グラビアアイドル・清水あいりが尊敬するお笑い芸人に、聞いてみたいことやお笑いについての教えを乞う「清水あいりにツッコミたい!」。第5回目は、清水がブレイクしていく瞬間を間近で観ていたと語るピン芸人・浜ロン。テレ朝チャンネル『上田ちゃんネル』で長らく共演しているふたりならではの貴重な話がたっぷり語られた。
撮影/佐野円香
構成・取材・文/村上由恵(タイムマシンラボ)
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<プロフィール>
浜ロン●1973年9月18日生まれ、東京都出身。1995年に芸人として活動をスタートさせ、『エンタの神様』や、『月曜から夜ふかし』(ともに日本テレビ系)に出演。元事務所の先輩、くりぃむしちゅー上田晋也の運転手を務めた経験も。人づき合いや処世術、社会に対する皮肉をツイートした「ダ名言」は、話題になり書籍化もされた。現在はフリーで、YouTube『浜ロンのチャンネル』などを配信。火曜深夜に放送している『太田上田』(中京テレビ)に不定期出演。隔週木曜深夜『上田ちゃんネル』(テレ朝チャンネル)で清水と共演中。ツイッターはこちら。
最初に観たときから「この人はこうやって売れていくんだ」と思った
清水 初めて会ったのは『上田ちゃんネル』300回記念(2019年6月20日放送回)の新レギュラーオーディションでしたよね。浜ロンさんは、審査員と相手役をやってくださったんですけど、最初はめちゃめちゃ怖くて、スタジオに入ってすぐの雰囲気は、上田さんよりもダントツ怖かったです。
浜ロン へえー。暴力的な怖さじゃなくて不吉な感じですか?
清水 どっちかというとサイコ的な(笑)。オーディションっていうだけで不安だし、浜ロンさん怖いしっていうので、すごく緊張してました。そこで、「童貞を殺す空手」をやらせてもらったんですけど、実際にやり始めたら「あ、怖くない人かも」と思いました。
浜ロン いきなり「童貞を殺す空手」をやってきておいて、「怖くないかも」って、ひどくないですか(笑)?
清水 そのとき「童貞を殺す空手」のネタをよく披露していた時期で、当たり前なんですけど、その人によって反応が全然違うんですよ。本当に怖い人は「俺そういうのやってへんねん」みたいな反応だったり、その場の空気を読んで、リラックスさせてくださる方もいるし、いろんな反応をみていた時期だったので、リアクションで性格がわかるというか。
浜ロン 意外とメンタリスト的な技だったんですね。
清水 そんなにすごいものではないんですけど、浜ロンさんは、ちゃんとリアクションしてくださったから、「いい人やな」と思いました。
浜ロン 私が清水さんを初めてみたのは、『上田と女が吠える夜』が始まる前の特番『女が女に怒る夜』(ともに日本テレビ系)っていう番組の前説のときなんです。そのときって多分テレビで爆発した瞬間ですよね。
清水 そうですね。過去イチ反応があったときでした。
浜ロン 「関西弁あいうえお」が、めちゃくちゃウケてて。前説が終わったら控え室で、プロデューサーさんとかみんなでモニターを観るんですけど、「あの子いいぞ」みたいな感じで、言われていたんです。「ああ、こうやってこの人は売れてくんだな」って思いながら観てましたね。そしたら『上田ちゃんネル』のオーディションに来られたんですよ。だから、ちゃんとお会いしたのはオーディションが初めてでしたけど、僕の中ではそれが最初ではなかったんです。その後テレビに呼ばれるようになりましたよね。
清水 そうですね。それまで深夜帯が多かったんですけど、そこから『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)とか、もう少し早い時間帯の番組に呼ばれ始めました。