは筋肉隆々ですし、小芝さんは太陽のように明るいので個人的にはお二人とも夏が似合う印象があります。
笠松:僕は紫外線アレルギーがあって、夏は家から全く出ないんですよ。だから夏の定番ってあまりなくて。小芝さんは夏っぽいこと、なにかやります?
小芝:昔は家族みんなで「夏はキャンプ・冬はスキー」に行くのが我が家の定番だったんですけど、私が中学校に上がった時くらいから、それがなくなって。最近で言えば、私の家族みんなでキャンプに行くのが好きなんですけど、我が家全員そろって暑いのも寒いの苦手だから、そのキャンプも春か秋しか行かないんですよ。特に今年なんて外に出たらちょっとまずいぐらい暑いから、危機感もあって。だから私も夏はあんまり出かけないんですよね。
━━お二人とも全く「夏女・夏男」ではなかったんですね。
小芝:夏は敵が多いですもん(笑)。紫外線に、虫に…。
笠松:冬も冬で大変だけどね〜。
小芝:確かに。寒いときの撮影は、頭が回らなくてセリフも出てこなくなりますよね。
笠松:だから夏は、家の中でクーラーが一番ですよ。そして、涼しい部屋でNHKを見る!
小芝:あはは(笑)。
━━では夏恒例で楽しみにしていることはなさそうですね。
笠松:う〜ん。何かあるかな…。あ〜、でも…。
小芝:あ! でも「氷」っていうマークを見たら、かき氷とか…。
笠松:いや、ちょっと! 僕が言おうとしていること言わないでください(笑)!
小芝:え〜(笑)! やだ〜、息ぴったりじゃないですか(笑)!
笠松:あはは(笑)。でも僕は、かき氷は真冬に食べるのもすごく好きなんですけど夏のほうが売っているところが増えるじゃないですか。その中でも、ただのかき氷っていうよりかは、ちょっとした「おしゃれかき氷」が好きです。
小芝:あ〜、あのでっかくてふわふわしたやつですか?
笠松:そうそう(笑)! 撮影で遠くの現場に行った時に、マネージャーさんと一緒に食べに行ったり。この近くにも、かき氷で有名なカフェがありますよね? あそこ、僕、並びますからね!
小芝:あはは(笑)。甘いものも好きなんですね。
笠松:うん。甘いもの、めっちゃ好き。
小芝:そういえば、前にフルーツパフェの写真を見せてくれましたよね(笑)。
笠松:あはは(笑)。見せた見せた(笑)。
小芝:でも私は、おしゃれな「ふわふわかき氷」じゃなくて、300円ぐらいの普通のかき氷が好きですね。いつもレモン味に練乳を掛けます。
笠松:今どき300円ってあります(笑)?
小芝:いや〜、かき氷に1800円は無理ですって(笑)! しかも、おしゃれなかき氷って、量も凄く多いじゃないですか? あれは食べきれないです!
笠松:いや、ふわふわだから! 溶けるからいけますって(笑)!
小芝:そっかあ(笑)。一回チャレンジしてみます!
明日公開のインタビューでは笠松将さんが登場! 小芝さんとのクロストークでは今作でも重要な「口喧嘩」についてトークしていただきました。お楽しみに〜!
【番組情報】
©️NHK
コメディードラマ
『事件は、その周りで起きている』
NHK総合
2022年8月1日から4夜連続放送
午後10:45~11:00
【出演】
小芝風花
笠松将
中野周平(蛙亭)
倉科カナ
北村有起哉
【脚本】倉持裕
【制作統括】小室玲子
【演出】西川毅 ※『LIFE!』総合演出
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