蛙亭・中野周平　「相方のイワクラには『あんまり現場ではしゃいで調子にのるなよ』と言われました」『事件は、その周りで起きている』インタビュー

本日からNHK総合にて4夜連続放送のコメディードラマ『事件は、その周りで起きている』。放送カウントダウン企画、最終日5日目に登場するのは、主人公・真野一花のピンチの際にストーカーしていたかのように現れる白バイ警官（に憧れているだけの交通課に務める男）徳大寺 玲央を演じる蛙亭・中野周平。

コントで独特なキャラクターを演じることで広く知られる中野は、今作でドラマ初出演。夏の定番とともに今作の撮影裏話を語ってくれた。（インタビューの最後には直筆サイン入りポラの抽選プレゼント企画も実施中。詳しくは【プレゼント情報】欄をご覧ください。）

取材・文／編集部
撮影／落合由夏

【『事件は、その周りで起きている』5日連続キャストインタビュー】

1日目　小芝風花
2日目　笠松将
3日目　北村有起哉
4日目　倉科カナ
5日目　蛙亭・中野周平

【Profile】
中野 周平（なかの・しゅうへい）
●1990年11月20日生まれ、岡山県出身。ツッコミ担当。蛙亭を2012年に結成。2021年『キングオブコント』決勝進出。毎週水曜深夜『ニューヨークと蛙亭のキット、くる！！』出演中。YouTube『蛙亭のケロケロッケンロール』配信中。

　　　　　　　　　　　　　　　　

「徳大寺の真っ直ぐな姿は
カッコいいなと思います」

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━━中野さんが演じる徳大寺は片想いをしている真野（演：小芝風花）がピンチになると今までずっとつけてきたかのように登場する、ストーカーっぽさがあるキャラクターですね。徳大寺に、どんな印象をお持ちですか？

中野周平（以下、中野）：白バイ隊員に憧れていること、真野さんに憧れていること。そういう自分の気持ちに正直に真っ直ぐ進んでいける役ですね。そのアプローチの方法はもしかしたら間違っているのかもしれないけど、それでも真っ直ぐなその姿は、カッコいいなと思います。

━━確かに好きな女性のピンチに駆けつけるから行動としては“イケメン”ですよね。では中野さんは徳大寺を「気持ち悪いな」とは思ってないんですね。

中野：そうですね、気持ちいいですよね〜。

━━「気持ちいい」ですか？

中野：爽やかな気持ち良さがありますよね。

━━ああ、なるほど。徳大寺と中野さんの共通点はありましたか？

中野：徳大寺は「真野さんがよければ他はどうでもいい」という感じがあるんですけど、僕にも「これさえ良ければ他はどうでもいい」という感じがあって、そういう部分は共感できる気がします。他人と比べるでもなく、自分の絶対的なものを持っているというのは素敵ですよね。

ただ徳大寺のようにすごく熱中したものがあるかと聞かれたら真逆かもしれません。部活とか勉強とか、趣味とかも全て中途半端のままでやってきて、僕はあんまり頑張ってこなかったんですよね。だからこそ徳大寺のように真っ直ぐ夢中になっているのを見て「いいな〜」と憧れもありますね。

━━キャストの皆さんに共通して質問しているのですが、中野さんにとって「夏の定番」はありますか？

中野：「鰻」ですね。僕は一番好きな食べ物が鰻なんです。撮影現場でも倉科カナさんと好きな食べ物についてお話ししていたんですけど、北村有起哉さんも一番好きな食べ物が鰻とおっしゃっていました。とはいえ僕は年中、鰻を食べているわけではなくて。土用の丑の日があるので、僕にとって夏といえば鰻なんですよね。

僕は暑がりなので、僕にとって春夏秋冬の中では夏が最下位なんです。スポーツも好きでもないので、皆さんが行くような海とかには行かず、とにかく涼しいところで過ごしています。

━━どこか出かけることもないのでしょうか？

中野：僕はアニメが好きなんですけど、夏には毎年アニメ映画が公開されるんですよね。大人になってからも夏の映画はすごく楽しみで、『ポケモン』は毎年観に行っています。

昔は、今と違って開場時間に並ばずに自由に出入りできる映画館って多かったじゃないですか。僕が子どもの頃、知らずにふと入ったスクリーンではエンディングのシーンが流れていて。僕にとって初めてのポケモン映画はエンディングのワンシーンでした（笑）。それも小学生の頃だったから、その当時はそのエンディングも何のことか分かっていなかったので気にしなかったんですけど、夏になると、あの映画館を思い出して懐かしさを感じます。

━━お笑い芸人の方は夏にコントライブを開催する方々も少なくないですよね。

中野：そうか…。今、質問されて「最近、夏の遊びの思い出ってないな〜」と思っていたんですけど、芸人になってからは『キングオブコント』が夏に始まるんですよね。テレビで放送される決勝はまだ先なんですけど、準決勝は8月末から9月ぐらいに行われているので、そこに向けてやっていて。

だから芸人になってから僕にとって夏の定番は『キングオブコント』ですね。

━━では気が立っている時期というか。

中野：僕はそうでもないんですけど（笑）。

━━相方のイワクラさんは「やってやるぞ」と観客の前でも言うタイプですよね。

中野：イワクラは熱いですよね〜。僕はそういう闘志を出さないというか出せないんですよね（笑）。イワクラは運動部に所属していて宮崎のアクティブな環境で育ったんですけど、僕はずっと家で絵を描いたりゲームしていたタイプで。コンビ内で上手くバランスを取っていますね。

━━ちなみにイワクラさんには今作に出演することをお伝えされましたか？

中野：伝えましたね！　「楽しそうだね！　あんまり現場ではしゃいで調子にのるなよ」と言われました。

━━厳しい…。中野さんはどのように返答されたんですか？

中野：その時は「大丈夫、大丈夫！」と返したんですけど、いざ撮影していくと共演者の皆さんが優しく接してくれるんで気が緩んだのか、やっぱりはしゃぎかけたましたね。はしゃぎかけたら脳裏にイワクラが思い浮かんだので、撮影現場の良いお守り代わりです。

━━最後にこのドラマをご覧になる方にメッセージをお願いします。

中野：この『事件は、その周りで起きている』というタイトルの感じだと、どこかミステリー作品のような感じがしますよね。だから、あまり事前情報を入れずにこのポスターやタイトルを見て感じた第一印象を大事に持ったまま、この作品を見るのをオススメします（笑）。

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