『ネビュラロマンス 前篇』の解説の“後篇”【2024年11月号 Perfume 連載】『たちまち、語リンピックせん?』

10月30日にリリースされたばかりのニューアルバム『ネビュラロマンス 前篇』。本アルバムに収録された全10曲についてPerfumeの3人が解説する、現在発売中の雑誌『テレビブロス』×TV Bros.WEB/TV Bros.note版 連動企画の後半戦をお届け。
雑誌『テレビブロス』では、<『ネビュラロマンス 前篇』の解説の“前篇”>として、1~3曲目(「The Light」「ラヴ・クラウド」「Cosmic Treat」)について語っていただきましたので、WEB版ではその“後篇”を。それでは早速、「Starlight Dreams」(4曲目)のレコーディング裏話からスタートです!

取材・文/照山紅葉

◆<『ネビュラロマンス 前篇』の解説の“前篇”>が掲載された雑誌『テレビブロス12月号』はこちらからご購入いただけます。
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価格 ¥3,850(税込) 

【収録曲】1  The Light  2  ラヴ・クラウド 3  Cosmic Treat  4  Starlight Dreams 5 IMA IMA IMA  6 すみっコディスコ 7 Morning Cruising 8 タイムカプセル 9  時空花 10 メビウス

 


宇宙船で3人が旅してる絵が想像できますよね。
それぞれの部屋から窓の外の宇宙を見てる、みたいな(かしゆか)

 

──アルバム『ネビュラロマンス 前篇』解説の“後篇”は、4曲目の「Starlight Dreams」からです。

あ~ちゃん めっちゃ好きです。この歌。

──やっぱり。

かしゆか  やっぱり(笑)。

あ~ちゃん 読まれてた(笑)? やー、もう「The Light」「ラヴ・クラウド」「Cosmic Treat」と、ずーっと踊らされてるから、アーッ……(意識を失うふり)ってなるじゃないですか。

のっち   わはは!

あ〜ちゃん “やっと呼吸ができる!”みたいな(笑)。あの♪ジャジャジャジャッジャッジャ、ジャジャジャジャッジャッジャって前奏、めちゃくちゃかっこいいですよね。

<船の 窓から見える>も最高だし、しかも、あのこぶし、めっちゃ上手くないですか?

──素晴らしいです。しかもユニゾンじゃなくソロで歌い回していく感じで。

あ~ちゃん ねーっ!

のっち   ソロの歌割りになってましたね。

かしゆか  今回から1曲をひとりずつ待って録るんじゃなく、ひとり2曲、ひとり2曲、ひとり2曲みたいな時間割制のレコーディングスタイルに変わったんです。

しかも中田さんがずっとレコーディングするんじゃなく、ディレクターさんがレコーディングしてくれて中田さんは制作に専念するスタイルになったので、歌割りとかまったくわからず、完パケもらって知りました。

──かなり大きな変更ですよね。中田さんがレコーディングしていた時は多少の調整はあれど、ある程度全体像は見えてたわけですよね。

かしゆか  録ってるうちに“このフレーズ、この人しか録ってない”とか、コーラスで“このフレーズ、この人しか録ってない”みたいなこともあったから、たぶんこの曲のイメージに合う声とかタイミングで割り振られてたんだろうなとは、なんとなくレコーディングの時から感じてましたけど、今回はまったく。

中田さんのスパルタ指示が直接ないから、ディレクターさんと一緒に「これって、デモで入ってる感じで合ってますかね?」「合ってると思うよ」「じゃあ、これで行きましょうか」「あ、でも、もうちょっと元気なのも録っとこうか」って、1フレーズごとに5テイクずつくらいそれぞれ録ってるから、あとで“どれが採用されたんだろう?”って楽しみはあります。

中田さんだと違ったら違うで消されてOKテイクを残す感じだから“なるほどこういうテンションがいいんだ。じゃあ、2番もこうやって歌おうかな”となるけど、今回はすべてが探り探りでした。

──おもしろいです。新しいレコーディング方法については、今度また改めてじっくりと聞かせてください。こういうユニゾンじゃなく、3人の声が聞き分けられる楽曲だと、Perfumeさんならではの、はかなさと強さが際立って聞こえるんです。

かしゆか  宇宙船で3人が旅してる絵が想像できますよね。ユニゾンじゃないことで、それぞれの部屋から窓の外の宇宙を見てる、みたいな。

──そこからの流れで「IMA IMA IMA」ですけれども、これは先日TOKYO NODEで開催された「Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡」にて宇宙初公開されました。あの展覧会のハイヒールが飾ってある部屋(「軌跡と奇跡:ポリリズム|tribute to Perfume(2007–) 」)で流れていた3人のインタビュー映像で、あ〜ちゃんがブレイク前の頃を振り返って「明日終わるかもしれない。でも、明日終わっても今日を悔いのないようにやりきろう」という話をされていたのが印象的で。あの“今日を悔いのないように”が「IMA IMA IMA」と繋がる印象があるんです。

のっち   すごーい!

かしゆか  ファンの人の、繋げて読んでくれるやつ(笑)。

あ〜ちゃん ありがたい。

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