中村倫也の沼落ちライターが2020年の『水曜日が消えた』から2022年の『ハケンアニメ!』までを語る

 文・SYO(twitter↗︎

                         

中村倫也さんが好きだ。正確に言うと、知れば知るほど、現在進行形で好き度が増している。初っ端から愛の告白をかましてしまい恐縮だが、純然たる事実なので偽ることもできない(気づいたらファンクラブに入っていた)。そもそも隠しきれていないし、周囲にはとうにバレている。そう、TV Bros.さんにも……。それが今回「中村倫也さん大好きコラム」を書かせていただくことになった経緯だ。        

                       

                

まずは、というか改めて、簡単に自己紹介をさせていただきたい。僕はSYOという名前で物書き業をしている。2012年に映画業界に入って映画雑誌や映画情報サイトの編集を経験し、2020年の夏に独立。ちょうど独立前夜に超大抜擢で中村倫也さんと対談させていただき、それが契機となって様々な方に名前を知ってもらえるようになり、今現在もなんとかかんとか仕事を続けられている。中村倫也さんは“推し”であり恩人なのだ。 

 

これは誇張でもなんでもなく、書き手としてもかなり影響を受けている。文章表現そのものというよりも、思考の部分というかものの見方・捉え方に関して。もともと彼の演技論(人間の「じゃない方」に惹かれる、芝居の受け/攻め等々)にシンパシーを感じていて、ひいては他者をどう観察するかといったところや、人前に出るときの飄々とした空気感(取材時の中村倫也さんはいつもとても優しい)等々、学ぶことばかり。 

 

現場でも配給・宣伝、時には監督や俳優さんから「アッ中村倫也さんの人だ」と言われたり、「SYOさんは倫也さん推しですもんね~」とイジられたり、この前なんて初めてお会いしたスタッフの方に「実は僕も中村倫也さんが好きで……」と告白された。何だろうか、自分が思っているより浸透していて恐怖すら感じる。藤井道人監督・A24・『僕のヒーローアカデミア』等々、自分に欠かせぬものはいくつかあるが、中でも中村倫也さんの浸透度は“ダンチ”だ。 

 

そして、自分にとって原点(オリジン)ともいえる『水曜日が消えた』から2年――。同作の主演・中村倫也さんと監督・吉野耕平さんが再びタッグを組んだ映画『ハケンアニメ!』が5月20日に劇場公開を迎える。ならばこそ「公開記念」と銘打ち、この2年間の中村倫也さんの歩み&俳優としてのスゴさを愛重めで振り返ってみようではないか。…という企画を打診してくださったのがTV Bros.さんというわけ。本当にありがとうございます。 

 

長々と前置きが続いてしまった……。というわけでここから、2020→2022年の中村倫也さんの活躍をプレイバックしていこう。 

 

映画『ハケンアニメ!』公開記念 4日連続特集
DAY 1. 中村倫也 インタビュー
DAY 2. 高野麻里佳 インタビュー
DAY 3. 吉野耕平監督 インタビュー
DAY 4. 映画ライター・SYO コラム「中村倫也の沼落ちライターが2020年の『水曜日が消えた』から2022年の『ハケンアニメ!』までを語る」

                     

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