【2023年 5月号 大森靖子 連載】『大森靖子の超一方的完全勝利』

 庭から見える公園で遊ぶ子供の姿にむかつかなくなったのはいつからだっけ、電車で自分が無敵だと思ってる女子高生にむかつかなくなったのっていつからだっけ、美醜で戦おうとしている層なんてそんなにいなくね? 電車に乗ったら若者なんてそもそも20人に一人ぐらいしか存在しねえな、若さって、若い今のことじゃなくて、その若さの裏に孕んだ可能性とか未来とかのことを言うんだって、若さを売るって、あったはずの未来を捨てることだって気がついたのはいつだっけ、それでもそういうのじゃなく戦ってるつもりが若さをギアに使っちゃってる自分が居たんだなって気がついたのもいつだっけ、いつからかこうして少しずつ絶望していくことを、幸せになったねって表現される齟齬すら噛み砕いて、それを推せない共感できないって言われることすらまーーーったく気にならなくなったのっていつからだっけ、それで、その全てがくだらなすぎて、くだらないをぶっ壊したら何も残らなくなってその上で完全に何かを探せると思っていたのに、そこには常に汚物汚物不純物だらしない、そこに立たなきゃいけないことにいつまでたってもむかつくのは、おかしいのかな。

この記事の続きは有料会員限定です。有料会員登録いただけますと続きをお読みいただけます。今なら、初回登録1ヶ月無料もしくは、初回登録30日間は無料キャンペーン実施中!会員登録はコチラ