究極のマンション、土佐にあり　沢田マンション【「高知アヴァンギャルド」発売記念特集】

発売中の「高知アヴァンギャルド」。テレビブロスならではのカルチャー的視点で、高知のアヴァンギャルドな情熱や愛に溢れる観光地や建物、食べ物、人を、高知在住、高知出身の編集スタッフが中心となってご紹介しています。

ここでは、「高知アヴァンギャルド」に掲載されている記事の一部をWEB版としてご紹介！　WEBでしか読めないスペシャルな記事もあるので、ぜひチェックを！

高知でしか見ることのできない、アヴァアンギャルドなマンション「沢田マンション」の記事を一部抜粋してお届け！

 

究極のマンション、土佐にあり　沢田マンション

文＝タケムラナオヤ 　撮影＝畠中詩織

 

家賃も間取りも内装も、ぜんぶ違う。普通のマンションなら上の階と下の階の間取りは同じだが、このマンションにはどこを見渡しても同じ形の部屋がないし、そもそもどこにも同じ形の空間がない。

 

南向きで陽当たりたっぷりの部屋もあれば、まるで日陰の中で暮らすような部屋もある。真っ白な壁紙のオシャレな部屋、レトロなカーペットや壁紙がかわいらしい部屋、畳敷きの純和風の部屋にバッチリフローリングの部屋、建築開始以来ほとんど変わっていない部屋もあれば、数年前はそこにあったはずの部屋がまるごとなくなっている場合もある。

住人同士の共有スペースにあたる廊下でも、あちこちで折れ曲がり、突き当たり、ところによっては小さな階段を上がっては引き返す。

ここは、沢田マンション、通称「沢マン」。沢田嘉農（かのう）さんと裕江さんが土地を「自分たちの手で」ユンボで掘り込み、基礎を打つところから始めた、地下1階地上5階、広さ550坪にもわたる大きなマンションだ。

沢田さん夫妻は、もともとは四万十市 中村のうまれ。出会い、結婚をしたのも中村で、その当時から自分たちで土地を買い、自分たちで家やアパートを建て、自分たちで管理する「人々の暮らしをつくる」仕事をしていた。

1963年に中村から高知へ移ってからもその仕事ぶりは変わらず、1971年に沢マンを建て始めるまでのあいだに合計300所帯もの家をつくり、10近いアパートを経営していたというのだから恐れ入る。

 

※かつて沢田マンションに住んでいたライターによるインタビュー全文をお読みになりたい方は、別カット満載のインタビュー本編が掲載されている「高知アヴァンギャルド」をチェック！

 

沢田マンション

高知市薊野北町1-10-3

https://www.instagram.com/sawaman_official/

https://sawadamansion.net/

 

WEB版限定で沢マンで今実際に暮らしている方のお部屋や宿泊ルームをご紹介！

 

お邪魔したのは、奥さんが高知県出身という縁で関東から高知へ移住してきた夫妻の部屋。

「私にとって 沢田マンションは楽園。 澤田さんご夫婦の思いが詰まった、本物のエコマンションに 住める最高な日々を送っています」

と話してくれた彼らは、セルフリノべOKな沢マンということで、手直ししながら住みやすさを追求している。

収納がない・シャワーの勢いが弱いなど、困りごとは色々あるけれど、それすらも工夫しながら楽しんでいる様子。自分たちにしっくりくる空間に作り上げていく面白さが沢マンで暮らす魅力のひとつなのだ。

 

 

 

 

 

続いて、こちらは宿泊用のお部屋の一例。

バス・トイレ付き一泊4000円のお部屋は畳ベッドにキッチン付きで、自宅のような、親戚の家に来たような、少し古い旅館のような……懐かしくも居心地のいい雰囲気。

沢マン近くにはスーパーやスタバ、回転寿司があるので中・長期滞在して、沢マン住人になってしまうといいと思います！

 

【商品情報】
別冊TV Bros.VISITシリーズ　高知アヴァンギャルド
●定価：1,320円
●発行：東京ニュース通信社
全国の書店、ネット書店にてご購入いただけます。詳細はTOKYO NEWS magazine&mook＜https://zasshi.tv/＞をご確認ください。

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