日本でもすっかり定番化したK-POP。なのにチング会メンバーの推しグルは色々大変。そんな3人のアンテナにとある新人の楽曲が刺さりました。
※発売中のTV Bros.12月号掲載分に加筆修正を行ったものです
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取材&文/宮崎敬太
NewJeans以降、K-POP業界で音楽の質をさらに大事にする風潮が強まったのはあると思います
ヨージ:最近ケイタさんからあまりK-POPの話題を聞かないかも……?
ケイタ:今NCTやNewJeansがいろいろ大変だから、気持ち的に他のグループを追えないんですよ。(編集部注:取材は2024年9月)
レイジ:特にNewJeansはポジティブな話題よりも、大変なほうが目立っちゃってますもんね。それで言うと俺も前みたいな追い方はしてないですけど、純粋に良いK-POPの曲を発見しました。VVUPの「Locked On (락던)」。俺も音源でしか知らないんで、みんなでMVを観ませんか?
【MV視聴中】
VVUP (비비업) ‘Locked On (락던)’ MV
レイジ:あれ……? なぜかMVはサビ前で一回音が止まっちゃうんだ。これだとこの曲の良さが伝わんないような気が。
ヨージ:だよね。僕もこの曲はここで止めるべきじゃないと思う。
レイジ:最初にMV観てたらこの曲の良さがわからなかったかも。ちょっと音源で聴こうよ。
【音源試聴中】
ヨージ:やっぱり。MVはなんでサビ前で流れを切っちゃったんだろ?
レイジ:だよね。MVの作り手が曲の良さをもっと活かしてくれたら良かったな。この曲はUKガラージっぽいビートで始まって、サビで(BPMが)ハーフになって、普通だったらジャージークラブとかに行きそうなところをクールに回避してるんだよね。派手さはないけど、その流れがかっこいい。
ヨージ:うん。これはすごくかっこいい。ちなみにこの子たちはどういうグループなんですか?
ケイタ:僕もよく知らなくて調べたら「放課後のときめき」っていう韓国のサバイバル番組でファイナリストになった子がいたみたい。でもその子は健康上の理由で脱退したみたい……。改めて本当に大変な世界なんだなあ。
レイジ:あとLoossembleの「TTYL」も良かった。Loossembleは元LOONAのメンバーらしいです。
ケイタ:LOONAは事務所との契約で裁判してたよね。
レイジ:俺も詳しくは知らないけど、その裁判を経て元LOONAの5人が新しい事務所で結成したのがLoossembleっぽいすね。ちょっと「TTYL」を聴いてみてください。
【MV視聴中】
Loossemble (루셈블) – ‘TTYL’ MV
ヨージ:かっこいい。BPMもちょっと早いね。バイレファンキやアフロビートっぽい感じがあるけど、どんぴしゃの「これっ!」っていう感じがない。いろんなものが混ざってる印象。
レイジ:俺はソカっぽいなって思った。
ケイタ:2人の言ってること超わかる。こういうのを聴くと、NewJeansの偉大さを改めて痛感させられる。
レイジ:(笑)。でもNewJeans以降、K-POP業界で音楽の質をさらに大事にする風潮が強まったのはあると思いますよ。
【編集部注】Loossembleは2024年11月29日に事務所との専属契約終了を発表した
15年バンドをやってきて一番良いライブができた
レイジ:ブランデー戦記って日本のバンド知ってますか? NewJeansの話が出たので。
ヨージ:どういうこと?
レイジ:ミンジが「Musica」の歌詞と共に、ブランデー戦記をおすすめしてたの。「悪夢のような」って曲もすごい良いんですけど、「Coming-of age Story」というMVにececちゃんが出てるんですよ。観てほしいです。
【MV視聴中】
ブランデー戦記 – Coming-of age Story (MV)
ケイタ:これはかっこいいね。ミンジはエモいギターロックが好きなのかな。Vaundyの「踊り子」も東京ドームでカバーしてたし。エモ流れでワンチャン、イースタン・ユースとか聴いてくれないかな。
ヨージ:(無視して)映像もおしゃれだね。
レイジ:でしょ? ececちゃんきっかけでバンドを知って、後からミンジが好きなのを知りました。
ケイタ:え、ちょっと待って。ていうことはececちゃんがミンジに認知された可能性があるってこと?
レイジ:(無視して)Nathalie Scarletteという監督で、キャスティングもその人がしたんだって。
ヨージ:すごいね。撮ってる場所は完全に日本の田舎のような景色なのに、ストリート感が出てる。
レイジ:出てるのがストリート系の子ばかりで、もしも正統派の美少年と美少女だったら全然違う雰囲気になったと思うんだよね。女の子もDOMICILE TOKYOのスタッフなんです。
ヨージ:だからか。なんか見覚えのある人が出てるなあと思ってた(笑)。すごく良いバンドだね。
ケイタ:そんなヨージさんに今一番観てもらいたいバンドがOKAMOTO’Sですよ。
レイジ:またすごいタイミングでぶっこんできましたね(笑)。ケイタさんはツアー(「OKAMOTO’S 15th Anniversary FORTY SEVEN LIVE TOUR -RETURNS-」)の初日に来てくれたんです。
ヨージ:ハマさんが復帰したライブだ。
ケイタ:そうそう。前回のトークとアコースティックのライブもすごく良い雰囲気で本当に楽しかったんだけど、今回はバチバチだった。とにかくバイブスがすごい。圧倒されちゃった。
レイジ:あの日はショウさんもすごかったですよね。
ケイタ:氷室京介みたいだった。7月にブランキー・ジェット・シティのサブスクが解禁されたからひさびさ聴いてハマったの。そこから若い頃に好きだった80‘〜90’年代の日本のロックバンドーーBOØWY、LÄ-PPISCH、BUCK-TICKを聴き直して当時は理解しきれなかったかっこよさに気づいたり、君島大空みたいな今のアーティストを聴いてた時期だったのね。そしたらOKAMOTO’Sが2024年のBOØWYみたいに思えてきちゃってさ。
レイジ:嬉しいっすねえ。
ケイタ:あとYouTubeに1982年ごろのBOØWYのライブ映像があって、そのバイブスがもろに今回のOKAMOTO’Sっぽいなと思ったの。海外のニューウェーブやパンクから影響を受けてはいるんだけど、日本で育った自分たちの音楽を鳴らそうとしてる感じ。
レイジ:あの日は15年バンドをやってきて一番良いライブができたと思ったんですよ。でもあれから滋賀、奈良、和歌山、四日市、岐阜を回って(取材日は9月末)、まじで毎回(最高のライブが)更新されていってますね。
ヨージ:観たいなあ……。
ケイタ:超ヤバいよ。友達フィルター抜き。観終わったあと「あと46回もやれんの?」と思った(笑)。
次のチング会ではビルドアップした3人が?!
レイジ:最初にスケジュールを見た時は俺もそう思いました。(ツアーは)来年の4月までっすからね。けど、今の感覚では全然やれちゃいそう。そういえば俺、最近キックボクシングを始めたんですよ。
ヨージ:なんか全体的に身体が締まったよね。いつからやってるの?
レイジ:7月くらい。友達に誘われてフットサルみたいな軽いノリで始めたんだけど、キックをやるようになってすごいドラムが叩けるようになったんですよ。
ケイタ:これまでもめっちゃ叩けてた印象だけど。
レイジ:いや、今と比べると全然ですね。音のデカさとか。
ヨージ:筋肉がついたってこと?
レイジ:そうだね。ドラムに必要な筋肉がついた感覚がある。キックの動きとドラムの動きって実はかなり近いんですよね。そう思ったのがKEIJUのワンマンツアーで。
ケイタ:ドラムでツアーに参加してたよね。
レイジ:ですです。「俺、すごい叩けようになってる」って気づいたんですよ。力がすごい上がって良い音を出せるようになったし、(バスドラやハイハットの)踏み込みも前よりできる。キックをやればやるほど、今までと違う自分になれてると感じてます。
ケイタ:キックボクシングはかなり興味あるな。
レイジ:え、やりましょうよ。ケイタさんが興味持ってくれるの意外です。
ケイタ:俺、まったく運動してないから筋肉がすごい衰えてて、特に足腰がヤバいんだよね。真夏でも足が超冷えてたりとか。
ヨージ:そんなに運動してない人がいきなりキック行くのは危険じゃないですか? ケガしそう。
レイジ:しないしない。先生がちゃんとしてるから。コウキくんっていうロックDJの友達が誘ってくれたんです。彼はすごい楽しい人。あと友達のYINYOってラッパーは、昔からジムに通ってるからちゃんとコーチングができるんですね。あとピラティスの先生をやってるタナカさんは、身体の構造を熟知してるから、効果的な動き方を教えてくれるんです。ケイタさんの話を聞く限り、マジでキックは良いと思いますよ。基本は友達同士が集まって遊んでるだけですけど、すごい学びがある。ヨージもやろうよ。
ヨージ:この前、久しぶりに整体に行ったら「なんでこんな硬いんです?!」って怒られちゃった(笑)。
ケイタ:俺もそれ系。この前マッサージに行ったら「そのままにしてると5年後に歩けなくなるよ」って脅された(笑)。
レイジ:2人とも、それ笑い事じゃないっしょ。
ヨージ:そもそも僕はドラムで1曲叩く体力がないかも。
ケイタ:それな〜。
ヨージ:だから余計にケイタさんが怪我しないか心配。基礎体力がレイジと違いすぎる。
レイジ:なんか今回、ヨージの話題がなくない? なんかないの?
ヨージ:車買いました。
ケイタ:えええええええええ!
レイジ:ヨージ、車好きだもんね。
ケイタ:ちなみに車種は……?
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