ロイヤルホストから違和感をこめて…13/10月号・高橋ユキ連載「積年の思いが炸裂!ヤフコメ及びYahoo!ニュースのシステムに物申す!」

「つけびの村」の著者で「ロイヤルホストを守る市民の会」代表でもあるフリーライターの高橋ユキさんがお届けする、ブロス的社会派連載!
事件や報道を追う中で引っかかった“違和感”を、ロイホでひと息つきながら軽妙に綴ります。

今回は、連載1周年ということで、第1回目でピックアップした「感謝状記事」についての変化と闇をお届けします!
(マイブームメニューの紹介つき、みんなもロイヤルホストを守りに行こうね!)

そして、新刊「逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白」を能町みね子さんがまじめに書いた書評記事、絶賛公開中! こっちも読んでね!

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初心に返り、クラブハウスサンド。一時期こればかり食べていた。久しぶりに食べたところ、サンドイッチの量が微妙に減っていたが……ロイヤルホストを応援する気持ちに変わりはありません!

 

 つい最近、Yahoo!ニュースの「コメント投稿欄」、いわゆるヤフコメについての大ニュースがネットを沸かせた。10月18日にヤフー株式会社が「Yahoo!ニュース、コメント投稿において携帯電話番号の設定を必須化」なるプレスリリースを打ったのだ。

 これまでヤフコメはYahoo! JAPAN ID(以下、ID)を取得しているユーザーならば、誰でも投稿ができた。ところが今年11月中旬以降は、ヤフコメに投稿する際、IDに携帯電話番号の紐付けが必須となる。

 プレスリリースはコチラ

 読んでみて地味に驚いたのが、すでにヤフー株式会社は新規にIDを登録する際に携帯電話番号の登録が必須となっていた。また、違反コメント対策も細々と行ってはいたようだ。「投稿停止措置」を行い、同じ携帯電話番号で新たに登録したIDでもコメントが投稿できないのだという。しかし「投稿停止措置」を行っても、携帯電話番号が登録されていない別のIDからの書き込みを行うユーザーがいるのだそうだ。

 おそらく、携帯電話番号の紐付けが不要だった時代に大量にIDを取得しており、ひとつのIDで「投稿停止措置」を取られても別のIDが使えるような状態の、ヤフコメ民が相当数いるのではないかと想像する。必死すぎてビックリしてしまう。

 と、真面目に解説してしまったが、最悪の民度を誇るといわれるヤフコメの汚名を返上するため、ヤフー株式会社はこうした措置に踏み切ったのだろう。このニュースは各社が報じている。

ヤフコメ、携帯番号登録制に 中傷投稿、アカウント停止追いつかず

 この記事には予想通りのことが書いてあった。やはり携帯電話番号の紐付けが不要だった時代に大量にIDを取得しているユーザーがおり、アカウント停止が追いつかないのだという。

ヤフコメ投稿、携帯番号の登録必須に 弁護士は評価「開示の時間と費用、抑制できる可能性」

 こちらの記事は、実際にヤフコメに書き込まれた誹謗中傷の削除や裁判等を検討する際の手続きについて詳しい。ざっくりいえば、書き込んだ相手の特定が容易になるので、削除の依頼や民事裁判などのための手間が若干(本当に若干)減るという。

 著名人たちもこの対応を概ね歓迎しているようだ。

クマムシ長谷川 “ヤフコメ”誹謗中傷対策強化に「こりゃ面白い!」歓迎「コメント民達よ!どうする?!」

藤田ニコル、ヤフコメの中傷対策に安堵「これで少しは心が傷つかなくなりそう」

 私はそもそもヤフコメは廃止した方がいいと思っている派なので、今回のプレスリリースにおいても、ふぅ〜ん……とテンション低めにニュースを眺めている。携帯電話番号の登録を導入してまでも、まだこのような民度の低いサービスを維持しようとするヤフー株式会社の必死さのほうが気になる。そこに会社のマインドを見てしまう。

 ヤフコメだけでなくそもそもYahoo!ニュースも気に入らない。常々色々なところで話しているので、また言ってるのかよ、と思われてしまいそうだが、Yahoo!ニュースは他の新聞社やテレビ局、出版社らの提供した記事を配信しているだけなのに、Yahoo!ニュースの記事をシェアしようとすると、頼んでもないのに「#Yahoo!ニュース」というタグがデフォルトで入り込むのが解せない。おたくのニュースじゃないでしょ!そこは「#神戸新聞」でしょ!などと、いつも思う。他社の苦労や成果を自分の手柄にしているその姿が、とても厚かましい。

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