上村ひなの「せるふちゃんの大らかな性格に自信をもらえた」【『DIY!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-』インタビュー】

MBS／TBSドラマイズム枠で現在放送中のドラマ『DIY!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-』。2022年10月から12月にかけて放送されたオリジナルテレビアニメ『Do It Yourself!! ‐どぅー・いっと・ゆあせるふ』を実写ドラマ化した今作で主人公・結愛せるふを演じる上村ひなの（日向坂46）にインタビュー。

原作の個性の強いキャラクターを実写ドラマで演じるために意識したことや撮影中のエピソード、今の心境について答えてくれた。（インタビューの最後にはサイン入りポラの抽選プレゼント企画も実施中。詳細は【プレゼント情報】をご確認ください。） 

取材・文・撮影／編集部
スタイリスト／米田由実
衣装協力／原宿シカゴ 

【Profile】
上村ひなの（かみむら・ひなの）
●2004年4月12日生まれ、東京都出身。2018年に募集された坂道合同新規メンバー募集オーディションに合格後、けやき坂46に三期生として配属された。主な出演作にドラマ『DASADA』（日本テレビ）、『何かおかしい 2』（テレビ東京）など。

あらすじ・・・場所は最先端のものづくり発信地となった新潟県三条市。 この春から高校一年生になる”結愛（ゆあ）せるふ”はのんびり屋でいつも生傷が絶えないおっちょこちょいな性格。せるふの幼馴染である”ぷりん”こと須理出未来（すりでみく）は正反対の性格でしっかり者・真面目な性格。2人は同じ進路を目指していたが、せるふの成績が振るわず別々の高校に進学することになってしまい気まずい関係に…。 何とか仲直りをしたいせるふは色々な行動をするものの、中々距離が縮まらない。 そんな中、ふとしたきっかけで廃部寸前のDIY部と出会うこととなる。 DIY部を通して繰り広げられる様々な出来事によって、彼女たちの青春が作り上げられていく。 この物語は家具や友情や、ひいては人生までも、考え、工夫し、苦労し、失敗し、それでも諦めずに自分の手で完成させ、未来を切り開いていこうとする少女たちの、その最初の一歩を描く物語である―――。 

　　　　　　　　　　　　　　

「ただ成りきろうとせずに自分の中にあるせるふちゃんを探していった」

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©TVドラマ「DIY!!」製作委員会 ©IMAGO/avex pictures 

──あらゆる実写化において「原作をどこまで再現しているか」は重要なポイントですが、再現だけに徹すると実写によるリアリティには耐えられなくなる。今作は原作でのキャラクターの個性が強いので、アニメのキャラクターの口調や表情、仕草をどのように現実の人間の動きにしてリアリティを足していくのかを考えながらのお芝居は非常に難しかったかと思います。

まさにそこが私も今作の役を演じる上で課題に感じていた部分でした。アニメ原作のドラマに出演することが私にとって初めての経験ということもあり、現場に入る前からどのように向き合えばいいのかというところから試行錯誤していました。

──今作での上村さんはアニメの雰囲気をなぞらえながらもただの模倣にはならずドラマとしての要素を加えながらキャラクターを再構築されていて、それが原作ファンにも受け入れられていると感じます。主人公・せるふを演じる際にあたり、どのようなアプローチで演じられたのでしょうか？

はじめのうちはアニメの特徴的な声に寄せた方がいいと思っていたので、アニメの音源を反復して聴いて、せるふちゃんの口調に近づけるように練習していたのですが、撮影に入る前の本読みの段階で、監督が「アニメに寄せすぎるとドラマにおけるリアリティの部分がなくなる」とお話しされていて。アニメでせるふちゃんは語尾を伸ばしながら喋るのですが、その伸ばす部分は切るなど調整しました。

また監督から「せるふになろうとせずに自分の中に元々あるせるふの部分を出していけば自然になるんじゃないかな」というアドバイスをいただいて。そこからは私も役にただ成りきろうとせず、自分の中にあるせるふちゃんを探しながら役作りを頑張りました。

──どんな部分に共通点を感じましたか？

アニメの第1話で授業中にせるふちゃんが窓の外を眺めながら「あの雲…お昼寝したら気持ちだろうな～」と雲のベッドを連想するシーンがあるのですが、私も空を見ながら「あの雲、何かに似てる！」なんてことをよく考えるんです（笑）。今作のお話をいただいて原作アニメを拝見したのですが、1話目からせるふちゃんの思考に近いものを感じました。

それと、せるふちゃんはすぐ転んで怪我するのですが、私もよく転ぶんです。今日は転んではいないのですが何度かつまずいてしまっていて（笑）。似ている点がたくさんあってシンパシーを感じていたこともあり、せるふちゃんを愛らしく感じました。 

©TVドラマ「DIY!!」製作委員会 ©IMAGO/avex pictures 

　　　　　　　　　　　　

──せるふはよく転ぶので顔や腕に絆創膏を貼っているのも特徴ですが、このドラマ版においてキャラクターのビジュアル面でも原作を再現しながらもリアリティに落とし込むためのこだわりを感じます。

アニメのせるふちゃんのチャームポイントと言えば絆創膏ですが、それも常に同じところに貼られているわけではなく「シーンによって貼る位置を変えていこう」というお話になりました。

普段は人差し指と膝に貼っているのが基本の形で「スタンダード」と呼んでいるのですが、シーンによってはおでこに貼ったり、鼻に貼ったり。撮影現場ではメイクさんが絆創膏を管理してくださっており、撮影前には「せるふ、ちょっと指見せて！あ、このシーンでは付け根にないといけないのに貼られてない！」ということもあって。絆創膏の位置まで管理されていたメイクさんは大変だったと思いますが、シーンごとに貼られている位置が微妙に異なるところもドラマの注目ポイントです。

©TVドラマ「DIY!!」製作委員会 ©IMAGO/avex pictures 

　　　　　　　　　　　　　

「以前は『自分はいいから！』と引っ込んでしまっていた」

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──今作の撮影のために新潟県三条市に1ヶ月間滞在されたとのことですね。常日頃からグループのメンバーと共に活動することが多いと思いますが、ホームシックのような寂しさを感じることはありましたか？

私にとって初めてグループを離れての遠方でのお仕事だったので行く前には不安もありましたが、新潟県三条市がとても温かい町だったのですぐに安心できましたし、大好きになりました。それでもずっと一緒にいるメンバーと会えないことに寂しさを感じるとメンバーに連絡を取っていました。 

それと、撮影の移動中には日向坂の曲をよく聴いていました。その時期は『One choice』を特によく聴いていて…聴きながら少し踊っていましたね（笑）。 

──曲が支えになっていたんですね。

そうですね。曲を聴くとライブや制作中のことを思い出すことができるので、撮影期間中は大きな支えになっていました。

──最後に上村さんの今の心境について教えてください。一年前に「個人としての今後の展望」についてお話を聞かせていただいた際に上村さんは「グループのために頑張りたい」とお話しされていました。しかし、この一年でグループでのセンターを務め、ドラマやテレビCMに出演するなど一人で前に出る機会が増えた印象があります。ご自身の状況が変化していくなかで改めて「今後の展望」について変化はありましたか？

「グループのために」という根本の考えは変わっていないのですが、以前はグループの皆が目立ってほしい気持ちが先行して「自分はいいから！」と引っ込んでしまっていたのが、今はグループのために自分も前に出ないといけないという前向きな気持ちになることができました。一人ひとりが前に出ていくことでグループが前に進んでいくことにつながるなら今作のように自分がやったことないことでも恐れずに一人での活動も挑戦していきたいと思っています。

もともとがネガティブな性格なので色んなことを気にしてしまいがちなのですが、今作で「まあ、いっか！」が口癖のおおらかな性格のせるふちゃんに出会えて少し自信をもらえた気がします。

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【番組情報】

【公式】ドラマ「DIY!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」第1話 【期間限定 8/31(木)まで】

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