今日もがんばった、それなのに、自分の遺産を使って生きているような気持ちになる。
全力なのに、いつか蓄積したかなしみを使って燃料にしてるのは卑怯だから、もっと生傷増やさなきゃって焦る。切り刻んでたあの感覚が忘れられないのか、でもそんなのは危険だし酔狂だよ、自分の選んだ幸せになろうとしたじゃん、本当の尖り切った自分の感性は感情だけの中に閉じ込めて、みんなを守れる人格に改造したじゃん、全然そんなんじゃないのにさ。大人になるって、やっぱりあきらめたり、ゆるしたりすることだったでしょ、だからせめて、あきらめる前や、許す前よりは素晴らしい物を作ってなければいけないのね。だってあきらめることと、ゆるすことが一番苦しいんだから。
