お互い常識人だと思っている【連載「清水あいりにツッコミたい!」第11回永野後編】

グラビアアイドルとしての枠を大きくはみ出し、お笑いを愛する清水あいりが尊敬するお笑い芸人に、聞いてみたいことやお笑いについての教えを乞う連載『清水あいりにツッコミたい!』。後編は、意外にも2人の似ている部分や、共演したときの強烈なエピソードが飛び出した。

撮影/佐野円香

構成・取材・文/村上由恵(タイムマシンラボ)

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<プロフィール>

永野
1974年9月2日生まれ、宮崎県出身。孤高のカルト芸人として名を馳せ、「ゴッホとピカソに捧げる歌」でブレイク。洋楽や洋画に造詣が深く、書籍『僕はロックなんか聞いてきた〜ゴッホより普通にニルヴァーナが好き!〜』『オルタナティブ』(ともにリットーミュージック)を発売。YouTube『永野CHANNEL』配信中。

清水あいり
1992年12月17日生まれ、大阪府出身。グラビアのほか、バラエティ番組での「関西弁あいうえお」ネタやトークなど、幅広く活動。自身のYouTubeチャンネル「清水あいりのおイタがすぎまんねんTV」ほか、各SNSアカウントも随時更新中。

エンタメで素を見せる必要はない

清水 永野さんは、いつも本音をさらけ出している印象があるんですが、私はよく「素が見えない」と言われるんです。

永野 うーん。でもスーパー銭湯に行って大人しくしてる自分も自分だし、あいりちゃんは、普通に人としての振る舞いをしているように見えますけどね。「素を見せてない」っていうほど人間は簡単じゃない。人に見せているものはエンタメなんだから、パフォーマンスであって、なんで素を出す必要があるんだろうって思います。ギターウルフがライブ中「疲れました。暑いんで脱ぎます」って言われたら、冷めちゃうじゃないですか。暑いけど、皮ジャンを着て歌うのがかっこいい。だから、その「素が見えない」って言ってる人は、あんまり面白くないですね。古いっていうか、なんか手前のツッコミに見えます。幼少期あんまり面白くなかったんだろうね。面白くない奴が最悪というか、表に出る職業のくせに「お前がいい人なのはわかったけど笑わなかったんですけど」みたいなのあるじゃないですか。別にそいつが悪い奴でも面白かったらいいですけどね。

清水 今ドッキリとかでも、その人の「いい部分が見れました」で終わるパターンもあるけど、どんなに悪でも絶対的に面白いほうがいいなと私も思います。

永野 あと、保険をかけすぎなんですよね。人間だからわかるけど、「悪で終わりました」ってなったとき、「実は…」とか言うじゃないですか。そこまで興味ねえよと思うんですよ。でも、流行りでしょうね。気持ちいいじゃないですか。家でコメントして、「いいね」とかもらうと、動かしてる感じにもなりますし。承認欲求も自己顕示欲もあるからわかるんですけど、それって罠に近くないですか。

清水 そもそも、なんでみんな素を知りたがるんでしょうね。

永野 興味ないよね。

2人の似ている部分

永野 あいりちゃんは変な人ですよ。匂いというか、変なパワーがある。いわゆるセクシーな感じで、やる人のオーラではないじゃないですか。

清水 よく言われます。ジャンル分けしたら“色っぽい系”に括られるんですけど、実際全然色っぽくないです。でも自分ではめっちゃ常識人だと思ってます。

永野 僕もそうなんですよ。

清水 (笑)。

永野 真面目なんですよね。ほどほどだと、なんか気持ち悪くて、自分でもあんまり楽しくない。何回もたとえに出しちゃいますけど、ギターウルフも、あれだけやるから面白いじゃないですか。ほどほどは面白くないですよね。だから変なところは真面目かもしれないです。

清水 めっちゃわかります。

永野に聞いてみたいこと

清水 しょうもない質問ですけど、永野さんってあんまり生活感が見えないので、普段何を食べてるのかが気になります。好きな食べ物とかありますか?

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