肝を冷やしたいあなたにおくる 初夏のB級映画祭り③:ネズミ

近年はサメやワニが一つの映画ジャンルとして独自の立ち位置を確立したが、地球上にはまだまだ映画の主役級になれる生物はたくさん存在する。今回は「初夏のB級映画祭り」ということで、サメやワニに次ぐべく、さまざまな生物が主役(?)のB級パニック映画を、どどんと5日連続で紹介! 日本列島がすでに猛暑の兆しを見せる今日この頃、肝を冷やしたい方はこちらの映画で涼んでみてはいかがでしょう。

さて困った。動物パニック映画をまとめるのは良い。私自身大好きなジャンルだし数だって膨大だ。そう、膨大すぎるのだ。おそらく地球上の動物で人間を〇っていないやつはいない。とりあえず、Wordをそっと閉じ、最近はまっている『A Plague Tale』という洋ゲーを起動する。ペストが蔓延する14世紀のフランスで、異端審問にかけられそうになった幼い兄弟を操り、見つからないように逃げ延びるホラーゲームだ。町には数千を超えるペスト保菌ネズミがウロウロしており、見ているだけで身の毛がよだつ地獄絵図……。あ。ネズミ映画でいいじゃん。

文/有馬真一(アドバンスワークス)

初夏に涼みたいあなたにおくる…B級映画特集【記事一覧】

ネズミが大発生する過程とその駆除の方法を学ぼう!『ファングス』

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ドイツのフランクフルトでは、記録的な猛暑に見舞われていた。そんななか、ゴミ回収作業員のストライキが発生。町中に放置されたゴミは腐敗を始め、ネズミの大量発生が始まった。このネズミたち、新種の菌を保菌しており、町に謎の感染症が発生。事態を重く見た行政は、ネズミの駆除を決意する……。

まず紹介するのは、ネズミの怖さの本質を見事に描写した2001年のドイツ映画『ファングス』。そもそも、例の「世界的なマウス」が登場してからすっかり忘れ去られているが、ネズミというのは害獣なのだ。貯蔵する穀物を喰らい、公衆衛生を破壊し、病原菌を媒介する。ホラー映画のネズミは、人間を食うほど巨大化してみたり、あるいはモンスターに変身したりしがちだが、ネズミの真の恐ろしさとは、本作で描くようなことでしょ!?

一匹で見ればかわいいネズミも100匹を超える数で川の様に走っていると、ただただ気持ち悪い。「例のマウス」も1,000人を超えると多分相当怖くなるんだろうなーと想像するのもまた一興。人を食い殺すシーンもない地味な展開ながら、見事にネズミの怖さ、気持ち悪さを切り取った一作だ。なお、発生の過程はリアルだが、駆除方法はすごく、雑……。

ばんばんネズミが人間を襲う続編もあり。

『ファングス』(2001年)
監督/イョルク・リュードルフ
出演/ラルフ・ハーフォース、アンネ・カトリン・ブーツ、クリスティアン・カールマン

本当に全米でヒットした動物パニック映画! 人物とネズミの性格対比が秀逸『ウィラード』

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