NHKの朝ドラ『おかえりモネ』の1週間を振り返る土曜日のサンドウィッチマンの安定ぶりにほれぼれしているブロス探偵団が、先月の番組を振り返る定例テレビ調査報告書「第15回」。7月は、いろいろありすぎている東京2020オリンピックでうわさのニュースターや開会式のアレはもちろん、やっぱり気になる『あさイチ』の独特さんに鈴木奈々のふんばり、徹子と白Tシャツの栄作など通常営業番組からの報告もお届けして参ります。
文/ブロス探偵団
<プロフィール>
ブロス探偵団とは、1987年のテレビブロス発刊時に発足した、テレビを観察し小ネタを見つけてはほくそ笑む謎の集団。番組表の隅から愛あるツッコミを叫んでいた彼らが、TV Bros. WEB版にもまさかの招集。かつてはナンシー関も在籍したという噂だが、メンバーの総数は編集部の誰も知らない。
7月1日(木)前11・55
『ヒルナンデス!』(日本テレビ)
今さらのおもてなしポーズも披露
『ヒルナンデス!』に滝川クリステルの弟でモデルのロランが登場。妻にパイをぶつけられる動画を公開するほどのお調子者ぶりはダテじゃなかった。長身のイケメンだけど、40代にしてはチャラい雰囲気。「ねえちゃんの子」で笑いをとるなど、かつて姉の下着事情まで暴露した山田親太朗と似たニオイがしたぞ。小泉ファミリーの最終兵器としてもっとテレビに出まくり、義兄・進次郎の秘密もいろいろオープンにしちゃってくれ!
【探偵団(宝)】
7月6日(火)前8・15
『あさイチ』(NHK総合)
確かに独特ですね…
中継コーナーの呼び込みで、博多大吉から「剣道がめちゃくちゃ強い女子アナウンサーさんで、ちょっと”独特”な中継をする人なんですけど…森さーん!」と呼びかけられ、「はーい、独特な森でーす!」と元気よく笑顔で応答していた森花子アナ。…うーん、なんて表現したらいいのかよくわからないんですけど、多分大吉先生は褒めてはいないし、「独特」っていうのはなんていうか…そういうところなんだと思いますよ…。
【探偵団(ア)】
7月12日(月)後7・00
『有吉ゼミ』(日本テレビ)
田中みな実がやらない路線
「超激辛チャレンジグルメ」企画に参戦した鈴木奈々。仕事が激減し、田中みな実路線を目指すなど活動がブレ始めた自身の身の振りを『マツコ会議』(日本テレビ)で涙ながらに相談し、「(唯一無二の存在として)そこはもっと意地になって戦ってほしい」というマツコの助言から原点回帰して迎えたこの日。「マツコさんのためにも完食したいんです!」と息巻いた割に半分程度で真っ先にギブアップ、なおかつ他(ゴルゴ松本、唐沢寿明、谷原章介)が全員クリアという残念な結末に。なんとも拍子抜けではあるが、最中に繰り出した「辛さを紛らわせるために両頬を叩く」という泥臭い奇策には復活の兆しを見た気もした。
【探偵団(井)】
7月14日(水)後10・00
『水曜日のダウンタウン』(TBS)
さすがの団長でもムリなジャンル
激辛VS大食いによるデスソース1リットル消費対決に芸人チームの一員として参戦した安田大サーカスの団長。「この番組で一度も笑いを取ったことがない。ただ勝ってきただけ。だから今回も勝ちます!」というナゾの意気込みを表明していましたが、結果は笑いどころか勝負も惨敗。デスソースをショットグラスで一気飲みした瑛茉ジャスミンと、味覚がマヒして爆食する大食い魔女・菅原初代に何もかも持って行かれていました。
【探偵団(ア)】
7月18日(日)前11・45
『アッコにおまかせ!』(TBS)
達筆な場合はIKKO
この日、代役進行を務めることになった宇内梨沙アナウンサー。同番組で女性アナが進行するのは初とのことで緊張を隠せない宇内アナに打ち合わせの際、「緊張しないで気楽にやってね」と声を掛けたら「アッコさん、ご丁寧にお手紙までいただきまして…」と恐縮されたと語るアッコ。が、実はその手紙を添えていたのはこの日の出演者、IKKO。「私、IKKOじゃなくてアッコですから」とまとめたアッコと「おったまげー!」と合いの手を入れるIKKOのコンビプレイでスタジオは笑いに包まれたが、これを機に共演者に手紙を渡すのはIKKO(または丸山桂里奈)の専売特許であることを宇内アナには学んでほしい。
【探偵団(井)】
7月23日(金)後7・56
『東京2020オリンピック開会式』(NHK総合)
ころないっそうのじゅもん!
マンガやゲームを用いた演出も取り入れられたオリンピックの開会式。全国のオタク視聴者も湧きに湧いたはず…と思ったら、現役の真のゲーマーは式が行われていた最中もオンラインでプレイ中で、後からゲーム音楽が使われていることを知って「あ、そう」と薄く反応した人が多かったという…。eスポーツが公式種目になったときのニッポン、期待できそうだな。今度はぜひ、1万人の選手が一列になって直角に曲がって入場するRPG的パーティスタイルの入場を希望したい。
【探偵団(川)】
7月26日(月)後1・00
『徹子の部屋』(テレビ朝日)
今回も白Tシャツに穴あきジーンズ
『徹子の部屋』で吉田栄作が近況報告。朝のジョギングのあと、大の字に寝て「太陽電池」みたいに元気を補給するのが日課だそうで、昔、充電宣言をして米国に行く際、ナンシー関が「電池か」といじってたのを思い出した。しかも、彼女がそのコラムでネタにした「高層ビルから見下ろしたら歩いてる人たちがアリんこに見えて、自分はああなりたくないと思った」という発言の映像もプレーバック。52歳でもブレないA‐SAKUの姿に、天国のナンシーも喜んでるぞ。
【探偵団(宝)】
7月26日(月)後0・20
『東京2020オリンピック スケートボード女子ストリート・決勝』(NHK総合)
紅白歌合戦の副音声を希望!
早くも今年の流行語大賞の候補といわれている東京オリンピックでスケートボードの解説を務めた瀬尻稜の発言の数々。しかし、「ゴン攻め」等は業界特有のスキルの高さを表す言葉として評価されるのはいいけど、新しいユニホームに着替えて登場した選手を見て「白いっスね~」はさすがに緊張感なさすぎでしょ。ちゃんと「反省してま~す」と謝ってほしい(2010年バンクーバー冬季五輪・スノーボーダー國母和宏選手の発言より)。
【探偵団(川)】
<さ~て、8月のテレビは?>
夏といえばカマキリ先生でございますが、8月9日『香川照之の昆虫すごいぜ!』(NHK Eテレ)の新作は「カミキリムシ」だそうで。しかも、「カマキリ先生といた夏は ベスト・オブ・すごいぜ!を打ち上げ祭」と題して14日、21日、28日と3週連続で過去回&ベスト発表回を放送しちゃうそうですぜ。あまり出かけられないちびっこはもちろん、大きなお友達もヒャー! ですぜ。また、11日から放送される『ドラマ シャーロック・ホームズの冒険』(NHK BSプレミアム・NHK BS4K)は、あのジェレミー・ブレット版です。そして、9日に門脇麦、森山直太朗出演の野村宗弘原作の新ドラマ『うきわ ―友達以上、不倫未満―』(テレビ東京)、14日にあのバラエティーをドラマ化した『ドラマ 家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京)と、テレ東から気になる新ドラマが繰り出されます。ほか、『魔改造の夜』(NHK BSプレミアム)は14日が「扇風機50メートル走」、21日が「赤ちゃん人形 綱登り」。28日・29日に『FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~』(フジテレビ)の特番がある一方で、28日は『脳ベルヒットスタジオSP』(BSフジ)も予定されておりますのでお忘れなきよう。
「ブロス探偵団・定例テレビ調査報告書」前回はコチラ!
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