「雨の日に観てはいけない映画」3選…!(選者:人間食べ食べカエル)

また今年も梅雨の時期がやってきた。肌にまとわりつくような湿気に苦しめられ、洗濯物は乾かず、雨で傘が手放せない。個人的には一番厭な時期が梅雨である。こんな時にはカラッとしたアクションや人が無残に殺される爽快スラッシャー映画などを観て気分だけでも晴れやかにしたいと思うが、梅雨だからこそジットリした湿度高めの映画を観るのもまた一興。というわけで今回は、雨の日に観てはいけない(でも観たい)ジメジメ度の高い映画を3本紹介していきたい。 

                              

TEXT:人間食べ食べカエル

                      

1.ダークレイン


まず1本目は『ダークレイン』だ。メキシコの作品で、ジャンルはホラー?なに?分からない??謎の映画である。 

            

Trailer LOS PARECIDOS – Estreno Octubre 2016 [HD]
https://www.youtube.com/watch?v=lwmDYtfrFcI

                                                 

ある日、世界中が未曽有の豪雨に見舞われた。その晩、人里離れたバスステーションを訪れた8人の男女を恐ろしい事態が襲う。1人の女性に現れた謎の症状。それは未知のウイルスによるものなのか。何も分からないまま混乱が広がる……。

            

イサーク・エスバンという超鬼才クリエイターをご存じだろうか。彼が2014年に長編デビュー作として放った『パラドクス』という作品はとんでもない代物だった。階段の踊り場を何回駆け下りても同じところに戻ってきてしまう等といった、場所限定のループに巻き込まれた人たちの姿を描いている。時間を繰り返すのではなく空間を繰り返すため、生涯ずーーっと同じ場所で過ごし続けないといけないという地獄のような設定と、それによって徐々に正気を失っていく描写、あっと驚かせるサプライズでホラーファンの注目を集めた。 

              

そしてこの作品の1年後に放ったのが本作『ダークレイン』である。これがまた一筋縄ではいかないというか、理解をしようとしたら熱が出るレベルの大変狂った映画となっている。劇中は常に降雨状態。世界中が豪雨に見舞われているという設定のため、画面から放たれる湿気が半端ない。登場人物たちも大体濡れている。そんな中で繰り広げられる奇妙極まりない展開。湿気と狂気の合わせ技で観る者の精神が試される。ネタバラシはもちろんしないが、そもそもそんなことをしようにも出来ない。作中で起きる事象を説明することが難しすぎる。この監督はマジでどんな生活していたらこんな事を思いつくんだ!?ずっとフワッとしたことばかり書いていて申し訳なく思うが、あまりにも掴みどころがなさすぎるので、どうかご容赦をお願いします。一言確実に言えるのは、この映画を観たが最期、一体なんだったんだ!?と唖然とすること間違いなしということだ。 

            

           

                     

                        

2.魔鬼雨


続いて紹介するのは『魔鬼雨』という作品。これはホラー好きなら知っている方は多いと思う。雨がテーマのコラムならこれは入れておきたいと思って選んだ次第だ。 

          

DEVIL’S RAIN – Official Trailer
https://www.youtube.com/watch?v=3cKDpLHPp7k

          

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