『新聞記者』米倉涼子、綾野剛、横浜流星【年末年始におくるオススメコンテンツ特集号TV Bros.2022年2月号発売】

まとまったお休み期間の年末年始。そんなゆっくりした時間に楽しみたい、コミック、配信、テレビなどなど、TV Bros.がオススメのコンテンツをご紹介する、TV Bros.2月号が12月23日(木)に発売! そこで今回は、少しだけ掲載内容をご紹介します。

第1弾は、米倉涼子さん、綾野剛さん、横浜流星さんが表紙を飾る、Netflixシリーズ『新聞記者』特集。
日本では政治色の濃い映画は当たらないという定説を打ち破り、大ヒットした映画『新聞記者』が、さらに厚みを増してNetflixシリーズとして全世界同時配信されます。
あの“国有地払い下げ”にまつわる一連の事件を、フィクションという強力な武器を駆使して全6話で描き切った渾身の1作となっています。
3名がこの骨太の社会派ドラマに出演するにあたり、何を思うのか。それぞれの共演の感想からお届けします。

取材・文/折田千鶴子

本作が迫るのは、“眼差し”であり、その“眼差しに映っているもの”

――まずは3人、共演されたお互いの感想を教えてください。

米倉 とはいえパートパートで描かれていくので、2人と共演したシーンはとても少ないんですよね。

綾野 物語のターニングポイントでしか、米倉さんとお会いしてないですね。だから全6話を観た感想になりますが、米倉さんと流星君が生きた役の眼差しの先に何が映っているのかが、毎話毎話どんどん変わっていく。真実は一つだけれど、真実の見方はたくさんあるということを体現されている、その姿にとても感銘を受けました。

横浜 僕が演じた亮に、ある出来事が降りかかることで松田と出会うので、僕は後半に少し米倉さんとご一緒させていただきました。松田が真っ直ぐ真実を追及する姿を見て、亮は影響され成長していくのですが、僕もまったく亮と同じ気持ちで、米倉さんに対して尊敬する気持ちが芽生え、この人に付いていきたいという気持ちになりました。

米倉 現場では、流星君が新聞配達するシーンなどは何も見ていなかったので、“こんなに穏やかに生活を送っていたのか”と思って。そんな彼に、ふとした瞬間にのしかかったある事件から、彼が人生を掴んでいくまでの流れが、ある人間の人生の一例として、6話でこんな風に追いかけていけるのかと、すごく印象に残りました。

綾野 ある種、国民代表という立ち位置で、流星君が亮として生きている。亮のもつ普遍性と、自分が日本国民の一人であるという自覚をもってこれから進んでいく、その先の瞳に何が映るのかを、僕たちは一番大事にしなければいけない、と。お2人に共通して本作が迫るのは、“眼差し”であり、その“眼差しに映っているもの”だと思いました。

横浜 剛さんとは1シーンしかご一緒できなかったのですが、剛さんが演じた村上と対峙した時、もう何も言えなくなってしまって……。それは亮としてなのか、僕自身なのか、自分でもよく分からない感じでした。そんな空気を、行動というか姿でもって見せていただき、そういうものを僕は吸収しないといけない、という思いで現場にいました。

――演じる際、大切にされたこと、基本姿勢などをそれぞれ教えてください。

米倉 私は、「我慢」ということでした。私自身の性格からすると、思ったことや伝えたいことは、相手にストレートに伝えますし、私が外国の方と接する機会が多いからかもしれないですが、よく手も動くしボディランゲージが多いんです。でも、今回はそれをとにかく我慢しました。同時に、思いを溜めること。松田の思いを溜め込みながら、自分の思いも我慢する、というところでした。

横浜 僕が意識したのは、常に素直に真っ直ぐ居る、ということでした。亮は、いろんな人の言葉や出来事に影響されて揺れ動いていくので、何かを決め込まず、言われた言葉を素直にしっかり受け止めて、ちゃんと自分が思って行動出来たらいいな、と。若い観客の方々に共感してほしい、という気持ちもあり、亮と共に僕自身も学んでいけたらいいな、という気持ちでした。

綾野 自分の精神状態を追体験しない、ということでした。“こうすればよかった”とか“ああしたらこうだった”と気付かないように。村上は、今起きていることを受け止めることさえできない。“たられば”を言える立場にいない、ということを自分に課しました。だから相当キツかったです。人は何気ない会話の中で“たられば”を言うことで、時に自分に向き合い、ポジティブになれたりするのか、と。

さらに12月23日発売の本誌2月号では、印象的なそれぞれのセリフ、“涙”をキーワードにした本作での向き合い方などを3名が詳しく語ります。

<作品情報>

『新聞記者』
Netflixシリーズ
2022年1月13日(木)、Netflixにて全世界同時独占配信

監督/藤井道人 脚本/山田能龍 小寺和久 藤井道人
出演/米倉涼子 綾野剛 横浜流星 吉岡秀隆 寺島しのぶ 吹越満 田口トモロヲ 大倉孝二 田中哲司 萩原聖人 柄本時生 土村芳 小野花梨 橋本じゅん でんでん ユースケ・サンタマリア 佐野史郎
(2021/日本/全6話/制作プロダクション:スターサンズ)
2019年に大ヒットした映画『新聞記者』のドラマ化。東都新聞社会部記者・松田杏奈(米倉涼子)は、ある国有地払い下げ問題を取材していた。だがその証拠隠蔽のため、公文書改ざん行為も発覚する。そして隠蔽作業に関わったと思われる職員(吉岡秀隆)に松田はコンタクトを取るが、その後、彼が自らの命を絶ってしまう。彼の無念と遺志を感じた松田は真相究明に乗り出し、彼の妻(寺島忍)を訪ねるが――。国有地払い下げ問題に関係する官僚・村上(綾野剛)、新聞配達をしながら大学に通う就活生・亮(横浜流星)らも、それぞれの場所で必死に生き抜こうとしていた。

<プロフィール>
米倉涼子(よねくら・りょうこ)●1975年生まれ。神奈川県出身。モデルとして活躍後、1999年に女優へ転身。以降、ドラマ『Doctor-X~外科医・大門未知子~』(2012年~)をはじめ、数々のドラマ・映画・舞台などに出演。その他の主な出演作に、ドラマ『黒革の手帖』(2004年)、『35歳の高校生』(2013年)、『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(2018年)など。Netflix作品は今回が初めての出演となる。

綾野剛(あやの・ごう)●1982年生まれ。岐阜県出身。2003年に俳優デビュー。NHK連続テレビ小説『カーネーション』(2011年)で脚光を浴びる。主演映画『そこのみにて光輝く』(2014年)で第88回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞など数多くの賞を受賞。『日本で一番悪い奴ら』(2016年)で第40回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、『閉鎖病棟―それぞれの朝―』(2019年)で第43回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。

横浜流星(よこはま・りゅうせい●1996年生まれ。神奈川県出身。2019年、ドラマ『初めて恋をした日に読む話』で話題に。その後、映画『愛唄-約束のナクヒト-』(2019年)、ドラマ『私たちはどうかしている』(2020年)、映画『きみの瞳が問いかけている』(2020年)など立て続けに主演。第43回日本アカデミー賞・新人俳優賞、エランドール賞・新人賞、第15回ソウルドラマアワード「アジアスター賞」など多くの賞を受賞。2021年はドラマ『着飾る恋には理由があって』、映画『あなたの番です 劇場版』などに出演。待機作に2022年1月期のTBS×イスラエル共同制作日曜劇場『DCU』、主演映画『噓喰い』、映画『流浪の月』、主演映画『アキラとあきら』など多くの作品がある。

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