SKE48のたまにはアツく語らせて! vol.31「SKE48 “よき相棒” Kokomi & Kokohaを アツく語らせて!」

毎回SKE48のメンバーがひとつのテーマでアツく語り合う連載『SKE48のたまにはアツく語らせて!』。今回も熱量高く、そして所々ゆるい話で盛り上がります。そんなSKE48 メンバーの「素」の姿が楽しめるトークを、隣でのんびり聞いている感じで読んでください。

取材・文/浅井加枝子 

今回のテーマは“SKE48 相棒シリーズ”「Kokomi & Kokoha」ということで、Team Sの伊藤虹々美さんと、Team KⅡの奥野心羽さんによるトーク。身長も考え方も対照的だけど、実はシンメトリーな「対称的」!?  仲良しだけど、テイストが全く違うふたりの、かみ合うようなかみ合わないような、微妙なゆるさが味わい深いトークをどうぞ。

今回のテーマ
「SKE48 “よき相棒” Kokomi & Kokohaをアツく語らせて!」

Talk Member
伊藤虹々美&奥野心羽

伊藤虹々美(いとう・ここみ)
Team S所属
2008年12月8日生まれ
長野県出身

奥野心羽(おくの・ここは
Team KⅡ所属
2005年2月20日生まれ
広島県出身



なぜかお互い気まずくて、微妙な距離感だった初期


――初めてお互いが会ったのはオーディションのときですよね?

奥野 出会いはオーディション…のはずなんですけど、実はオーディション会場でのここみん(伊藤)のことを、全く覚えてないんですよ。そもそもオーディションの日のこともあまり覚えていないというか…。それくらい緊張していて、あの日はもう自分の目の前のことしか見ていられなかったんです。ここみん、いた?

伊藤 いたよ(笑)。でも私も同じで、会場に心羽がいたことは記憶に無くて、やっぱり緊張していて周りを見る余裕が無かったから、心羽と初めて会ったのは合格後の顔合わせのときかなと思っています。

奥野 みんな緊張していて、顔合わせのときに初めてお互いを見たって感じでした。そのときの印象だと、ここみんはすごく大人しくて真面目そうだった。今も静かで真面目だけど。でも同年齢くらいかなと思うほど大人っぽくて、年齢を聞いたら4つも離れていてビックリよ。

伊藤 私は心羽がすごく大人に見えてちょっと怖かったかも。身長も高いし(笑)。

奥野 あ、当時私がここみんから恐れられているってことは、なんとなく感じてたよ(笑)。

伊藤 自分から話しかけるのは怖いから、心羽の方から話しかけてくれないかなーって思っていました(笑)。ある日、ダンスの振りでわからないところをレッスン場で練習をしていた心羽に「心羽ちゃん、ここ教えてください」ってお願いしたら、すごく丁寧に教えてくれたので、「心羽ちゃん、優しい」って思って。そこから段々仲良くなっていきました。

奥野 あの頃は「心羽ちゃん」って呼ばれていたね(笑)。あのときのこと、すごく覚えてる!あまり話したこともないここみんとふたりっきりでダンスをするのは、正直気まずくて、なんか恥ずかしかった。そしてぎこちない感じで最後に撮ったツーショット写真、今みたいにくっつけなくて、ふたりの間に微妙な距離があったよね。

伊藤 あの距離感、今見ると笑えるんだけど、当時は精いっぱいの距離だったよ。気まずい雰囲気は、私もなんとなくわかったけど、心羽と話ができてちょっとうれしかった。

いろいろ正反対過ぎる虹々美と心羽


――そんな微妙な距離感が無くなった今思う、お互いの尊敬するところは?

奥野 ここみんの尊敬できるところは、すぐに練習を始めるところ。例えば「このダンスを今日から1週間で覚えなければ」となったら、その日から練習を始めるのがここみん。

伊藤 え、心羽ってその日から始めないの?

奥野 1週間あったら、「あと5日」の日から頑張るかなー。

――ちなみに2日間はどうしてるの?

奥野 「覚えないとなー」と気力を溜めています。

伊藤 気力(笑)。

奥野 ここみんは、やることがわかった時点ですぐ練習を始めるし、完成しているのに磨きをかけるためにさらに練習を重ねるんですよ。だからいつも完璧だし、時間にも心にも余裕があるところがすごい! 尊敬する! 私は5日間爆速で覚えて練習。余裕無し。

――追い込み型なんですね(笑)。

伊藤 私から見たら爆速って、それはそれですごいと思うよ(笑)。あと心羽は私ができないことをサラッと自然にやれるところがすごいと思う。「レッスン始まるから、そろそろみんなレッスン場に入ろうよ」って声をかけるとか、「あれは直した方がいいよね。すぐ直そう」って、なかなか同期でも言いにくいことをみんなにうまく伝えられるのがすごい。12期生全体をまとめるのは、いつも心羽だし、みんな素直に聞く気持ちになるように話すというところが尊敬できる。

奥野 「12期生はダメだ」って思われるのが嫌だし、年齢が離れているみんなが、何かをきっかけにバラバラになるのが嫌だから、そこはいつもまとめなきゃと思っている。

――頼れるお姉さん!

伊藤 ホントに! すごく頼れるお姉さんなんですよ。「え! それ始めるの今かい!」って思うこともあるけど(笑)。

奥野 あはは、それは持ち味として捉えて(笑)。

伊藤 あと、いつもすごいなって思っているところは、パフォーマンスの大きさ。心羽は高い身長を活かして、大きくて気持ちいいパフォーマンスをするんです。あれは目を惹くし、カッコイイ! 小柄な私には難しい技だなと。

奥野 私から見たら、細かいところまで丁寧に魅せる、ここみんのパフォーマンスの表現力はすごいと尊敬しているよ。いつも静かだけど、常に情熱を燃やしているここみんのことを、私は密かに「青い炎」って思って見ているんです。

――え、「青い炎」?

奥野 炎って、赤い色より青い色の方が温度が高いじゃないですか。青だから冷たそうに見えるのに、実際の温度は赤より、黄色よりはるかに高いんですよね。いつも静かにがんばってレッスンをして、ステージでは熱量高いパフォーマンスをするここみんを見て、「青い炎だ!」って思ったんです。

伊藤 な、なんかカッコイイ! キャッチフレーズで使いたいかも!

奥野 使っていいよ。発案・奥野。

――(笑)。では、お互いの好きなところは?

奥野 どんなときもテンションが変わらないところです。面白いことも、どうでもいいことも、いい話も全部いつも同じテンションで言ってくるところ。感情の起伏が緩やかというか、いつも同じだから安心できるんですよ。だから年下だけど何でも相談できる。

伊藤 褒められているのかよくわかんないけど、そうなんだ。ありがとう(笑)。私もわかりやすいテンションの心羽が好きだよ。何でも気持ちを共有したくなる人なんだよね。何か面白いことを発見したら、すぐに心羽に言いたくなる。

奥野 いつもと同じテンションで面白いことを言うから、そこがまた面白いんだよね(笑)。

伊藤 その同じテンションの私の、ちょっとした感情の揺れに気付いてくれるのは心羽。落ち込みそうなときにはすぐに「どうした? 大丈夫?」って聞いてくれるよね。

奥野 まあ、いっつも一緒に練習しているしね。「青い炎」の小さな揺れは見逃さないよ。

――なんかカッコイイ(笑)。

伊藤 ホントに気遣いがカッコイイんですよ。その気遣いは私にだけじゃなく、劇場公演のMCでも発揮されていて、周りのメンバーの気持ちやファンの方の気持ちをうまく汲んだ上で、面白いトークを展開できるのがカッコイイんですよね。心羽は気遣いの人!

奥野 MC中はいつも、頭の中がいっぱいいっぱいなんだけどね。実は(笑)。

――お互い、気になるところは?

奥野 ここみんは、耳が遠い。何度も私の話を「え?」「なんて?」って聞き返すんですよ。若いのに心配になる。

伊藤 いや、心羽のしゃべり方が早口でテンション高いときだけだよ。

奥野 さらにここみんは、たまに呼びかけても反応が無いときがある。それが何かに集中しているとか考え中とかではなさそうなのが、またちょっと心配。

伊藤 え!? そんなことしてる?

奥野 ええ。まあいいやと思って後で聞くと、初めて聞いたみたいな顔をする。それ、さっき私が言ったよって思う(笑)。しっかりしているように見えて、意外と抜けているところがあるよね。

伊藤 うわー、自分で気づいていなかった! そうなんだ。でも心羽も同じだよ。面白いものを見つけたとき、何度も私に見せに来ているよね。一度面白いと思ってテンションが上がると、何度も同じ「これ見て見て!」って5回くらい見せてくれるけど、なんでさっき見せたことを忘れるのよ。

奥野 そういえばこの間も「それ、さっき見たよ」って言われたなあ。

伊藤 言っておくけど、「それ、さっき見たよ」を私は最低3回は言ってるからね!

奥野 あちゃー、ごめんごめん(笑)。面白いという気持ちを共有したくなるんだよね。すでに誰かには言ったよなと思いつつ、その言った相手がここみんだとは思わず。

伊藤 これだけ一緒にいて、なぜ私に言ってないと思うのか(笑)。でも、お互い正規メンバーに昇格して、これからは違うチームなんだよね。一緒にいる時間もグッと減るかも。

奥野 それはそう。寂しいけど、お互い新しいチームでがんばろっ!

――では最後に、恒例の「妄想コーナー」です。「もしもふたりが主演の映画を作るなら」を考えてください。

奥野 今までお話しして、フッと思い付いたんですけど、私がプロデュースして、ここみんを超大型アイドルにするサクセスストーリーの映画を作りたいです。

伊藤 わあ! なんかうれしい。どんな感じでスタートするの?

奥野 アイドルプロデュースを考え中の私が、ある日公園で散歩しているここみんとすれ違ったときに、「あ、この子なら!」と、不意にインスピレーションが湧く。

伊藤 すれ違っただけでアイドル素質があるかわかるの!? すごい予知能力!

奥野 超敏腕プロデューサーですから。

伊藤 敏腕でもその一瞬でわかるかなあ。でもその映画、エンディングが気になるね。

奥野 いきなりエンディングを気にされても…。

――まだすれ違ったばかりですから(笑)。

奥野 私がここみんを大型新人アイドルにするために、その日から笑顔と涙の特訓が始まるわけですよ。そして同時期にデビューするアイドルとのプロモーション合戦。

――ライバルの登場ですね。どなたでしょう。

奥野 ゆあにゃん(Team E・河村優愛)かな。ここみんとは違うタイプの明るい正統派アイドル。

伊藤 私、正統派じゃないの!?

奥野 ゆあにゃんをプロデュースしているのは、かきれな(研究生・柿元礼愛)。押しがめちゃ強めの有名プロデューサー。

伊藤 なんか、すでに負けそうな雰囲気。

奥野 弱音を吐かないで。プロモーションの末、掴んだ音楽祭出演で…。

伊藤 え! もう音楽祭出演!? なんか展開早くない?

奥野 まあ、途中にいろいろエピソードを差し込むから。音楽祭のステージで歌う先輩アイドルの杏さん(Team S・大村杏)を見てテンションが高まり、アイドルの道を歩くことをさらに強く決意する伊藤虹々美。

伊藤 モデル兼アイドルの、みよまるさん(Team S・野村実代)もいて、テンションMAX!

奥野 あ、いいね。テンション上がる。なんか私たち、ただのアイドルファンって感じだけど。そして伝説の大御所芸能人、井田さん(Team E・井田玲音名)登場。

伊藤 楽屋に挨拶に行かないと! で、エンディングは?

奥野 井田さんのアドバイスもあり、伊藤虹々美はアイドルとして独自のスタイルを貫くことに。

伊藤 独自って、どんなスタイルなの?

奥野 テンション均一ながら、実はメラメラ燃えているアツいアイドル。

伊藤 わかりにくいスタイル(笑)。

SKE4812期生あるある

<奥野が見出したアイドルの卵>

伊藤虹々美(いとう・ここみ)
●物語の主人公。名古屋・栄の公園を歩いていたところを、偶然すれ違った(自称)敏腕プロデューサー奥野に見出され、アイドルへの道を歩むことに。テンションが均一ながら、内なる熱意の炎は燃え続け、やがて「青い炎」と呼ばれる(発案・奥野)。感情の起伏がなく常に冷静だが、奥野Pの思い付きを5回くらい聞かされることに、テンション下がり気味。夢はバンテリンドーム ナゴヤでのソロライブ。

<自称・敏腕プロデューサー>

奥野心羽(おくの・ここは)
●公園ですれ違った少女・虹々美に、謎のインスピレーションを感じてアイドルにスカウトした、敏腕プロデューサー。敏腕と言いながらも、デビュー予定日の1カ月前くらいからプロモーションを始め、虹々美からも「それ始めるの、今かい!」と言われてしまう。持ち味のポジティブ思考で困難を乗り越えてきたが、実は結構な気遣い体質。夢は虹々美とダブルセンターでバンテリンドーム ナゴヤに立つこと。

<虹々美のライバル>

河村優愛(かわむら・ゆあ)
●正統派の明るいアイドル。特に虹々美をライバル視していないが、奥野Pから勝手にライバルという立ち位置にさせられた。柿元Pの圧に押されながらアイドル街道を驀進中。

<優愛のマネジャー兼プロデューサー>

柿元礼愛(かきもと・れな)
●「アイドル界の新星・河村優愛」を見出し、育てた有名プロデューサー。圧は強めだが、マネージャーとしての力は確か。たまに「バンテリンドーム ナゴヤは庭だ」と豪語。

<虹々美が憧れる先輩アイドル>

大村杏(おおむら・あんず)
●笑顔もダンスも100点のパフォーマンスをする、虹々美が憧れるアイドル。バンテリンドーム ナゴヤでのソロライブは目前。でも実はドームまでの道順がわからないらしい。

<伝説の大御所芸能人>

井田玲音名(いだ・れおな)
●アイドルに対して、めちゃくちゃ厳しい意見を持つ大御所芸能人。歩くときのバックスタイルが良く、「背筋で語る女」とも呼ばれている。実は年下にはめちゃ優しい。

※虹々美情報:実は9時間睡眠。7時間以下だと調子が出ない。心羽情報:お肉よりも断然お魚派。大好きなのは焼きサバと、シャケ弁当。睡眠は4時間。寝なくても育った。


SKE48 34thシングル『Tick tack zac』絶賛発売中!


新Team 公演始まりました! 

Team S『僕の太陽』公演 Team KⅡ『シアターの女神』公演 Team E『RESET』公演


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