「僕らが殺した、最愛のキミ」短期集中連載 Vol.01 キャスト全員集合インタビュー

『僕らが殺した、最愛のキミ』連載スタート。初回はメインキャスト全員が登場。極限状態で繰り広げられる超ハードな密室グロきゅんラブストーリーで迫力の演技を見せた7人に、今作の魅力や、それぞれの秘密などたっぷりと話してもらいました!

取材&文/吉田可奈 撮影/佐野円香

 

――みなさんそれぞれの役について教えてください。

 

高橋文哉 僕が演じた“小林零(こばやしれい)”は、人のために行動できるキャラクターです。自分自身で演じていても、完璧な人だなと思っていました。でも、そのなかにちょっと抜けている部分や、おちゃらけているところがあるので、そこを井桁(弘恵)さんが演じる“梨奈”に救ってもらっています。

 

鈴木仁 “尾崎元(おざきはじめ)”は、他のキャラクターと違って、テンションがずっと一緒で、何事にも動じない人。何が起きても、どんなことにも反応しすぎないよう意識しながら演じていきました。でも、ただ動じないだけでなく、冷静に考えていることも表現しないといけないなと思っていたので、そこも見ていただけたらうれしいです。

 

井桁弘恵 “吉村梨奈(よしむらりな)”を演じさせてもらいました。梨奈は、零と4年程付き合っています。お姉さん気質で、周りのことが良く見えて、平和主義者の女の子なんですが、密室の中で閉じ込められたときに、どう変化していくのかが見どころになっていきます。サスペンスとしてだけでなく、ラブストーリー、騙し合いと、いろんな要素が存分に詰め込まれている作品だと思うので、楽しんでもらえると思います。

 

大原優乃 私が演じた“本多明日香(ほんだあすか)”は、人に愛されたい、認められたいという承認欲求がすごく強い女の子です。さらに、1話から最終話までに、一番見え方が変わっていくキャラクターでもあり、物語をかき乱していく存在なので、注目してもらいたいですね。このドラマでは、以前共演していて、久しぶりに再会するキャストの方が多かったので、すごく仲良くなれましたし、とにかく濃い毎日を送っていたんです。きっと、今後自分を奮い立たせたいときに、この作品のことを思い出すんだろうなというくらい、みんなが体当たりで作った作品なので、より多くの人に届いたらいいなと思っています。

 

若林時英 僕は“若葉大翔(わかばひろと)”を演じさせていただきました。大翔は、この7人のなかで一番素直なやつです。だからこそ、人から聞いたうわさ話などで自分の感情が簡単に左右してしまうんですよね。なので、1話から最終話にかけて、いろんなシーンで場をかき乱しているシーンが山ほどあるんです。撮影中は、大原ちゃんが言っていたように、本当に濃かったんですよ。汗と涙を流しながら撮った作品なのでぜひ楽しみながら観ていただきたいです。

 

古川毅 僕は“亀井悠真(かめいゆうま)”を演じさせてもらいました。悠真は、陰のあるキャラクターで、暗いバックボーンを背負っているという裏設定があります。そこを自分なりに演じさせていただく中で、どう立ち振る舞っていこうかを模索しながら悠真になっていきました。彼はすごくクレバーに見えるので、口数は少ないのに、発する一言に物語を違う方向に持っていく力があるんです。それに、僕自身も、『3年A組―今から皆さんは人質です―』(日本テレビ系)で共演したみんな(鈴木、若林、大原)と再会できたことはすごくうれしかったですし、刺激的な現場でお芝居させていただけるのは自分にとってもいい経験になりました。

 

宮世琉弥 僕は“中村薫(なかむらかおる)”役を演じました。薫はすごく不思議な役で、何を考えているか、どんな人間性なのかもわからないですし、この物語にどんな刺激や影響を与えるかもきっと、皆さんもわからないと思います。それに、薫は誰よりも感情を見せない人。なので、演じていてすごく難しかったです。体感では3カ月くらい一緒にいたと思うくらいとても濃い時間でした。

 

高橋 1日が1カ月くらいの気持ちだったよね(笑)。

 

宮世 それに、僕が共演したいと思っていたみなさんがキャストに揃っていたことがうれしかったです。

 

 

――それぞれ印象的だったシーンを教えてもらえますか?

 

大原 私は1つ、絶対に忘れないシーンがあるんです! それは、大翔に“ブス”と言われるところ! その言葉をきっかけに、ストーリーが一気に動くので絶対に注目していただきたいです。

 

若林 あのときは本当にすみませんでした!

 

大原 いやいや、むしろありがとうございます(笑)。

 

井桁 私は女の子が2人しかいない現場だったので最初から優乃ちゃんと仲良くさせてもらっていたんです。でも、ストーリーが進んでいくにつれて、役の上ではどんどん仲が悪くなっていって。しかも後半になるにつれ、こんなにかわいらしい優乃ちゃんが、私に罵声を浴びせてくるんですよ…。それが本当につらくて! もちろん、役で言っているのはわかるんですが、どこか疑心暗鬼になっちゃうくらい怖くて。そこは本当に心苦しかったです。女性のドロドロした感じが、優乃ちゃんのお芝居がうまいからこそより出ていると思います。

 

大原 あはは。ごめんなさい!

 

井桁 いまは仲良しですから安心してください(笑)。

 

大原 はい。ご安心ください(笑)。

 

高橋 僕はここまで血のりを使った作品は初めてだったので衝撃の連続でした。異常な量を使っているんですよ!

 

鈴木 すごかったよね。鮮烈なシーンは大量の血のりと共に作られているので注目ですね。そんなシーンが多いのに、現場での時英はラップを流してノリノリで歌いながらテンションを上げてくれたんです。その空気作りはすごく助かりました。

 

若林 ずっと歌ってたわけじゃないですよ⁉

 

井桁 いや、歌ってたよ(笑)。

 

高橋 ずっと歌ってた!

 

鈴木 歌ってたね(笑)。そういう空気があったので、初日から和気あいあいと撮影ができました。ありがたいですね。

 

若林 いやいやいやいや(笑)。僕は、毅とあらためて共演できたのはうれしかったです。3年前の共演以来だったんですが、今回、役作りの一環でたばこを吸っている毅を見て、「大人になった!」と思ったんです。そこで僕らも成長しているんだなって感じました。

 

古川 僕も同じことを感じていました。普段たばこは吸わないのですが、初めて役の上でだけ喫煙者になりました(笑)。普段からたばこに慣れておこうと思って、それこそ、スタッフさんと一緒に喫煙所でたばこを吸いながら、ちょっと大人になったなと感じたんです。でも、撮影が終わったらすぐにやめました(笑)。

――ちなみに、役と似ているところと、今作の役のように秘密にしていることはありますか?

 

古川 どうだろうな~。共通点はほとんど無いですが、僕の苦手な食べ物がパクチーなので、悠真も苦手な食べ物があったとしたら同じかも?っていうくらい無いです(笑)。それが僕の秘密かな!

 

一同 (笑)。

 

若林 僕は、素直なところが共通点ですかね。ちょっとしたことでも信じちゃうので、いつか絶対騙されると思うんですよ(笑)。あとは、昨日の夜、緊張してチョコを2箱食べちゃいました(笑)。

 

古川 気合い入った?

 

若林 うん! 糖分摂取したからね(笑)。

 

鈴木 僕と元の共通点は、大勢でいるとあまり話せないのに、一対一だとしっかり話せることかなあ。その気持ちはすごくわかるなーと思いながら演じていました。秘密は、血を見るのが苦手なので大量の血のりを使うのが結構辛かったこと(笑)。あと、採血も本当に苦手です!

 

高橋 注射が怖いの?

 

鈴木 うん(笑)。でも血のりは偽物なので大丈夫でした!

 

高橋 僕の役との共通点は、人との距離の取り方かなと。秘密と言えるほどじゃないですけど、今まで勇気がなくて電車で席を譲れなかったのが、最近はスッとできるようになったんです。これは零のおかげかもしれないですね。

井桁 私が共通しているところは、平和主義なところです。秘密は、舌がまだ子どもで、食べることは大好きなんですが、ワサビが食べられないんです。なので、お寿司はいつもサビ抜きです…。

 

若林 それはいい秘密だね(笑)。

 

大原 私は自分に自信がないところが似ています。今まで“普通の女の子”という感じのキャラクターを演じることが多かったので、ここまで激しいアプローチでは演じたことがなかったので、すごく楽しくて。そういえば、本当は明日香の髪色は茶色の予定だったんですが、衣装合わせで地毛で髪の毛を巻いたら、“これがいいね”と、今の姿になったんです。それが明日香の秘密です(笑)。

 

宮世 なるほど~。ちなみに僕と薫が似ているところは、人との距離感ですね。

 

高橋 たしかに!

 

古川 わかる。遠くないよね。

 

宮世 でも、僕の秘密は人見知りなんです。

 

一同 嘘だ!

 

宮世 う~ん。女性に対しては人見知りをしちゃうかも……。

 

大原 そうかな(笑)?

 

一同 (笑)。

 

――ありがとうございました! 楽しい現場だったのが伝わってきました。では最後に高橋さん、みなさんにメッセージをお願いします。

 

高橋 ドラマは先を読むことができない、ドキドキハラハラするノンストップミステリーなのであれこれ推理しながら観ていただければと。同世代のキャストのみなさんとお芝居ができて、すごく刺激的な日々を送ることが出来ました。この楽しさが画面越しで伝わったらうれしいです。

 

<ドラマ情報>

TELASAオリジナルドラマ 『僕らが殺した、最愛のキミ』
【第1話・第2話】 2021/09/17(金)20:00~(※第1話は無料配信)
【第3話・第4話】 2021/09/24(金)20:00~
【第5話】 2021/10/01(金)20:00~
【第6話】 2021/10/08(金)20:00~
https://www.telasa.jp/series/11875

公式サイト

 

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