「つけびの村」の著者で「ロイヤルホストを守る市民の会」代表でもあるフリーライターの高橋ユキさんがお届けする、ブロス的社会派連載!
事件や報道を追う中で引っかかった“違和感”を、ロイホでひと息つきながら軽妙に綴ります。
今回は、埼玉新聞にまつわる違和感をご紹介。埼玉の人間模様の一端を追い綴る、地方新聞のタイトルセンスをご堪能あれ!
(マイブームメニューの紹介つき、みんなもロイヤルホストを守りに行こうね!)
そして、新刊「逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白」を能町みね子さんがまじめに書いた書評記事、絶賛公開中! こっちも読んでね!
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本連載は、普段、裁判所で傍聴取材をしたり、いろんな事件の取材をしたりして記事を書いているフリーライターの、唯一のコタツ記事連載……という情報はそろそろ浸透しただろうか。
取材する前には下調べが欠かせない。そのため、普段からよく新聞記事を読む。まとめサイトの情報は不確かだからだ。図書館で新聞検索することもあるが、まどろっこしいので、複数の新聞社の有料会員となって、制限なく記事を読めるような状態にしてある。課金しているのはだいたい全国紙だ。
とはいえ、たまに地方紙に課金することがある。主に事件記事に関して、地元ならではの情報が盛り込まれている場合があるからだ。事件や裁判取材に関して地方紙が見せる底力はすごい。感嘆&感謝しつつ課金する。
そんなふうに、ある事件が起こったことで、特定の地方紙をじっくり眺める機会があるとき、その地方紙にある独特の空気やタイトルの特徴など、どうしても注目してしまう。特に最近気になっているのは埼玉新聞だ。
まずトップページから渋い。
1990年代のデザインを何があってもキープし続けるヤフーのトップページのごとくである。さらに、トップページにリンクが貼られている埼玉新聞の独自記事はわずか10記事しかない。困ったことである。そのため「>>過去2週間のニュース」リンクを踏むと、これまたさらに渋すぎるページに飛ばされる。
https://www.saitama-np.co.jp/weeklynews/
おぉ〜い!管理画面ですか〜!?と突っ込みたくなるほどだ。埼玉新聞はページのデザインを変えれば、あと100倍読まれるのではないか?とお節介なことを思ってしまう。
いや、こんな話は序の口なのである。何より気になるのは、記事タイトルなのだった。埼玉新聞の記事タイトルは北海道のニュースHBCも顔負けなほどに長い。しかも妙にリズミカルなのだ。
ゲキ渋な「埼玉新聞2week週間ニュース」トップから、チマチマと日付をクリックして、記事を見てみるとこんなタイトルが目に付く。
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