連載企画「同級生~ときどき幼馴染」第13回は、昨年の『M-1グランプリ』『女芸人No.1決定戦 THE W』でファイナリストとなったヨネダ2000(誠、愛)と、昨年の『M-1グランプリ敗者復活戦』で鮮烈的な漫才を見せた令和ロマン(松井ケムリ、髙比良くるま)。
NSC東京23期生出身の2組。NSCを主席で卒業して新時代の漫才師として1年目からインパクトを与え続けている令和ロマンと、トリオ時代や解散を経て孤高のネタを極め躍進したヨネダ2000。在学中はあまり会話したことがなかったと話す2組だが、今は好敵手として、ともに高め合う関係性だ。
編集=竹村真奈
取材・文=高本亜紀 撮影=大槻志穂
バックナンバーはこちら
――2組は同期ですが、第一印象を覚えていますか?
髙比良 愛ちゃんはNSCの頃から、愛ちゃんだなぁっていうか。愛ちゃんっていう子がいるんだなぁっていう感じで知ってたけど、誠はどうだったかな。当時はみんなに亜真音って(本名で)呼ばれてて、すげぇ亜真音っぽいなぁって。見た目が亜真音っぽいなと思ったのは覚えてます。
愛 (髙比良に)演技の授業で、夫婦役みたいなのを一緒にやらなかったっけ? 私がビンタするっていう。松井さんとは在学中、LINEしたことがあるよね。ダンスを教えてくれって言われた。
松井 そうだ! 俺ら、全部の授業に出ないと卒業させませんって言われて。ダンスの授業に出なきゃいけなくなったんですけど、授業に出てる人たちが1年間ずっとやってるダンスの中に、急に入るのは無理じゃないですか。なので、愛ちゃんに動画を送ってもらったんです。
誠 ふたりは(以前から)面白かったけど、とにかく怖そうだった。令和ロマンは当時、魔人無骨っていうコンビ名で。そのコンビ名もそうですけど、大学でお笑いやってた組全員、怖く見えてた。
髙比良 それはあったね。俺らもここでがんばろうとか仲よくしようと思っていても、大学お笑いっていうレッテルを貼られてるって思ってたっていうか。それって剥がすのめんどくさいじゃないですか。で、NSCを抜けた先に合流した人たちと仲よくなるんだろうなと思ってたから、NSC時代、同期に時間を割いてなかったし、その1年間はずっとバイトをがんばってた。飲みに行ってた同期もいたけど、ふたりは未成年だったからね。