TV Bros.WEB版の連載として、注目のお笑いコンビを紹介する『OWARAI Bros.出張版 これからの芸人百景』がスタート! 記念すべき1回目は最注目株お笑いコンビ・蛙亭のインタビューを敢行。『TV Bros.』別冊『OWARAI Bros.vol.2』(2020年10月発行)で、“これからのお笑い界を担う若手たち”として取り上げていた蛙亭だが、昨年4月に上京したことをきっかけに、瞬く間に売れっ子芸人に。本記事では、『キングオブコント』(TBS系)への意気込みと、ふたりの関係性、上京して気付いた“東京と大阪”の違いについて聞いてみた。
※「TV Bros.8月号」(2021年6月28日発売)に掲載されたインタビューの一部を加筆修正したものです。
企画・構成/竹村真奈、村上由恵 取材&文/佐々木 笑 撮影/中川有紀子
■賞レースは「優勝」を目指さなければいけない
——『キングオブコント』開幕まで、あと少しですね(取材を行ったのは6月2日)。
中野 『キングオブコント』優勝を目指して上京したのに、去年は準決勝までしか行けなくて……今年こそはと思っていて。
——“決勝出場”ではなく“優勝”を目指しているんですね。
イワクラ これは、同居しているオズワルド伊藤くんの影響が大きくて。彼はずっと「『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で優勝する」と言っているんです。それを聞いて、優勝目指している人はこうなんだなと。「決勝行きたい」って言ってるようでは優勝できるはずないなって思いました。
——現状、ネタ以外のお仕事でもかなり多忙かと思うのですが、やはり“仕事”としての優先順位は、ネタ作りが一番高いのでしょうか?
イワクラ そうですね。私がだらしない性格なので、マネージャーさんや周りの人が「ネタがんばろうね」って支えてくださっているんです。
——ネタ作り担当はイワクラさんですもんね。ちなみに、中野さんは最近、何に力を入れていらっしゃますか?
中野 僕ですか!? 僕は何にも入れてないですね。そう聞かれたら(笑)。
イワクラ でも、これがめちゃくちゃいい状態なんです。“中野無敵モード”なんです。本当に頼もしい。私からしたら何しても面白いって感じる、でも本人は別に力を入れてない……こいつ一番強い奴やん!って(笑)。
——以前、『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』(テレビ朝日/2021年2月21日放送)でも、中野さんに対して爆笑問題の太田さんが「天才なんじゃないの?」と驚いていましたね。
中野 太田さんが言うのであれば、そうなんでしょうねぇ〜。
イワクラ (笑)。頼もしいです。これやってって振ったら完璧に返してくれるんで、今、不安がないですね。めちゃくちゃ面白いんで。
——コントにおいて、おふたりが揉めることはあまりないですか?
イワクラ ないですね。でも、小道具とかを忘れてくるときはすごい腹立ちます。「必要なのわかるやろ、お前何ができんねん!」って(笑)。別にごめんとかも言わんし、勘弁してくれ。
中野 (その場に)ないものはしょうがないんでねぇ。
——中野さんの中で、謝らないポリシーみたいなものがあるんですか?
中野 謝ってどうなるものでもないですからねぇ。
イワクラ すごいな。めちゃくちゃ腹立ちますよね? 人として!
——今年、ライバルになるなと思うコンビはいらっしゃいますか?
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