牧野ステテコに聞きたい生い立ちと「THE W」の裏話。【連載『清水あいりにツッコミたい!』第3回】

グラビアアイドル・清水あいりが尊敬するお笑い芸人の裏話にツッコむTV Bros.WEBの連載「清水あいりにツッコみたい!」。

   

第3回目のゲストには「女芸人No.1決定戦 THE W」2017年に2位に輝いたピン芸人・牧野ステテコが登場。これまで「THE W」に3回挑戦した清水にとって、牧野ステテコは「一目惚れ」した数少ない芸人らしく…。

   

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撮影/友野雄
聞き手・文/編集部

牧野ステテコ(まきの・すててこ)

2017年の『女芸人No.1決定戦 THE W』の決勝で、ポールダンサーキャラ「ポール牧野」に扮してダンスを披露しながらいい女が言いそうな一言を連発するネタを披露。裏実況を務めたダウンタウン・松本人志らに賞賛され、大会では2位に輝いた。茨城大学人文学部卒業。

                                                    

テレビブロス掲載広告を見て
ワタナベコメディスクールに!?


清水あいり(以下、清水) 今日はお越しいただいて本当にありがとうございます! 

牧野ステテコ(以下、ステテコ) お久しぶりです〜!

清水 たくさん聞きたいことがあるんですけど…まずはステテコさんの生い立ちからお聞きしたいです!

ステテコ 生い立ち!? 至って普通ですよ(笑)。芸人になる前は、テレビ番組のADをやっていたんです。でもその頃は、制作スタッフの方々が厳しい時代の名残りがまだあって。私は『クイズ$ミリオネア』(フジテレビ)の担当で、クイズで使う写真を集めたり、みのさんにお茶を出したりしていたんですけど、入社してから6ヶ月ぐらい経って、忙しくなって「もう行かないっ!」って感じでトンズラしたんです。

清水 うそ〜(笑)!? やっぱりADのお仕事は大変だったんですか?

ステテコ そうですね。夜中までずっと暗い編集室の中にいると元気がなくなってきちゃいました(笑)。

清水 それは確かに吸い取られそうですね…。

ステテコ そうそう。昼夜逆転して、いっつも眠くて…。大した仕事も任されてないくせに疲れちゃったンス。

清水 でも素直にスッと逃げられるところも、いいなって思いました!

ステテコ いやいや、社会人的には良くないんですけどね(笑)。まあまあ仕方ないです、若かったですし。

清水 そこからトンズラして、芸人になったのには、何かきっかけがあったんですか?

ステテコ ADを辞めた後はテレアポとか、アルバイトをしていたんです。でもバイトだけしていたら、めちゃくちゃつまんなかったんです。「何これ? なんも面白くない!」って思って(笑)。

清水 そうなんや…。

ステテコ それで、何か面白いことがないかな〜ってインターネットで探していたら江頭2:50さんが所属している大川興業さんがワークショップを開催しているのを見つけて。費用も、3ヶ月で2万円でそんなに高額でもなかったし、その募集内容も「お笑い・お芝居・何か分からないけどおもしろいことをやってみたい人、誰でもいいから来てください!」みたいなゆる〜い募集だったので、ちょうどいいなと思って行ってみたら集まったのが変な人ばっかりで! 集団コントや即興劇とかやったんですけどみんな下手くそでボロボロだったのに、めちゃくちゃ楽しかったんです。大人になってから「うっへへへ!」って笑うことなかったのに、そんな感じで笑えたんです。

清水 楽しそう!

ステテコ だからそのワークショップで「お笑い、もうちょっとちゃんとやりたいな」と思うようになって…ここ、聞いてください!私、その頃、テレビブロスを買っていたんですよ!そのテレビブロスに「ワタナベコメディスクール1期生大募集」と書いているのを見つけて、私はワタナベコメディスクールに通い始めたんですよ。だからテレビブロスがなかったらワタナベコメディスクールに行っていなかったと思います!

清水 え〜、すごいご縁ですね! 

ステテコ これだけは今日伝えたかったんです(笑)。そこでワタナベコメディスクールに入って、やっと周りにお笑いを目指す人もできて、ライブに出るようになりました。

清水 そのころはおいくつだったんですか?

ステテコ 25歳ですね。

清水 ステテコさんはその頃からピン芸人だったんですか?

ステテコ もともとはコンビで、コメディスクールで出会った女の子と組んでいたんですよ。でもしばらく続けていたらその相方の子が「実家のメガネ屋さんを継ぐ」って言って辞めちゃったんです。「え〜、ひとりになっちゃった!」って思ったんですけど、その時は相方を探そうって思わなかったんです。またコンビになっても相方の子が「やりたくない」とか「辞めます」って言ったらまたひとりになっちゃうので「もういいや〜」と思ってピン芸人になったんですよ。

清水 え〜、強いですね…!

ステテコ いやいや! 強くないですよ〜(笑)。

清水 いやいや、芸人始めたての頃に、一人でやろうとするのって凄く勇気がいることじゃないですか? 

ステテコ 勇気いりましたね〜。

清水 それを思い切ってやれるのは本当にすごいです。

ステテコ いやいや、最初の頃はホントに「ビクビクビクゥ〜」って感じで滑り散らかしてまして…徐々に慣れていきましたね。

清水 アハハハ! 今の「ビクビクビクゥ〜」のお写真、絶対撮ってください(笑)。

ステテコ でもそんなこと言ったら、あいりちゃんだって一人でバラエティ番組に出てるじゃないですか!「関西弁あいうえお」なんて完全にピン芸人のネタの完成度ですもん。

清水 本当ですか! 嬉しすぎる!

ステテコ それに私も昨日、あいりちゃんの生い立ちとか経歴を知りたくてWikipediaを見たら「仕事内容は、バラエティ9割・グラビア1割」って書いていましたよ!

清水 あはは! でもホントにその通りなんです。なぜかと言うと、例えば「太陽の下が似合う子」「砂浜を走れる子」が王道なグラビアアイドルだと思うんですけど、私はそれにはなれないと思ったんです。どちらかと言えば、畳とかマニアックなグラビアが多くて、グラビアの仕事が本当に少なかったんですよ。

ステテコ へぇ〜、意外! 

清水 そうやってグラビアの活動を続けていたある時、Abemaの番組に出演させていただいたんです。その時に、スタッフの方々から「この子は写真よりも動いてお話しさせたほうがいい」と思ってくださったみたいで、徐々にバラエティ番組に呼んでいただけるようになったんです。そこからグラビアでも雑誌の表紙を飾れるようになったので…。それまでは全然グラビアの人気はなかったんですよ!

ステテコ なるほど〜、そうだったんですね。でもグラビアアイドルの方は「グラビアもやりながら、いずれはバラエティ番組にも出たい!」と思っている方もきっと多いじゃないですか。だからみんな、あいりちゃんのことを羨ましいと思っていると思います。

清水 確かに今はグラビアアイドルがバラエティに出る機会が多いわけじゃないから、私がそういう道を作れたらいいなぁ、と思っています。一丁前に(笑)。

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