今年も大活躍の伊原六花にスペシャルインタビュー! 「お芝居をもっとしたい」と感じた出来事とは? 2022年を振り返り、来年の抱負も語ります

2022年、舞台にドラマ、ミュージカルと様々なシーンで活躍した伊原六花。そんな伊原が今年、夢中になったことは〝丁寧な暮らし〟⁉︎ 伊原六花大賞(?)に、年女の抱負まで盛りだくさんのスペシャルインタビューをお届けします。また、サイン入りチェキプレゼントも実施! 詳細は記事の最後をご覧ください。

取材・文/平田真人
撮影/カノウリョウマ
スタイリスト/優哉
着付け/高山朱里
メーク/面下伸一

 

◆2022年は、帰ってきた青春! 「充実した1年を過ごさせていただきました」

 

──早いもので、2022年も残すところ1カ月ほどになりましたね。時の流れが年々早く感じられて、嫌になります(笑)。

 

「そうなんですよ〜! 本当に1年がアッという間だなぁって感じます。今年は何からスタートしたんだっけな……。1月は舞台『海王星』の地方公演があって、『シコふんじゃった!』の(相撲の)稽古が2月に始まって。約5カ月ぐらい教立大相撲部のみんなと一緒にいたので、『もう1回、青春したなぁ〜!』っていう感覚がありました。役作りで初めて、体型を変えることに挑戦をして。思い返すと今年の半分くらいは『シコふんじゃった!』が占めていた気がします(笑)。その後にミュージカル『夜の女たち』があって……って考えると、ありがたいことに充実した1年間を過ごさせていただいたなって」

 

──『夜の女たち』のキャスト陣は豪華ですが、同時に濃そうな感じもしますね(笑)。

 

「福田転球さんがとても優しくて……〝おてん様〟と呼ばせていただいていたんですけど、ずっと喋っていたり、私にとっては癒しでした(笑)。(北村)有起哉さんも大東(駿介)さんも、年上のお兄さま方が皆さん本当に優しくて素敵な方々で面白かったので、みんなでずっと喋っては盛り上がっていました」

 

──ちなみに、江口のりこさんや前田敦子さんとは、どんな感じだったんですか?

 

「敦子さんとは楽屋がずっと一緒だったので、公演中はお互いに何かを渡したり、いただいたりっていう感じでした。息子さんが楽屋に来られたりもしたのでかくれんぼをして一緒に遊んだりもして、そこへのりこさんも来てくだって、地方公演の時はみんなでカフェへ行ったり、ラーメンを食べに行ったりしていました。のりこさん、私が言うのもおこがましいんですけど、すごくキュートなんです! サバサバされているんですけど、めちゃめちゃ愛情深い方でいらっしゃって、本当に良くしていただきました」

 

──江口さんや大東さん、福田転球さんもそうですけど、関西圏出身のキャストが多かったのかなという印象もあります。

 

「そうなんです。(前田)旺志郎くんも大阪の方なので、『夜の女たち』の稽古から公演中は基本、関西弁でした。舞台じたいも関西弁のミュージカルだったので、逆にそれが役に立ったというか。(演出の長塚)圭史さんにとっても初ミュージカルで、初めて挑戦することが多かったので、本当に座組のみんなで話し合いながらカタチにしていった感じでした。その雰囲気もすごく好きでした」

 

 

◆みんなで作り上げた『シコふんじゃった!』は驚きの展開に! 「すごくいい経験になりました」

 

──やっぱり舞台を一つ終えるたびに、経験値がすごく上がる感覚でしょうか?

 

「引き出しが増える感覚はあります。でも、『シコふんじゃった!』も、体づくりを含め……相撲の稽古をしたりと、初めて挑戦することばかりで。キャストも若い人が多くて、一緒に稽古をしていたので、チームワークが強まっていくのが感じられて、楽しかったです。監督さんたち(片島章三、後閑広、廣原暁、植木咲楽)も『答えが出るまで、みんなで話し合っていいよ』って、私たちに解釈を委ねてくださることが多かったので『誰々が入部してくるシーン、もっと良くしたいんです』って撮影をちょっとストップして話し合いをさせてもらったりして。私の中ではドラマって、臨機応変に相手の方のお芝居を受け取ってリアクションする──瞬発力勝負みたいな感覚があったんですけど、『シコふんじゃった!』は時間をかけてつくりあげることができたので、これまたすごくいい経験になりました」

 

──聞くところによると、「このあと、こういう展開になったらいいのにね」とキャスト陣でおしゃべりしていたことが、本当に脚本に反映されていたりもしたそうで。

 

「そうなんです。なので、それぞれの役を演じながら、『ラスト、どういう風に終わったらベストだと思う?』なんて話し合ったりもして。実際、みんなで話していた展開のラストになっていたので、『えぇ〜、ここまで自分たちの意向を汲んでくださったんだ!』って、驚きと新鮮味と感謝と……本当にいろいろな気持ちを感じられた撮影だったなと思います」

 

──「青春、再び」みたいな話をしていましたけど、部活時代を思い出したんじゃないですか?

 

「同じ練習を何度も繰り返したりするのは、『そうそう、この感じ!』って思ったりもしました(笑)。私は練習することが全然苦じゃなかったので、そういう意味では自分が部活でしてきた経験が役に立ったのかもしれないです。撮影も最後の方になると、週3で稽古、週2でトレーニングというスケジュールだったんですけど、意外と楽しんでいたっていう……」

 

 

◆挑戦することの大切さ。「自分に合った表現の仕方でいいのかもしれない」と思えるようになったきっかけとは?

 

──竹中直人さんをはじめとする『シコふんじゃった。』組の皆さんは、どんな感じだったんですか?

 

「竹中さんは本当にパワフルな方でいらっしゃって、今朝(取材日)も『台湾から戻ったよ』って、写真とともに連絡をもらいました。いい意味で年齢差を感じさせない方で楽しくご一緒させていただきました」

 

──竹中さんのみならず、人としても俳優としても先輩である方々とご一緒することで、学ぶことも多いんじゃないでしょうか?

 

「はい。昨年、『友達』という舞台に出演させていただいた時、浅野和之さんをはじめとして、(有村)架純さん、(林)遣都さん、(キムラ)緑子さんに(山崎)一さん、(鈴木)浩介さん……と、すごい方がいっぱいいらっしゃって、それぞれでアプローチとかスタンスが違うんです。でも最終的に到達するところはプロフェッショナルの域だったっていうのを目の当たりにして、『自分に合った表現の仕方でいいのかもしれないな』って思えたというか。まだ経験が浅い中で、自分らしさが何なのかわかっていなかったし、引き出しも全然なかったんですけど、いろいろと試していって自分に合うやり方を見つけ出せたらいいなと思ったんです。この舞台をきっかけに、先輩方がどういう風に芝居と向き合っているのかを気にかけるようになりましたし、『とにかく1回やってみよう』精神が旺盛になりました。『お芝居、もっとしたいな』って貪欲になったというか。そういう変化があったのが、この1〜2年だったのかなって」

 

──なるほど、『シコふんじゃった!』は役づくりもさることながら、今までの伊原さんとは何となくまとう空気が変わったように思われたのは、そういう経験があったからなんですね。

 

「(自身が演じた大庭)穂香を観て、そういう風に感じていただけたのなら、すごくうれしいです。教立大相撲部は最後までいろいろとありますので、ぜひ今後の配信も楽しみにしていてください(笑)」

 

◆オンとオフをはっきりわけてリフレッシュ! いろんな「香り」にハマりました

 

──はい、最後まで見届けます。では、そろそろ2022年のまとめを……ということで、この1年で伊原さんが夢中になったものは何でしたか?

 

「夢中になったというか、理想にしていたのは〝丁寧な暮らし〟かなぁ。言い換えると、日常的なルーティーンができていると安定しているのかなって、思って。例えば、朝起きて観葉植物に水をあげて、コーヒーを淹れて飲んで……お家に帰ってきてから、お香を焚いて、部屋をキレイに保って……。これができていると、精神的に余裕があるんだなって感じられるんです。できなくなってくると、『1回どこかでリセットしないと駄目だぞ』っていう目安にもしています。そんな風に『ちゃんと暮らす』ということを意識して、今年は過ごしていた気がします」

 

──それ大事ですよね。できていないと、時間に追われている感じがしちゃうというか。

 

「そうなんです〜。前までは気付かないうちに疲れが溜まっていて。基礎体力が割とある方だから頑張れちゃうんですけど、体力だけでは乗り切れないこともあるじゃないですか。自分の人生と並行して役の人生も過ごしていると、ちょっと見失うというか……。自分が何がしたいのかわからなくなってきたりもするので、そういうタイミングで自分のルーティーンに戻せると、オンとオフをはっきり分けられるのかなって、コロナ禍になってから気づきました。自分の時間を充実させるっていうことは、意識して過ごすようにしています」

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──コーヒー1杯を落とす時間があるだけでも、気持ちの余裕が全然違いますよね。

 

「全然違います! 豆から挽いて淹れているんですけど、手間をかけた分、香りも味も違うなって感じます。最近、お仕事で地方へ行くとコーヒー豆を買って、家で淹れて飲みます。その時間が豊かに思えるんです。家の中がコーヒーの香りでいっぱいになる朝は、我ながら『いい朝の過ごし方をしてるな〜』って思ったりしています(笑)」

 

──ミルで豆を挽いたり、ドリップする前に豆を蒸らす時間も贅沢に思えますよね(笑)。

 

「それ、すごくわかります(笑)。同じように、お香を焚いている時間も豊かに思えるんです。最近は毎日焚いていて、地方へ行った時はお香も買って帰るぐらい、自分の中では必須です。気分によって各地の香りを楽しみたいんです。例えば、屋久島で買ってきたお香は、パワーも一緒に持ち帰ってきたような錯覚も味わえる(笑)。その地方ならではのお香を集めて、香りで心の旅をするっていうのを、最近は楽しみにしています」

 

◆2022年伊原六花大賞を発表! 2023年、年女は「必要とされる存在に」

 

──といったところも踏まえて〝2022年伊原六花大賞〟は、ズバリ何でしょう?

 

「それはもう……話の流れ的にも〝香り〟ですね(笑)。昔からここ一番という時には香りを大事にしてきたので、それが日常的にも大事になったという感じです。リラックスするためにも一番お世話になったのが、2022年は香りだったなぁって」

 

──では、2023年はどんな1年にしましょうか? ちなみに年女になるんですよね。

 

「1月期TBS火曜10時の連続ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』にレギュラー出演させていただくので、まずはその作品をいいものにしていきたいです。役ってめぐりあうべくして出会うと思っているので、今度の役も大事に生きられたらなぁって考えています。今年は舞台にドラマにバラエティー番組にと、幅広く活動させてもらったので、2023年はさらに新しいことにも挑戦できたらいいなと思います。声のお仕事に挑戦してみたい気持ちもあるんですけど、まずは作品にとって必要とされる存在でありたいです。そういう意味では年女ということもあって、いい変化のある年にもしたいです。何となくですけど、自分の中では面白い1年になりそうな予感があります。占いでも最高の1年になるそうなので、思いっきりポジティブに受け取って(笑)、飛躍できるように頑張りますので、みなさま、2023年もどうかよろしくお願いします!」

 

<プロフィール>
伊原六花
1999年6月2日生まれ。大阪府出身。
「バブリーダンス」で注目を浴びた大阪府立登美丘高校のダンス部元キャプテン。
2022年は、ミュージカル「夜の女たち」、ドラマ「シコふんじゃった!」(Disney+)、バラエティー「ラヴィット」に出演するなど幅広いジャンルで活躍した。2023年1月期連続ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」(TBS)へのレギュラー出演が決定。来年も彼女から目が離せない!

 

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