フィロソフィーのダンス、みんなで連載はじめます!【連載 フィロソフィーのダンス偏愛記】#00(2020年7月)

4人組ガールズグループ・フィロソフィーのダンスが連載『フィロソフィーのダンス 偏愛記』をスタート。好きなものに対して貪欲な4人が、とことん自分の愛するもの”偏愛”を語りまくります! 今回はスタートを記念して4人が登場! 連載への目標や今後やってみたいこと、そしてステイホーム期間を経たからこそ芽生えたというグループへの思いも語っていただきました。初回のみ、全文無料でお届けいたします!

取材&文/吉田可奈 撮影/佐野円香 
題字イラスト/MOUNTAIN GRAPHICS

――ついに連載『フィロソフィーのダンス 偏愛記』が始まります! 基本はメンバーのみなさんが自分で”偏愛”するものについて、執筆していただきます。この連載でどのような愛を語りたいですか?

十束おとは 私たち4人を見たらお分かりになると思いますが、かなり個性がバラバラなグループなんです。文章になったら、そのバラバラな個性がどう表現されていくのかが私自身すごく楽しみです。

日向ハル たしかに! 同じことを話していても、まったく違うテイストになりそうだよね。

十束 うん。さらに好きなことを書いていいと言っていただけたのですが、大好きなゲームや自作パソコンのことを深く語っても、かなりマニアックになってしまう気がしていて(笑)。なので、映画や音楽など、オススメした後にすぐに手に取れるようなカルチャーを紹介したいと思っています。

日向 私は、このステイホーム期間にハマったミュージカルを紹介したいです! 今まで、ミュージカルをほぼ観ていなかったのですが、『ブロードウェイ・ミュージカル ドリームガールズ』の来日公演を観てから、どっぷりとハマってしまいました。いつか、私もミュージカルに出演してみたいなと思うほど好きになったので、いろんな作品に触れて、面白い作品をみなさんに紹介していきたいと思います。

――フィロソフィーのダンスは、R&Bやブラックミュージックをルーツとした音楽を歌っているからこそ、ハマるのは必然だったのかもしれないですね。

日向 そうなんですよ。よく、ファンの方達から、私の歌い方を見て、「ブラックミュージックに影響を受けていそう」と言われることが多かったんです。でも、ちゃんと聴いたり観たりした経験がなかったので、あらためてミュージカルでブラックミュージックに触れることによって、フィロソフィーのダンスの活動にもいい影響が表れそうですごく楽しみなんです。

奥津マリリ 私は、愛しているモーニング娘。さんについて語りたいです! でも、物心ついたころから好きだった昭和のアイドルに関しても語りたいので、アイドル遍歴などをテーマに書いていきたいですね。

――特に憧れているアイドルを挙げていただくとしたら?

奥津 え~! 絞れない……。でも、やっぱり松田聖子さんです! 年齢を重ねてもずっと美しいですし、いつまでもキラキラした衣装で音楽を届けてくれるのが本当にまぶしくて……! 心から尊敬しています。ツルッツルのお肌も憧れ!

佐藤まりあ お手入れも今からがんばらなくちゃって思うよね。

奥津 うん。がんばって今日からスキンケアにも力を入れます(笑)。

佐藤 私は大好きなK-POPを紹介したいですね。いま一番好きなのは、JYPに所属しているアーティストたちなので、そこを中心に書いていけたらと思っています。

――ということは、JYPとSONY MUSICが手掛けているNizi Project(編集部注:取材当時はメンバー決定前だったため。現在はNiziUとして活動中)はどうとらえていますか?

佐藤 あの番組内でカバーしている曲の原曲をちゃんと聞いてもらいたいです!

――すごい……。目線がもうJYP側……。

佐藤 あはは。JYPの楽曲って、曲のイントロにプロデューサーの名前が入っていたりするんですよ。

日向 そしたら私たちも次から加茂(啓太郎)さんの名前入れる!?

奥津 なんか匂わせみたいになるからやめよう(笑)。

佐藤 たしかに(笑)。あとは、こんなに自分が好きなものを語れる場所はなかなかないと思うので、大好きな“ピンク色”のことや、ワンピースについて、話したいと思っています。そこでまったく読まれなかったら、「やっぱり自分の中だけでとどめておくべきなんだな」と思って、一生自分の中に封じ込めます(笑)。

一同 重いから(笑)!

――自由に語っていいですからね! さて、みなさんはこのステイホーム中はどんなことをしていましたか?

十束 おうち時間を使い、撮影と編集の技術に力を入れて、YouTubeを始めました! 最初はまったくわからなかったので、動画やブログなどを見てやり方を学んでは失敗して、また挑戦しての繰り返しだったんです。でも、やっていくうちにできることが増えてきて、いまはすごく楽しくなってきました。

佐藤 まめに更新していてすごくエラいよね! 

奥津 ファンの人たちも、ちゃんと生存確認ができたからすごく良かったと思うよ。

十束 手に職がついたので、良かったなと思っています(笑)。

日向 グループで1人、動画編集ができる人がいるってすごく強いからね。

十束 でも、他のみんなは料理をアップしたりしていて。そこに焦りを感じて、炊飯器にチーズと水、お米を入れて炊くだけのチーズリゾットを作ってSNSにアップをしたんですが、その写真がまったく盛れなくて評判がよくなかったんですよ。

日向 でもすごく美味しそうだったよ。

十束 ハルちゃんがインスタにそうやってコメントくれたのが本当にうれしかった! でも、もうこれで料理はキッパリ諦めて、私は動画編集の道を究めることにしました(笑)。

日向 私はこの期間、今まで突っ走ってきたことを一度リセットするいい時間になったと思っているんです。そこで、ちゃんと自分の在り方を考えたときに、ザックリと世界で通用するシンガーになりたいって思ったんですよね。もともと洋楽を聴いていなかったし、遅咲きだからこそ自信もなかったし、どこまで戦えるかすごく不安だったんです。でも、海外のミュージカルを観ることで、ちゃんと努力して、こういう舞台で戦える人になりたいって思ったんです。そのために英語を始めたり、聴く曲を変えてみたりと、いろんな挑戦をするようになりました。

――すごくいい時間になりましたね。

日向 はい! 少しだけ、自分に自信がついたし、変われた気がします。

佐藤 私も、いろんなことに挑戦していました。この期間にあらたな好きなことを見つけようと、料理をしたり、映画やドラマをみたり……。でも結果的に一番ハマったのは『あつまれ! どうぶつの森』ですね。ただ、マイペースにやっているので他の人と通信もしていないんですよ。

十束 一緒にやりたいから私も買ったのに!

佐藤 いまはちょっとチューリップ畑を作るのが精いっぱいなの(笑)。落ち着いたら通信しよ!

――“あつ森”をしていると、街への目線が変わりませんか?

佐藤 変わります! ガーデニングを見かけたりすると、「すごく参考になる…」って思ったり(笑)。会社のまわりも「よく舗装されてるな」と思いながら歩いていました(笑)。

奥津 私も映画やアニメなども観ていたのですが、アイドルとしてダンスの基礎練習をがんばりました! 今まで、なんとなくやっていたダンスを、しっかりと“ここを動かすとここに芯ができる”とか、ダンスの理屈をちゃんと学び直して基礎からダンスをするようになったんです。そしたら、あらためてダンスが楽しくなったんですよ。この期間が明けて、久々にライブができるとなったときに、みなさんに衝撃を与えないといけないですし、また感動させたいという想いで、がんばりました!

十束 この期間中に、ダンスの先生が、ZOOMでレッスンをしてくれたんです。そこでみんなと久しぶりに会ったときは、映像越しだけどすごくうれしかったよね。

一同 楽しかった~!

奥津 仮でライブのセトリを組んで踊ってみたのですが、空腹のときって、ちょっと食べたら余計にお腹が空くじゃないですか。そんな感じで、本当にライブが恋しくなりました。

十束 ハルちゃんは、頼んでもいないのにZOOMで自分の家のルームツアーをしてくれたよね(笑)。

日向 うん(笑)。どうだった?

十束 ……よ、よかったよ(笑)。

佐藤 練習が終わった後も、みんなと久々に顔を見て話せるのがうれしくて、雑談が止まらなかったよね。

――さて、今後はライブの在り方も変わると思うのですが、どう考えていますか?

十束 今まではライブ本編だけでなく、チェキや握手など特典会でも現場を楽しんでもらえたんです。でも、これからは特典会ができるかどうかわからない世界になっていくと感じています。そうなると、今まで以上にライブを観た後の余韻がすごすぎて特典会がなくても満足だな…と思ってもらえるようなパフォーマンスができるようにならないといけないなと思っています。
でも、私もオタクだからこそ、ゼロ距離で会えるイベントは続けたいんですよ。

奥津 そうなんだよね。私も接触したい派で。直接好きって言ってもらいたいし、感想を言ってもらえる場所はなくしたくないんです。なので、1対1が無理なら、少人数制のお料理教室を開くとか、みんなの好きなことを活かせるようなイベントができたらいいなと思っています。

佐藤 アイドルオタクが出来ている瞬間って、青春なんですよ。みんなと同じ素敵なライブを見て、一緒に泣いて、その後に、思いを共有したみんなと一緒にご飯をたべて、また次の現場で会おうねと言い合える。その場所を私たちはなくしたくないんですよね。

奥津 本当だよね。キラキラした瞬間って、それが青春だから、これからもその場所を守り続けていきたいね。まだ、具体的にイベントの告知はできないけど、私たちは来るべき日のためにしっかりと準備しているので、安心して待っていてもらいたいです!

十束 いつでも準備OKなので、最高のライブを楽しみにしていてください!

奥津 すごいエネルギーを爆発させるので、絶対、みんな泣くと思います!

十束 私がまず最初に泣きそう(笑)!

日向 その歴史的瞬間を見てもらいたいね。

――楽しみにしていますね。さて、みなさんが今後この連載で会いたい人、やりたいことを教えてください!

奥津 藤井風さん! 音楽もビジュアルもすごくセクシーなんですよ。いつか対談したいです。やりたいことは、グラビア批評! 私がいろんなグラビアを見て、ポーズのアドバイスをしたり、ツッコんだりしたいです(笑)。

佐藤 私はいとうあさこさんに会いたいです。人として尊敬しているし、いろんなことを学びたいんですよ。やりたいことは、バストアップの研究! 最終回はグラビアを撮影するってどうですか?

奥津 そしたらその成果を批評してあげるよ(笑)。

日向 私は、MISIAさんにお会いしたいですね。あの、MISIAさんにしか出すことのできない素晴らしい歌声の秘密などをしっかりお伺いしてみたいです。

十束 私はオタクなので、生まれてこのかた、パリピやいい女という言葉に縁がないんですよ。なので、プロの手を借りてパリピになってみたいです! あとは、ネット道を極めるために、ブロガーさんや“2ちゃんねらー”の方たちにネットやSNSとの付き合い方などを教わる会をしたいです。

――今聞いているだけでも本当に個性爆発な連載になりそうですね。執筆はもちろんですが、できる企画をどんどんしていきましょう! 連載を楽しみにしています!

一同 は~い! 楽しみにしていてください~!

フィロソフィーのダンス●2015年に結成。コンテンポラリーなファンク、R&B、歌詞には哲学的なメッセージを込めるというコンセプトで活動を開始。奥津マリリ、佐藤まりあ、日向ハル、十束おとはによるアイドルユニット。ナンバーガール、Base Ball Bear、相対性理論などを輩出した加茂啓太郎がプロデュースを担当。

 


『フィロソフィーのダンス 偏愛記』

 

投稿者プロフィール

TV Bros.編集部
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