一緒に暮らす愛猫5匹をきれいに撮りたいという思いから、昨秋、ミラーレスデジタルカメラを購入した亜生。カメラテクニックのレベルアップを目指して、このたび連載を始めることになりました。
第1回前編は、カメラに興味を持ったきっかけや好きな写真、撮りたい写真などについて話してもらいました。
撮影=大槻志穂
編集=竹村真奈
取材・文=高本亜紀
カメラに興味を持ったのは、一緒に暮らしてる猫5匹をきれいに撮りたいなと思ったからですね。5匹中2匹が黒猫、2匹が黒と白のハチワレなんで、スマホで撮るとどうしてもぼんやりとしてしまって。かが屋の加賀くんやったかな? 芸人の誰かが僕らのことをカメラで撮ってくれたとき、こんなにもきれいに撮れるんか! 面白っ! カメラで猫にもグッと寄って、はっきりと撮りたいなと思うようになったんです。あとは僕、釣りとかひとりキャンプが好きで。東京から1~2時間くらいかかるところまで、ひとりで釣りしに行ったりするので、そういうときに写真が撮れたらいいなっていうのもあって、昨年の秋くらいに今のカメラを買いました。
どんなカメラがいいのか。いろんな人に聞いたんですけど、人によっていいと思うところが全然違ってて……当たり前のことなんですけどね。加賀くんにも聞きましたし、ポートワシントンの笠谷っていうカメラが得意な大阪の芸人にも聞きました。で、新宿のヨドバシカメラ総合館の店員さんに「黒猫を撮りたいけど、めっちゃ動くんです。あと、部屋が暗めです」って説明しておすすめされたCanonのEOS R6を買ったんです。ほかのカメラに比べて軽いし、ちっちゃいって言われて。高いカメラにしたのは、これ買ったからには絶対続けなあかん!っていう気持ちを持ちたかったからなんですけど、壊すのが怖くて全然気楽に持ち歩けてないです(笑)。
カメラを始めたって言うたら、『ラヴィット!』(TBS)のスタッフさんがPENTAXのフィルムカメラをくれたんです。初めて使ってみたんですけど、できあがるまでのワクワク感が、デジタルカメラよりもあって面白かったですね。けど、猫を撮るのはめっちゃむずいです。あともう1台、RICOHのGRっていうデジカメも持ってるんですけど、これは難しくて使いこなせてないです。
好きなカメラマンさんは……。今回この連載で先生となって教えていただく大槻志穂さんの写真が好きです。僕らの『ミキ、兄弟、東京』(ヨシモトブックス)っていう本でも撮ってもらったんですけど、木村拓哉さんに本をお渡ししたら「(ページをめくって)誰? うまいね、このカメラマン」って言っていて。木村さんが言われるならやっぱりいいんや!って思いましたね。あと、沖 昌之さんっていう猫の写真を撮ってはるカメラマンさんのインスタをよく見てます。1回、一緒にロケさせてもらったときも、ずーーっとシャッターチャンスを狙ってました。元DreamのAyaさんは1回撮っていただいてから仲良くさせてもらってるんですけど、「どうやって撮ってますか?」とか聞いたりしてますね。あとは、「#r6」っていうハッシュタグで、同じカメラを使ってる人のインスタを見たりしてます。
Canonのデジカメを買ってすぐの頃は、劇場にもよく持って行ってたんです。けど、僕らって1日に10ステとかあるから、舞台に出て漫才やって、カメラを持ってまた違う劇場へ行ってすぐ舞台に出て漫才やって……ってただただカメラを運んでるだけの人になるんですよね(笑)。なので、今は自宅で猫しか撮ってないです。撮るんはほんまに難しい! でも、楽しいですね。ここのボタンを押したらこうなるんやとか機能を知る面白さもあるし、もちろん撮ること事態にも面白さは感じてるんですけど……。僕ねぇ、撮ってもなぜか残念な感じになっちゃうんですよ。スマホとかもそうなんですけど、ロケ先で富士山の写真撮っても、結局、実際の目で見たほうがきれいだなと思っちゃう。けど、加賀くんが撮ったらすっごくきれいで……どうなってんの!? あれって思います。
やから、もっと上達したい! 今は全然ダメやけど、デジカメでもスマホでも納得がいく写真を撮りたいし、カメラを持ち歩く価値を自分自身で思い知りたいんです。この連載を通して、みなさんと一緒に楽しくカメラについて学んでいけたら嬉しいです!
大槻さんが撮影した『OWARAI Bros.』関連記事はこちら
亜生(ミキ)
1988年7月22日生まれ、京都府出身。2012年、兄の昴生とコンビ結成。2020年『第5回上方漫才協会大賞』大賞受賞。毎週日曜『ミキの兄弟でんぱ!』(KBS京都ラジオ)、毎週月曜『ミキBASE』(MBS)、毎週金曜『ミキの深夜でんぱ!』(文化放送)など出演中。公式Instagramでは愛猫との生活が垣間見られる。
投稿者プロフィール
- テレビ雑誌「TV Bros.」の豪華連載陣によるコラムや様々な特集、過去配信記事のアーカイブ(※一部記事はアーカイブされない可能性があります)などが月額800円でお楽しみいただけるデジタル定期購読サービスです。