三谷幸喜の過去作で予想する『鎌倉殿の13人』の第1回放送【『鎌倉殿の13人』不定期連載第3回】

2022年度大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)の放送まで2週間を切った。将軍・頼朝(大泉洋)の死後、鎌倉幕府の第二代執権として実権を握った北条義時(小栗旬)を主人公に据え、陰謀に満ちた権力闘争を描く。ドラマで描かれるであろう頼朝時代から承久の乱までの流れは登場人物が複雑に絡み合っていて把握することが難しい。それだけに、第1回の放送では、制作側としてはいかに視聴者を引き込むか、視聴者としては今後に期待を抱けるかが、大きなポイントとなる。
そこで今回の不定期連載では、三谷幸喜の脚本作『新選組!』と『真田丸』の第1話を振り返り、『鎌倉殿』の第1回の展開を予想したい。
また、『鎌倉殿』の放送開始に合わせ、TV Bros.WEBでは2022年1月に大特集を予定。こちらもお見逃しなく!

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<プロフィール>
きまた・ふゆ●東京都生まれ。著書に「みんなの朝ドラ」、「挑戦者たち トップアクターズルポルタージュ」など。「連続テレビ小説 なつぞら」、「コンフィデンスマンJP」などノベライズも多く執筆。そのほか「蜷川幸雄 身体的物語論」「庵野秀明のフタリシバイ」の構成も手掛ける。WEBサイト「エキレビ!」で「毎日朝ドラレビュー」連載中。

三谷幸喜の過去作で予想する『鎌倉殿の13人』の第1回放送

文/木俣冬

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)がいよいよ1月9日(日)からはじまる。事前に行われた小栗旬(北条義時役)、新垣結衣(八重役)、菅田将暉(源頼経役)、小池栄子(北条政子役)、大泉洋(源頼朝役)による会見では、第1話の見どころとして“頼朝の「はい」”、“政子の「しなり」(政子が頼朝をやたらと誘惑する)”、“義経の「馬上逆立ち」(菅田が一年以上練習したらしい)”という謎キーワードの数々が挙げられた。ほかに、小栗のかっこいい乗馬シーンが本物かCGかという話や「最後、いろんな人がわーって出てきてこれからいろんなことがはじまるのだなという少ない秒数にいろんな情報があるので細かく見ると面白いと思います」(菅田)というヒントもあり、要するにコミカルなところあり、ハードなアクションあり、個性的な人たちが一気に出てくるらしいと推測できる。

大泉いわく「同じ三谷幸喜さんの脚本の大河ドラマ『真田丸』(2016年)よりも若干コメディ要素を強く感じます」とのことで、菅田は三谷幸喜の脚本を「コメディにもシリアスにも、現場のやり方次第でどちらにもなれるすごく楽しいものになっています」と説明する。小栗は「このままシリアスで終わってもいいところに笑いの要素を入れてくることで登場人物の人間らしさが増す」、新垣は「歴史を動かしている大物たちのかわいらしい部分を描いている」とそれぞれ感想を述べている。
テレビブロスで行った小栗の単独インタビュー(現在発売中のTV Bros.2月号)では、最初は北条家のホームドラマがメインになるとも語られていたので「ホームドラマ」「コメディ」「合戦」がほどよく混ざっているのではないだろうか。三谷幸喜にとって3度目の大河。『鎌倉殿』はどんな幕開けになるのか、過去2作の第1話を振り返って予想してみよう。

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