SKE48チームKⅡ新公演「時間がない」を観たら、アイドル公演の楽しみ方がガラッと変わった話。

去る12月11日、名古屋・栄にあるSKE48劇場にて、SKE48・チームKⅡの新公演『時間がない』が、初日を迎えた。チームKⅡにとっては『ラムネの飲み方』公演以来、実に約11年ぶりの新公演。新公演では楽曲提供にNight Tempo、俊龍をはじめとした作家陣が楽曲を提供、全16曲を制作。また、ダンスは全て振付ユニット・CRE8BOYが担当し、「今までのAKB48グループには無い」テイストの劇場公演となった。というわけで、これはブロス編集部の(浅)と(和)が、この公演のゲネプロを観た正直な気持ちと感想、そして興奮を、そのままお伝えするだけのリポートです。SKE48ファンの方に「新公演、すごかったよな!」という気持ちを共有していただけて、SKE48のことをよく知らないという方には「なんか、すげーらしいから1度観てみたい」と思っていただけたら幸いです。

文/浅井加枝子 構成・文/和田恵実

12/9(金)『時間がない』公演ゲネプロ、観覧前の(浅)と(和)

(浅) SKE48の劇場オリジナル公演は『手をつなぎながら』(チームS/2009年)、『制服の芽』(チームS/2009年)、『ラムネの飲み方』(チームKⅡ/2011年)、そして今年の5月に初日を迎えた『愛を君に、愛を僕に』(チームS/2022年)で、今回のKⅡ新公演『時間がない』で5つ目なんですねー。KⅡにとっては『ラムネの飲み方』から11年ぶり。感慨深い。

(和) 私、『ラムネの飲み方』公演って生を観たことないんですよねー。その頃はまだSKE48のことさえよく知らなかったので。

(浅) (和)はここ1年半くらいで急激にSKE48沼にハマった人だもんなあ。じゃあ簡単に私がどうして感慨深いのかを教えましょう。それまでずっとチームSの後を追いかけていたKⅡにとって、『ラムネの飲み方』に行きつくまでは壮絶なドラマがあったわけですよ。そしてその頃とはメンバーも大幅に変わった今、再び新公演を迎えるKⅡがどんな気持ちで挑むのか。今年9月25日の「14周年コンサート」で、「KⅡ、12月11日に新公演やるってよ」といきなり発表されてから本当に時間がない中、どんな作品に仕上げてくれたのか。SKE48を推し続けてきた私にとってKⅡって「次女の気付かれにくい苦労」感があって、なんだか切なくて愛おしい存在だったので、正直なところワクワクドキドキより、なんとなく「静かな心で今のKⅡの魂を迎え入れる」って感じなのよ。だから感慨深い。

(和) ……はあ。なんかわかるよーな、わかんないよーな。とにかく(浅)さんは「感慨深い」なんですね。私はシンプルにワクワクドキドキで楽しみでーす! あ、もうすぐ開演しますよ。

(浅) 幕が上がる前の数秒間、時計の秒針のカチカチ音が劇場内に響き渡るのね。

(和) なんか緊張感があっていいですね。こういう演出は今までなかったし。

『時間がない』公演ゲネプロ、観覧後の(浅)と(和)

(浅) 過去を振り返って「感慨深い」とか言ってる場合じゃなかった。別の次元に飛び越えていた。全く想像できなかったすげー公演だったー! そしてKⅡは「スタイリッシュ」と「クール」と「カワイイ」の融合体だったと認識。

(和) 幕が上がってすぐの『異形のダンス』がミステリアスでカッコ良かったですね。つば広の帽子を目深に被り、ニューヨーカースーツっぽい衣装で踊るピッタリ合ったダンスは、もう最初から圧を感じました。全員が1列に並んだときは、その圧に押されて体が少しのけぞっちゃいました。

(浅) あれ、カッコイイよね。1曲目からもう普段のSKE48ではないイメージ。スタイリッシュ! 終演後にリーダーの太田さん(太田彩夏)が「アートなイメージも見どころのひとつ」と言ってたけど、ホントそれだった。1~2曲の取ってつけたアートじゃなくて、総合的にアーティスティック。今までのSKE48には無い…というか48グループ全体で考えても、見当たらないイメージだよね。ビートが効いた音楽が流れ続けるって、今までの公演には無いよ。

(和) そうですね。さすがNight Tempoさんって感じ。クラブにいる感じで、最初の数曲はサイリウムの振りどころがわからない感じでした。

(浅) それでいいのよ。公演の最初から最後まで全部にサイを振らなくてもいい。サイ無しでじっくりステージを鑑賞する曲があってもいいと思うの。この公演って、アイドルのステージというよりダンスの「舞台」を観るという感じの部分があったので、そこでは私はサイを振らないで世界観に浸りたいな。サイ持ってないけど。

(和) 確かに、私もサイリウムを出し忘れるくらい最初から「舞台」にのめり込んで観てしまいました。

(浅) ゲネなのにサイ持ってきたのかよっ。でもそんな緊張感をほぐすような、いつもの「さわやかわいい」SKE48らしい曲が入って、サイを振る手に力が入る。

(和) ユニットもバリエーションに富んでいて、テンションマックスになりましたよね。『転生しても好きでした』の江籠さん(江籠裕奈)は天使過ぎて、観ているこっちが倒れそうでした。

(浅) あれ、やばいよな。心臓撃ち抜かれそう。

(和) (浅)さん、年齢的に心臓が心配だから正面に座らない方がいいですよ。青木莉樺さんのギターと水野愛理さんのボーカル曲も印象深かったです。青木さんの、弦をストロークするギター演奏、カッコイイ!

(浅) あのギター、「青木が弾くので青色のギターなんです」って終演後に言ってたね(笑)。弾き慣れた感じだったから、自前のギターを持ってきたのかと思ったわ。

(和) 『ハートブレイカーズ』の床面を滑るように移動する、マグネットで動く人形のようなダンスも印象的でしたけど、感情を失くしたような無表情も心に刺さりました。無表情なのに印象に残る。あと、「時間がない」というような時間に関するフレーズが、表題曲以外にも所々入っていて、公演全体の統一感もありました。

(浅) そしてユニット明けあたりから徐々にいつものSKE48っぽくなって、ファンの方サイの振り方が激しくなるのではないかと。私はアイドルの楽しさって、いつもファミレスの楽しさに感じが似ていると思っていたのよ。言い方は変だけど「甘い」「カッコイイ」「ゴージャス」「エロい」があって、「誰にでも好きなものがどこかにある」っていう感じがね。今回の新公演は、それに「大人っぽいスタイリッシュ」が新メニューとして加わった感じがする。味わいが新しい。

(和) ちょっとやみつきになる味わいですよね。「この組み合わせ、いい!」って感じで。あと、比較的大人メンが多い、今のKⅡならではの圧倒的表現力が素敵だったと思いました。

(浅) いつまでも青春だけではない…って感じだったよね。エッジが効いていた。ヘタすると反撃もされそう。

(和) 太田さんも「(KⅡの新公演は)SKE48の武器になる」って言ってましたもんね。太田さん、言葉のチョイスがいつも独特でカッコイイ。

(浅) 確かに太田さんはいっぱいしゃべるけど、必ずどこかにキャッチになる言葉を入れてくるよな。この公演じゃないけど「彼女たちは新世代じゃなくて超世代」とか。さて、5月から始まったチームSの新公演『愛を君に、愛を僕に』は、ストレートにパワーをぶつけてくるSKE48の看板的な公演、チームKⅡの新公演『時間がない』はエッジの効いた「武器になる」公演だと思うんだけど。

(和) そうするとまた楽しみなのはチームEですよね。メンバーの年齢幅が一番大きいチームだし、SやKⅡとはまた違う濃いキャラ揃いだし。

(浅) そうだね。SとKⅡ、かなり斬新な形で攻めているからね。期待しかない。

(和) 今、SKE48って攻めてきてますよね! 私は攻めているときしか知らないけど。ところでこのまとめリポートの原稿、急がないと公開が気の抜けたタイミングになっちゃいますよ。

(浅) おお、「時間がねぇ!」

(和) そのタイトル、ヤダ。


和田レポ

129(金)SKE48チームKⅡ『時間がない』公演ゲネプロ

聞こえが悪いかもしれませんが、私のようなミーハーな人は知っているであろう、今注目されているNight Tempoさんが携わっている公演と聞いただけでワクワクが止まりませんでした。シンプルにSKE48、すごすぎる!

 

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