『鎌倉殿』のはじまりと言える場所「三嶋大社」【『鎌倉殿の13人』ドラマをもっと楽しむための舞台研究<三島・伊豆編>5日連続特集第2回】

いよいよはじまった大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)。第1回の放送に合わせてイベント「大河ドラマ『鎌倉殿の 13 人』グランド・プレミアin 伊豆の国」が行われた。主人公・北条義時役の小栗旬をはじめとして、源頼朝役・大泉洋、父・北条時政役・坂東彌十郎、兄・宗時役・片岡愛之助、姉・政子役・小池栄子、妹・実衣役・宮澤エマと一緒に第1回『大いなる小競り合い』を観るパブリックビューイングの企画である。彼ら北条ファミリーが北条の里のあった伊豆の国に勢揃いする機会はこれが最初で最後と聞いて、テレビブロスも取材に馳せ参じた。
せっかくだからと『鎌倉殿』の聖地もいくつか周って来たので、ドラマをもっと楽しむための舞台研究として全5回でご紹介しながら、『鎌倉殿』の今後の展開を考察していきたい。

第2回は、物語のはじまりの場とも言えそうな「三嶋大社」をご紹介する。『鎌倉殿』の第1回で主人公・北条義時(小栗旬)の父・時政(坂東彌十郎)が「三島明神」と語った場所だ。

取材・文/木俣冬 撮影/ツダヒロキ

『鎌倉殿の13人』ドラマをもっと楽しむための舞台研究<三島・伊豆編>5日連続特集 記事一覧

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『鎌倉殿』のはじまり、そしてこの界隈で最大のパワースポット「三嶋大社」

静岡県伊豆の国市は『鎌倉殿』の主人公・義時たちが生まれ育った“北条の里”があった場所で、北条邸跡や時政や義時の墓もある、まさに聖地だ。伊豆の国市に電車で行く方法は新幹線の三島駅で下車、そこから伊豆箱根鉄道を使って原木駅、韮山駅、伊豆長岡駅、田京駅、大仁駅などが最寄りの駅。『鎌倉殿』的に言ったら大河ドラマ館も1月15日にオープンした韮山駅がメインとなるだろう。ブロス取材班はまず三島駅に降り立った。三島といえば、かつて伊豆の国の国府が置かれた場所である。

三島駅は東京駅からなら新幹線のこだまで1時間ほど。わりと近い。三島駅から15分ほど歩くと三嶋大社がある。『鎌倉殿』の第1回で「最後は首チョンパじゃねえか」の名台詞を発した時政が、その台詞のあとに「なんだよなあせっかく正月と三島の祭りが一緒に来たっていうのに、弔いまで重なっちまったよ」とぶつくさ言った、その“三島”である。その前にも「正月と三島明神の祭りがいっぺんにくるとはこのことだなあ」とも言っていて、それほどのハレの場の象徴なのであろう。

 

第1回で2回も繰り返されたほどのワード「三島明神」が三嶋大社。実は『鎌倉殿』のはじまりと言っていい場所である。源頼朝の悲願・源氏再興を叶えた場所として有名で、この界隈で最大のパワースポットなのだ。『鎌倉殿』の必須参考資料である『吾妻鏡』にも出ている歴史ある神社で、「三島」の地名の元になったとも言われるとても影響力のある神社だ。神社の前の大通りには「源頼朝公ゆかりのまち 三島」とのぼりが誇らしげに並んでいた。

確かに三嶋大社のスケール感はハンパない。出雲大社と並ぶ大きさだとか。ちょうど成人式だからか長蛇の列で出店も出て賑わっていた。よし、我々も勝手に『鎌倉殿』のヒット、及びこの不定期連載の人気を祈ろうではないか。勇んで巨大な石の鳥居をくぐり参道を進む。

 

公式サイトには、“大山祇命[おおやまつみのみこと]、積羽八重事代主神[つみはやえことしろぬしのかみ]、御二柱の神を総じて三嶋大明神[みしまだいみょうじん]と称しています。大山祇命は山森農産の守護神、また事代主神は俗に恵比須様とも称され、福徳の神として商・工・漁業者の厚い崇敬をうけます。“と書いてある。

【三嶋大社 公式サイト】

聖地めぐりとキャッシュレス化

『鎌倉殿』第1回では時政が「三島」「三島」と言っていたが、源頼朝(大泉洋)はこの神社に源氏再興を祈願した。第1回で頼朝が小さな仏像に祈っていて信心深そうな雰囲気を漂わせていたのも、やがて三島明神に再興祈願して本当に再興しちゃうことの伏線と考えていいかもしれない。

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