連載企画「同級生~ときどき幼馴染」第11回は、YouTubeでも話題のトリオ・ジェラードンのかみちぃと今年『キングオブコント』のファイナリストとなったいぬ。宮崎出身で同い年の3人。高校時代、『M-1甲子園』(2003年〜2008年まで開催されたイベント)の宮崎予選で初めて出会い、その後、東京で再会してからは芸人の先輩と後輩という関係に。若手の頃からヨシモト∞ホールで同じライブに出演したり、一緒にユニットコントをしてきたりと切磋琢磨してきた関係性だ。
構成/竹村真奈 村上由恵(タイムマシンラボ)
取材・文/高本亜紀 撮影/TOWA
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ウケ方がエグかったいぬの漫才
──お三方は宮崎出身の同い年で、宮崎で行われた『M-1甲子園』予選の会場で出会ったそうですね。
かみちぃ ふたりは当時からいぬとして出てて。僕は別の高校だったんですけど、バスケ部の後輩とゆずぽんっていうコンビで出ました。
太田隆司(以下、太田) 会場では話さなかったですよね?
有馬 透(以下、有馬) いや、ちょっとだけ話したと思う。「同級生やっちゃ?」みたいなことだけだけど。
かみちぃ 楽屋で話したっけね。いぬと同じ高校から4組くらい出てて(楽屋でも)みんなで固まって一緒にいたし、その高校からとんでもない数の応援が来てたから、いぬのウケ方がエグくて。あの中に出て行きたくねえ!って震えてました。
太田 (笑)。僕らはその予選で優勝して、全国大会に選ばれてNGKの舞台に立ったんです。けど、「どうも~!」って出て行った瞬間、明るすぎる照明で全部のセリフが飛んで20秒くらい詰まっちゃったんです。
かみちぃ テレビで観てたけど、あれ、セリフが飛んでたんだ。勢いねえなとは思ってた。
有馬 それで僕、めちゃくちゃイラついちゃって。ネタ終わってケンカみたいになったんですけど、MCのフットボールアワーさんがおいしくイジってくれました。
それぞれ芸人になりたいと思っていた学生時代
──それぞれ、どんな学生時代だったんですか?
有馬 僕と太田は同じ高校のラグビー部で、文化祭で漫才とかお笑いのマネごとをずっとやってましたね。
太田 クラスが一緒になったことはないんですけど、ラグビーのポジションも近かったので仲がよくて。部活のときもよくふざけてましたね。
かみちぃ 僕は生徒会に入ったり、学級委員長や体育祭の団長をやったりしていて。クラスでは静かなのに、文化祭になったら漫才やったり、ひとりコントやったりと前に出ていく変なヤツでした。『めちゃイケ』(フジテレビ系)を観てナイナイさんが好きになって、そこからだいぶ遅れて始まった『はねトび』(フジテレビ系)でロバートさんにハマったんです。
有馬 やっぱり『めちゃイケ』ですよね。宮崎で流れてるお笑い番組ってそれくらいしかなかったので、漫才は『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)が始まってから知りました。
太田 僕は『爆笑オンエアバトル』(NHK)も観てたので、アンタッチャブルさんの漫才が好きで中学のときは同級生とマネしてましたし、当時から芸人になりたいとも思ってました。
かみちぃ 僕も小学校6年生くらいから芸人になりたくて。
有馬 僕も物心ついた頃には芸人になりたいなと思ってましたね。
──高校卒業後、かみちぃさんはNSC東京に入るんですよね。なぜ東京に?
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